天津の国立スーパーコンピュータセンターに設置されている Tianhe-1Aスーパーコンピュータ |
2010年10月27日 - 「HPC 2010 China」で本日公開された新型スーパーコンピュータのTianhe-1Aは、LINPACKベンチマークで2.507ペタフロップという過去最高のパフォーマンスを樹立し、中国および世界で現在最速のシステムであるこが実証されました(1)。
Tianhe-1Aは、超並列GPUとマルチコアCPUを組み合わせることで、最新のヘテロジニアス・コンピューティングを代表する製品となっており、パフォーマンス、寸法、消費電力で飛躍的な発展を遂げています。このシステムは、7168個のNVIDIA® Tesla™ M2050 GPUと1万4336個のCPUを使用していますが、仮にCPUのみでこれと同じパフォーマンスを実現しようとした場合、必要なCPUの数は5万個を上回り、2倍の床面積を要することになります。
さらに重要なこととして、2.507ペタフロップのシステムすべてをCPUで構築した場合、消費電力は12メガワットを上回ることになります。ヘテロジニアス・コンピューティング環境でGPUを使用することにより、Tianhe-1Aの消費電力はわずか4.04 メガワットであり、3倍の電力効率を実現しています。この消費電力の差は、5000軒以上の家庭に電力を供給するのに十分なものです。
Tianhe-1Aは、中国の国防科学技術大学(NUDT)によって設計されました。このシステムは、天津の国立スーパーコンピュータセンターに収容されており、すでにフル稼働しています。
天津国立スーパーコンピュータセンターの所長であるグアンミン・リュー(Guangming Liu)氏は、次のように述べています。「Tianhe-1Aのパフォーマンスと効率性は、GPUなしには絶対に実現不可能でした。このような巨大なシステムによって、今やほとんど制限のない科学研究が実現可能となりました。今回の結果には、これ以上ないほど満足しています。」
Tianhe-1Aスーパーコンピュータは、オープンアクセスシステムとして、大規模科学演算用途で運用されることになります。
NVIDIAの社長兼CEO、ジェンスン・フアンは、次のように述べています。「GPUは、ハイパフォーマンスコンピューティングの定義をくつがえしています。Tianhe-1Aの登場により、GPUは現在、今日の世界最速コンピュータのトップ3の2つに採用されています。これらのGPUスーパーコンピュータは、研究と発見の速度を速めたいと考える科学者にとって欠かせないツールです。」
CUDA™並列コンピューティング・アーキテクチャを採用したNVIDIA Tesla GPUは、ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)環境向けに特別設計されており、創薬、ハリケーン/津波のモデリング、ガン研究、自動車のデザインから、銀河の形成の研究に至るまで、幅広いHPC分野でパフォーマンスを革命的に向上させます。
NVIDIA TeslaハイパフォーマンスGPUコンピューティング製品についての詳細は、こちらをご覧ください。
(1)2010年6月のトップ500リストで提出されたパフォーマンスデータとの比較
NVIDIA について
NVIDIAは、1999年にグラフィックス・プロセッシング・ユニット(GPU)を発明した時、コンピュータグラフィックスのパワーを世界に目覚めさせました。それ以来、ポータブルメディアプレイヤーからノートブック、ワークステーションまで幅広い範囲におけるインタラクティブなグラフィックス機器で、継続的かつ驚異的なビジュアルコンピューティングの新しい標準を創り上げてきました。NVIDIAのプログラム可能なGPUの専門的技術は、費用のかからない安価な、そして幅広いアクセスができるスーパーコンピュータによる並列処理の進歩を続けています。米フォーチュン誌でNVIDIAは半導体産業におけるイノベーション分野で2年連続して1位にランキングされました。より詳しい情報については、www.nvidia.com あるいは日本語サイト//www.nvidia.co.jpをご覧ください。
本参考情報に記載されている記述の中には、TeslaおよびCUDAアーキテクチャに関する利点、特徴、影響および性能など、これらに限らず、将来予測的なものが含まれており、予測とは大幅に異なる結果を生ずる可能性があるリスクと不確実性を伴っています。 これらのリスクと不確実性に関してはこれらに限らず、より効率かつ迅速な技術開発、並列処理におけるCPUの採用、デザイン、製造、あるいはソフトウェアの欠陥、技術開発および競合による影響、ユーザの嗜好および需要の変化、競合製品のユーザの採用、業界標準およびインターフェースの変更、システムを統合する際の当社製品および技術の予期せぬパフォーマンスの損失などがあり、その他のリスクの詳細に関しては、Form 10-Kの2010年8月1日を末日とする四半期レポートなど、米証券取引委員会(SEC)に提出されているNVIDIAの報告書に適宜記載されます。 これらの将来予測的な記述は発表日時点での見解に基くものであり、NDIVIAはこれらの記述を更新する一切の義務を負いません。
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