2010年11月15日 - カリフォルニア州サンタクララ - NVIDIA(本社:米国カリフォルニア州サンタクララ、社長兼CEO: ジェンスン・フアン(Jen-Hsun Huang)、Nasdaq:NVDA)は本日、www.top500.orgで発表された世界のスーパーコンピュータ“Top500”ランキング(2010年11月版)において、上位5台のうち3台がNVIDIA® Tesla™ GPUを搭載していたと発表しました。
Tesla GPU搭載システムは、先日発表されたTianhe-1Aシステムが2.507ペタフロップスというパフォーマンスでトップに立つなど、ランキングの1位、3位、4位を占めました。5位までのシステムを以下の表に示します(緑色がGPU対応システム)。
順位 | 名称 | 設置場所 | LINPACK結果 | GPU数 | 消費電力 |
1 | Tianhe-1A | 中国 | 2.507 PF | 7168 | 4.04 MW |
2 | Jaguar | 米国 | 1.75 PF | n/a | 6.95 MW |
3 | Nebulae | 中国 | 1.27 PF | 4640 | 2.55 MW |
4 | Tsubame 2.0 | 日本 | 1.192 PF | 4200 | 1.340 MW |
5 | Hopper | 米国 | 1.05 PF | n/a | 2.93 MW |
GPU搭載スーパーコンピュータ3台の合計は、10位以内の他のシステムを合計したよりも高いパフォーマンスとなります。今回、Top500に新たに登場したシステムの中で特筆すべきは、東京工業大学の新しいスーパーコンピュータ、 Tsubame 2.0です。わずかに1.340メガワットという消費電力でペタフロップ・クラスのパフォーマンスをたたき出す超高効率システムで、上位5台の中でずば抜けた低消費電力性を誇ります。
NVIDIAチーフ・サイエンティストのビル・ダリー(Bill Dally)は、次のように述べています。「Tsubame 2.0はパフォーマンスと消費電力を上手にバランスさせ、史上最高のエネルギー効率を持つペタフロップ・クラスのスーパーコンピュータとしたもので、とてもすばらしい成果です。Tsubame 2.0のように画期的なシステムが生まれたおかげで、エクサスケール・コンピューティングへの道が拓けたと言えます。」
GPUは、世界トップクラスのスーパーコンピュータを支える技術として急速に普及しつつあります。数百個もの並列プロセッサ・コアを持つため、大きな計算処理を細かく分割し、同時に並行処理しシステム・パフォーマンスを大幅に高められるからです。GPUとCPUを組みあわせたヘテロジニアスなシステムとすると、床面積と消費電力を削減することが可能で、価格の面でもアクセスのしやすさの面でも、スーパーコンピューティングがかつてないほど身近な存在となります。
ダリーは、ニューオーリンズで今週、開催されるスーパーコンピューティング会議、SC’10で基調講演を行います。講演は11月17日(水)で、題目は「GPUコンピューティング:エクサスケールとその向こう側」です。NVIDIA Tesla高性能GPUコンピューティング製品の詳細については、こちらをご覧ください。
NVIDIA について
NVIDIAは、1999年にグラフィックス・プロセッシング・ユニット(GPU)を発明した時、コンピュータグラフィックスのパワーを世界に目覚めさせました。それ以来、ポータブルメディアプレイヤーからノートブック、ワークステーションまで幅広い範囲におけるインタラクティブなグラフィックス機器で、継続的かつ驚異的なビジュアルコンピューティングの新しい標準を創り上げてきました。NVIDIAのプログラム可能なGPUの専門的技術は、費用のかからない安価な、そして幅広いアクセスができるスーパーコンピュータによる並列処理の進歩を続けています。米フォーチュン誌でNVIDIAは半導体産業におけるイノベーション分野で2年連続して1位にランキングされました。より詳しい情報については、www.nvidia.com あるいは日本語サイト//www.nvidia.co.jpをご覧ください。
本参考情報に記載されている記述の中には、NVIDIA Tesla GPU、モダンコンピューティング上の会社特許に関する利点、特徴、影響など、これらに限らず、将来予測的なものが含まれており、予測とは大幅に異なる結果を生ずる可能性があるリスクと不確実性を伴っています。これらのリスクと不確実性に関してはこれらに限らず、より効率かつ迅速な技術開発、並列処理におけるCPUの採用、デザイン、製造、あるいはソフトウェアの欠陥、技術開発および競合による影響、ユーザの嗜好および需要の変化、競合製品のユーザの採用、業界標準およびインターフェースの変更、システムを統合する際の当社製品および技術の予期せぬパフォーマンスの損失などがあり、その他のリスクの詳細に関しては、Form 10-Kの2010年8月1日を末日とする四半期レポートなど、米証券取引委員会(SEC)に提出されているNVIDIAの報告書に適宜記載されます。これらの将来予測的な記述は発表日時点での見解に基くものであり、NDIVIAはこれらの記述を更新する一切の義務を負いません。
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