GPUで高速化したAbaqus FEA、工学シミュレーションの時間を半分に短縮
2011年5月18日 - カリフォルニア州サンタクララ -NVIDIA(本社:米国カリフォルニア州サンタクララ、社長兼CEO:ジェンスン・フアン(Jen-Hsun Huang)、Nasdaq:NVDA)は本日、ダッソー・システムズ(Dassault Systemes)の新しいAbaqus 6.11はCPUとともにNVIDIA Quadro® GPUやTesla™ GPUを活用し、コンピューター支援エンジニアリング(CAE)シミュレーションをCPUのみの場合と比較して倍の速度で実行できると発表しました。Abaqus 6.11は、Dassault社がSIMULIAブランドで販売する統合有限要素解析(Unified FEA)プロダクト・スイートの最新版です。
欧州の大手自動車メーカー2社が、大型エンジンモデルの構造的挙動の解析にAbaqus FEAを使用して評価を行いました。いずれの場合も、NVIDIA GPUで高速化すると、CPUのみの場合に必要となるはずの半分の時間でシミュレーションが完了しました。この高速化は、同じ時間内に実行できる分析の回数が増える、早期に問題を発見できるようになる、市場投入に要する期間を短縮できるなど、さまざまなメリットを自動車業界のCAEエンジニアにもたらします。
NVIDIAで製造とデザインの業界を担当するシニア・ディレクター、デイビッド・ワッターズ(David Watters)は、次のように述べています。「自動車業界では、Abaqus 6.11が持つGPUによる高速化機能により、開発コストを削減し、市場投入に要する期間を短縮しつつ、よい製品を作ろうと考えています。処理速度があがれば、品質や安全性を犠牲にすることなく、設計の改訂回数を増やし、自動車部品の重量を削減する画期的な方法を発見して、燃料効率を高めることができます。」
SIMULIAのAbaqus Unified FEAスイートは、自動車業界以外にも、航空宇宙、エネルギー、エレクトロニクス、ライフサイエンス、産業用設備、消費財など、シミュレーションが重要な役割を果たすさまざまな市場セグメントのニーズを満足することができます。
NVIDIAのGPUはCUDA®並列処理アーキテクチャーをベースとしており、C、C++、Fortranなど、業界標準の言語でプログラミングすることができます。すでに、さまざまなコンピューティング・アプリケーションがGPUアクセラレーションの恩恵を得られる形に改良されています。電力効率の高いコアと高速化が続くメモリーアクセスを活用するSIMULIAの機械的シミュレーション・ソフトウェアは、コストのかさむプロトタイプを作成するかわりにコンピューター・シミュレーションの採用を可能とし、高品質・高効率の製品を設計するさまざまな設計事務所やメーカーの後押しをしています。
SIMULIAのチーフ・ソフトウェアアーキテクト、マット・ダンバー(Matt Dunbar)氏は、次のように述べています。「業界トップクラスの困難な課題を考えるとき、製品の品質と市場投入に要する期間が成功をはかる究極の尺度となります。アクセラレーションに対応した最新バージョンのAbaqusは、GPUの活用でCAEシミュレーションの時間を劇的に短縮できることを示しました。つまり、高品質の製品を短い設計サイクルで生みだすことができるのです。」
新しいAbaqus 6.11の新機能と拡張機能については、こちらをご覧ください。
NVIDIAについて
NVIDIAは、1999年にグラフィックス・プロセッシング・ユニット(GPU)を発明した時、コンピュータグラフィックスのパワーを世界に目覚めさせました。それ以来、ポータブルメディアプレイヤーからノートブック、ワークステーションまで幅広い範囲におけるインタラクティブなグラフィックス機器で、継続的かつ驚異的なビジュアルコンピューティングの新しい標準を創り上げてきました。NVIDIAのプログラム可能なGPUの専門的技術は、費用のかからない安価な、そして幅広いアクセスができるスーパーコンピュータによる並列処理の進歩を続けています。米国で保有する特許は1,800以上で、近代的なコンピューティングの基礎となった発見や設計に関するものもあります。より詳しい情報については、www.nvidia.co.jp あるいは日本語サイトwww.nvidia.co.jpをご覧ください。
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