MSC Nastran 2012、NVIDIAのパワーを活用し、構造設計シミュレーションの世界を一変
2011年12月15日 - GTCアジア(北京) - NVIDIA(本社:米国カリフォルニア州サンタクララ、社長兼CEO: ジェンスン・フアン(Jen-Hsun Huang)、Nasdaq:NVDA)は本日、複合領域シミュレーションソリューションのリーディングカンパニー、MSC Softwareが、GPUアクセラレーションを施したMSC Nastran 2012の提供を開始したと発表しました。これは有限要素分析(FEA)のアプリケーションで、工学分野のさまざまなシミュレーションに利用されます。
GPUで高速化した新しいMSC Nastran 2012はWindows用とLinux用があり、いずれも、従来バージョンに対して最大で5倍もパフォーマンスが向上しています。そのため、従来以上にリアルなモデルや高精度のシミュレーションが可能となり、航空機や宇宙機、あるいはその他のミッション・クリティカルなシステムにおいて設計のブレークスルーが実現できます。
MSC Softwareの製品管理担当シニア・ディレクター、テッド・ウェルトハイマー氏は、次のように述べています。「GPU対応によるパフォーマンスの向上は、エンジニアリング的な解析や設計最適化のやり方を大きく変える力があります。MSC Nastran 2012はCUDAベースのGPUアクセラレーションに対応した結果、幅広いモデルや分野において1.5倍から5倍ものスピードアップが実現されました。ですからユーザーの皆様には、ワークフローを改善し、いままで以上に優れた製品をすばやく市場に投入していただけるはずです。」
パフォーマンスが向上した結果、エンジン構造のシミュレーションなど、固体要素が大半のモデルを利用する設計においては、モデルの複雑度とリアル度を高めることができます。これは精度の高いシミュレーションにつながり、ひいては、製品設計の品質や安全性を高めることになります。
NVIDIAの戦略的アライアンス担当ジェネラルマネージャー、アンドリュー・クレッシ(Andrew Cresci)は、次のように述べています。「シングルGPUやマルチGPUのマルチGPUアクセラレーションをサポートした結果、MSC Nastran 2012は、シミュレーションの所要時間を大幅に短縮し、高精度なシミュレーションをおこなって、設計品質を高めることが可能になりました。NVIDIAは、MSCと協力し、その複雑な数値演算カーネルにGPUアクセラレーションを施す作業を進めました。その結果、NVHなど、顧客各社が抱える大規模な動的問題に対応できるようになったのです。」
MSC Nastran 2012は、シングルGPU構成にもマルチGPU構成にも対応しており、本日より、ダウンロードで提供が開始されました。MSC Nastran 2012に関する詳しい情報は、MSC Nastran for Integrated, Multidiscipline FEA Solution(英語)をご覧ください。
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NVIDIAについて
NVIDIAは、1999年にグラフィックス・プロセッシング・ユニット(GPU)を発明し、コンピュータグラフィックスのパワーを世界に知らしめました。マルチコア・プロセッサーであるGPUは、PCゲームの分野で没入感の強い世界をゲーマーに提供するとともに、プロフェッショナルな分野ではシャンプーのボトルから飛行機にいたるまで、さまざまな物の設計を可能にしました。また、並列処理の能力が高く、研究者が使う高性能アプリケーションを効率的に実行することが可能で、世界中のスーパーコンピューターにも採用されています。最近、NVIDIAは急速に成長しつつあるモバイル・コンピューティングにも参入して電話やタブレットにプロセッサーを供給するとともに、車載インフォテインメント・システムにもプロセッサーを供給するようになりました。米国で保有する特許は2,100件以上で、近代的なコンピューティングの基礎となったアイデアに関するものもあります。より詳しい情報については、//www.nvidia.co.jp あるいは日本語サイト//www.nvidia.co.jpをご覧ください。
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