画期的なテクノロジがデザイン・プロフェッショナルや クリエイティブ・プロフェッショナルに新次元のスピードと生産性を提供
2011年11月14日 - カリフォルニア州サンタクララ -NVIDIA(本社:米国カリフォルニア州サンタクララ、社長兼CEO: ジェンスン・フアン(Jen-Hsun Huang)、Nasdaq:NVDA)は本日、NVIDIA® Maximus™テクノロジを発表しました。デザイン・プロフェッショナルやクリエイティブ・プロフェッショナルは、もう25年も前から、複雑な解析処理と可視化処理を同時におこなえるワークステーションを切望してきましたが、その願いがかなう日がついに到来したのです。
NVIDIA Maximusは生産性と創造性を束縛の鎖から解きはなち、仕事を劇的にスピードアップさせることのできる技術です。世界で初めて、シミュレーションや結果のレンダリングなど、インタラクティブなグラフィックスと多くの計算処理を要求する複雑な数値計算までをひとつのシステムで同時におこなえるようになったのです。このような処理は、いままで、段階を追っておこなうか、あるいは、複数のシステムでおこなう必要がありました。
NVIDIA Maximusでは、NVIDIA Quadro®プロフェッショナル・グラフィックス・プロセッシング・ユニット(GPU)によるプロフェッショナル向け3Dグラフィックス機能とNVIDIA Tesla™ C2075コンパニオン・プロセッサーによる膨大な並列処理能力を組み合わせて実行します。しかも、作業負荷を適切なプロセッサーへと自動的に割りあててくれ、業界をリードするアプリケーション・ベンダー各社で認証されたテクノロジを利用できるようになったのです。
NVIDIAプロフェッショナル・ソリューション・グループ担当ジェネラルマネージャーのジェフ・ブラウン(Jeff Brown))は、次のように述べています。「我々のようにワークステーションを中心としてキャリアを積んできた人間にとって、NVIDIA Maximusはまさしく革命的です。いままでのワークステーション・アーキテクチャーでは、デザイナーもエンジニアも、多くの計算処理を要求する作業と高いグラフィックス性能を要求する作業は順次処理するしかありませんでしたし、オフラインでしなければならないこともよくありました。それが、同じシステムで同時におこなえるようになったのです。今後は、いままでより多くのアイデアを短時間で検討し、ベストな解にさっと到達できるのです。」
Adobe、ANSYS、Autodesk、Dassault Systemes、MathWorksなどが提供するNVIDIA Maximus対応アプリケーションでは、GPUによる計算処理の部分がコンパニオン・プロセッサーであるNVIDIA Tesla側へと自動的に割り振られます。このためNVIDIA Quadro GPU側はグラフィックス機能の処理に専念することが可能で、プロフェッショナル・ユーザーが求める画質やパフォーマンスが確実に得られるのです。
サニーベールにあるCAベースのLiquid Roboticsで機械工学担当バイスプレジデントをしているティム・オング(Tim Ong)氏は、次のように述べています。「Maximusテクノロジのメリットは、その柔軟性と生産性の向上にあります。同時に複数の処理をエンジニアがおこなえるようになると、ワークフローが一変するのです。エンジニアの柔軟性が高くなって複数の作業がおこなえるようになりますし、計算能力が解放されるまで待つ必要がなくなって生産性も高くなります。これは本当にすごいツールですよ。」
NVIDIA Maximusテクノロジ搭載ワークステーションの販売について
NVIDIA Maximusテクノロジを搭載したワークステーションは、HP、Dell、Lenovo、富士通と、世界の大手ワークステーションOEMメーカーから、本日より、構成・購入が可能です。日本国内については、富士通株式会社の発売日程は未定です。
エンドースメント
製品デザイン、スタイリング、可視化の分野
「Autodesk社の3ds Max 2012は高い評価をいただいていますが、その理由として、NVIDIAが新しく投入したフォトリアリスティックなレンダラー、irayがよく挙げられます。今回、Autodesk社では、そのirayとActiveShadeを統合してこのメリットを押しすすめ、購読ベースのユーザーでも、NVIDIA Quadro GPUや新しいNVIDIA Maximusソリューションを使っている場合など、インタラクティブなレンダリング体験が提供できるようにしました。これらはいずれも、シングルCPUに対して最大9倍も高速な処理がおこなえるのです。」
-Autodesk社メディアデザイン担当ディレクター、
ケン・ピメンタル(Ken Pimentel)氏
「Bunkspeed PRO 2012は、CUDA対応のNVIDIA irayを活用し、Bunkspeed Shot PROとBunkspeed Move PROをインタラクティブで使いやすいレイトレーシング・パッケージとした製品です。NVIDIA Maximus搭載ワークステーションでBunkspeed PROを使えば、デザイナーやエンジニア、マーケター、アーキテクトが3DモデルをレンダリングするスピードがCPUのみの場合に比べて最大で8倍にも向上しますし、かつてないほどのリアリズムとインタラクティビティも得られます。」
-Bunkspeed社創業者兼CEO、フィリップ・ラン(Philip Lunn)氏
「GPUコンピューティングのパワーを活用し、我々は、いままで以上に生産性が高く、高性能でインタラクティブなユーザー体験を生みだすとともに、CATIA V6がデザイナーやエンジニアに提供する可視化ツールのリアリズムを格段に高めることに成功しました。NVIDIA Maximusを導入すれば、製品デザイン・ワークフローでこの新しい可視化ツールのパワーを隅々まで堪能することができます。」
-Dassault Systemes社CATIA Shape Domain担当ディレクター、
シャビア・メルコニアン(Xavier Melkonian)氏
エンジニアリング・シミュレーション分野
「GPUコンピューティングを導入すると、ANSYSのエンジニアリング・ソフトウェア・シミュレーションをワークステーションで実行する速度が劇的に向上し、検討できるシミュレーションの数が倍増することさえあります。また、エンジニアリング・シミュレーションの普及にもプラスとなります。NVIDIA Maximusプラットフォームが広く利用されるようになれば、ANSYSを活用し、インタラクティブなタスクと多くの計算処理を要求するタスクの両方をデスクで簡単におこなえるようになるでしょう。」
-ANSYS社戦略的パートナーシップ担当ディレクター、
バーバラ・ハッチングス(Barbara Hutchings)氏
デジタルビデオコンテンツ制作分野
「NVIDIA GPUで高速化したAdobe® Premiere® Pro CS5.5とAdobe Mercury Playback Engineは、群を抜くパフォーマンスでノンリニア編集の世界をリードし続けています。NVIDIA Maximusを使うと、ビデオ・プロフェッショナルが複数レイヤーの複雑なプロジェクトを作る時間が短縮され、生産性が向上するとともに創造性を存分に発揮できるようになります。」
-Adobe社プロフェッショナル向けビデオ・オーディオ製品管理担当ディレクター、
ビル・ロバーツ(Bill Roberts)氏
技術計算分野
「MATLABユーザーは、自分のMATLABコードを大幅に書きかえることなく、GPUを活用してさっと簡単にアプリケーションの大幅スピードアップがしたいと考えています。あらかじめMATLABの要件が満足されているNVIDIA Maximusシステムが普及するというのは、生産性が格段に向上するプラットフォームがふつうに手に入るようになることを意味します。」
-MATLAB社エンジニアリング担当ディレクター、ローレン・ディーン(Loren Dean)氏
ワークステーションOEMメーカー
「HP社のZワークステーションは、世界有数というレベルで多くの計算処理を要求する産業のニーズをも満足することができます。今回はNVIDIA Maximusテクノロジを搭載し、顧客各社がデザインや分析を従来よりも効率的におこない、最終的にはROIを高めることができる新しくてパワフルな高性能ソリューションを提供したいと考えています。」
-HP社コマーシャル・ソリューションズ、ワールドワイド・マーケティング担当
バイスプレジデント、ジェフ・ウッド(Jeff Wood)氏
エントリーレベルのHP Z400ワークステーションと最高機種であるHP Z800ワークステーションは、本日より、全世界で提供が開始されます。
「NVIDIA Maximusを導入すると、可視化作業や複雑な並列作業に要する時間を短縮できます。これをDell Precisionワークステーション・ソリューションと組み合わせれば、デザインや研究、コンテンツ制作などの分野において、インタラクティビティ、生産性、クリエイティブな自由度を高めることが可能です。」
-Dell社Precisionワークステーション製品/ISVマーケティング担当
マーケティング・ディレクター、グレッグ・ウィアー(Greg Weir)氏
Dell Precision T5500、R5500、T7500は、本日より、全世界で提供が開始されます。(注1)
「アプリケーションが高速化されるとデザイン・プロセスと製品開発がスピードアップします。Lenovo ThinkStationsでNVIDIA Maximusを使って並列処理能力を手に入れれば、生産性や創造性を高め、市場投入に要する期間を短縮できるのです。NVIDIA Maximus対応のThinkStation S20、C20、D20ワークステーションなら、高いコンピューティングと可視化機能でワークフローを一新し、エンジニアやデザイナー、デジタル・コンテンツ・クリエイターが驚異的な成果を出すまでの時間を指数関数的に短縮できます。」
-Lenovo社ThinkStationビジネスユニット、製品・垂直ソリューション
担当ディレクター、ロブ・ハーマン(Rob Herman)氏
Lenovo ThinkStation S20、C20、D20ワークステーションは、本日より、全世界で提供が開始されます。
「CELSIUS MシリーズとRシリーズなど、高性能な製品ラインのFujitsu CELSIUSワークステーションにNVIDIA Maximusテクノロジを組み合わせると、さらにパワフルで柔軟になります。高性能な3Dモデリング、アニメーション、リアルタイム可視化、解析、シミュレーションなど、次世代のアプリケーションを駆動できる画期的な技術が強く求められていますが、NVIDIA Maximus搭載のCELSIUSワークステーションなら、そのような人々が必要とするカスタム可視化機能に加えて計算能力も手に入れることができます。」
-Fujitsu Technology Solutions社ワークプレース・システムズ統括、
ディーター・ハイス(Dieter Heiss)氏
Fujitsu CELSIUS M470、R570、R670ワークステーションは、本日より、EMEAI諸国で提供が開始されます。日本国内については販売開始日程は未定です。
NVIDIA Maximusテクノロジについての詳細は、www.nvidia.co.jp/maximusをご覧ください。
NVIDIAワークステーションとQuadroについては、YouTubeにも情報があります。ツイッターは@NVIDIAQuadroです。
(注1):Dell社は、NVIDIA Maximusテクノロジをタワー・ワークステーションのDell Precision T5500とT7500、およびラック・ワークステーションのDell Precision R5500に提供します。NVIDIA Maximusの実行に必要なドライバーは、NVIDIA MaximusドライバーがISV認証を取得したあと、Dell.comからダウンロードできるようになります。
NVIDIAについて
NVIDIAは、1999年にグラフィックス・プロセッシング・ユニット(GPU)を発明した時、コンピュータグラフィックスのパワーを世界に目覚めさせました。それ以来、ポータブルメディアプレイヤーからノートブック、ワークステーションまで幅広い範囲におけるインタラクティブなグラフィックス機器で、継続的かつ驚異的なビジュアルコンピューティングの新しい標準を創り上げてきました。NVIDIAのプログラム可能なGPUの専門的技術は、費用のかからない安価な、そして幅広いアクセスができるスーパーコンピュータによる並列処理の進歩を続けています。米国で保有する特許は2,100件以上で、近代的なコンピューティングの基礎となった発見や設計に関するものもあります。より詳しい情報については、//www.nvidia.co.jp あるいは日本語サイト//www.nvidia.co.jpをご覧ください。
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本参考情報に記載されている記述の中には、Maximus テクノロジ、Quadro 、Tesla GPUおよびモダンコンピューティングに対する企業特許の効果など将来予測的なものが含まれており、予測とは大幅に異なる結果を生ずる可能性があるリスクと不確実性を伴っています。これらのリスクと不確実性に関してはこれらに限らず、世界的な経済環境、サードパーティーに依存する製品の製造、組立、梱包、試験、技術開発および競合による影響、新しい製品やテクノロジの開発あるいは既存の製品やテクノロジの改良、当社製品やパートナー企業の製品の市場への浸透、デザイン、製造、あるいはソフトウェアの欠陥、ユーザの嗜好および需要の変化、業界標準やインターフェースの変更、システムを統合する際の当社製品および技術の予期せぬパフォーマンスの損失などがあり、その他のリスクの詳細に関しては、Form 10-Qの2011年7月31日を末日とする会計年度レポートなど、米証券取引委員会(SEC)に提出されているNVIDIAの報告書に適宜記載されます。これらの将来予測的な記述は発表日時点での見解に基くものであり、NDIVIAはこれらの記述を更新する一切の義務を負いません。
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