携帯電話市場とタブレット市場向けの製品を拡充し、Tegraの勢いを加速Icera社のベースバンド事業のグローバルな成長機会を強化
2011年5月9日- カリフォルニア州サンタクララ -NVIDIA (本社:米国カリフォルニア州サンタクララ、社長兼CEO: ジェンスン・フアン(Jen-Hsun Huang)、Nasdaq:NVDA)は本日、3G/4Gの携帯電話/タブレット向けの高性能のベースバンド・プロセッサの大手開発会社、Icera社を買収することで合意したと発表しました。
Icera社は、特許の取得・申請件数が全世界で550件を超えており、同社の高速ワイヤレス・モデム製品は、世界の通信事業者50社以上に認可されています。NVIDIAのTegraプロセッサなどを含め、両社の製品と技術が組み合わさることで、NVIDIAは今後、成長著しいモバイル市場のリーダー企業としてのポジションを強化することになります。
買収価格は現金で3億6700万ドルで、すでに両社の取締役会によって承認されており、慣習による取引完了条件に従い、約30日以内に完了する予定です。本取引は、2012年上半期を通じ、営業ベースで若干の希薄化効果を有するものと予想されており、2012年下半期には営業ベースで増大化効果があると見込まれます。この見込みは、両社が予測する大規模な売上のシナジー効果を考慮に入れたものではありません。
スマートフォンで使用される2つのメインプロセッサ(アプリケーション・プロセッサとベースバンド・プロセッサ)を提供することで、新生NVIDIAは今後、市場投入期間の短縮と次世代モバイル・コンピューティングの要件の達成の両方でOEM各社を支援していきます。また、デバイス1台あたりのNVIDIAの収益機会はおよそ2倍になります。
ベースバンド・プロセッサ市場は、テクノロジー業界で最も急成長中の分野の1つであり、市場規模は年間150億ドルと推定されます。Icera社は、スマートフォン市場とタブレット市場でのNVIDIAの勢いを活用し、こうした成長に乗じることができます。
CEOのコメント
NVIDIAの社長兼CEOであるジェンスン・フアン(Jen-Hsun Huang)は、次のように述べています。「モバイル・コンピューティング革命の主力企業になるというNVIDIAの計画の中で、今回の取引は重要な一歩となります。Icera社の技術がTegraに加わることで、業界最高の携帯電話とタブレットをサポートできる、卓越したプラットフォームが得られます。」
「Icera社とNVIDIAの相性は最高です。両社のビジネスは相互補完的な関係にあります。Icera社は、強力な実績を持つ適切な人材を有しています。そして、機敏で、企業家精神にあふれ、技術を重視するIcera社の企業文化は、NVIDIAととても類似しています。」
フアンはさらに、NVIDIAは今後も、既存のベースバンド・パートナーとの提携を行うとともに、今後もアプリケーション・プロセッサとベースバンド・プロセッサの組み合わせに関する顧客の希望を最大限に尊重していくと付け加えました。
Icera社の社長兼CEO、スタン・ボーランド(Stan Boland)氏は、次のように述べています。「NVIDIAのTegraプロセッサは、業界で最も素晴らしいロードマップを誇り、Icera社にとっては最適な製品です。NVIDIAの一員となることで、今後はより広範な市場をターゲットとすることができます。当社のチームは、過去数年間にわたり、さまざまなプロジェクトでNVIDIAと緊密に協力しており、2社の力が1つになることを非常に嬉しく思います。」
Icera社に関する背景情報
Icera社は、RFコンポーネントを備えた次世代のマルチプロトコル・ワイヤレス・ベースバンド・プロセッサのパイオニアです。カスタム開発の超低消費電力プロセッサを使用した同社の技術は、2Gから4Gまでのネットワークを対象としています。ベースバンドはソフトウェアベースなため、メーカー各社は、共通のプラットフォームを用いて複数の製品を開発し、開発コストを削減し、市場投入期間を短縮し、将来のベースバンド規格のサポート手段を確保できます。
Icera社の第3世代チップセット製品ラインLivantoは、業界最速のデータ転送速度を実現し、ユーザーの待ち時間を短縮し、バッテリーの消費を抑え、同一ハードウェア上で複数の規格をサポートします。近日登場予定のEspresso®450とEspresso®500のプラットフォームは、2G、3G、4Gのネットワークで業界最高のパフォーマンスを実現し、音声と高速データ通信向けに低消費電力の最適化を行い、業界最小のフォームファクタを実現します。近い将来、同社の製品ポートフォリオは大幅に拡充される予定です。
2002年に設立され、イングランド・ブリストルを拠点とするIcera社は、欧州とアジアの7カ国と米国に約300人の従業員を擁しています。同社は、マイクロプロセッサの設計とセルラー通信について強力かつ共通のバックグラウンドを持つ数人の上級役員によって設立されました。
木曜日のカンファレンスコール
2011年5月12日(木)午後2:00(太平洋標準時)、NVIDIAは四半期カンファレンスコールを開催し、より詳細な情報を提供する予定です。カンファレンスコールは、706-679-2572(パスワードは不要)でお聞きになれます。また、ウェブキャスト(聴取のみ)でも生中継され、www.nvidia.comとwww.streetevents.comでお聞きになれます。
NVIDIA について
NVIDIAは、1999年にグラフィックス・プロセッシング・ユニット(GPU)を発明した時、コンピュータグラフィックスのパワーを世界に目覚めさせました。それ以来、ポータブルメディアプレイヤーからノートブック、ワークステーションまで幅広い範囲におけるインタラクティブなグラフィックス機器で、継続的かつ驚異的なビジュアルコンピューティングの新しい標準を創り上げてきました。NVIDIAのプログラム可能なGPUの専門的技術は、費用のかからない安価な、そして幅広いアクセスができるスーパーコンピュータによる並列処理の進歩を続けています。米国で保有する特許は1,600以上で、近代的なコンピューティングの基礎となった発見や設計に関するものもあります。より詳しい情報については、www.nvidia.co.jp あるいは日本語サイト//www.nvidia.co.jpをご覧ください。
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本参考情報に記載されている記述の中には、買収のメリットと影響、成長著しいモバイル市場とタブレット市場をリードする企業としてのNVIDIAのポジション、対応可能な市場、将来の製品ロードマップ、製品の機能とメリット、予測される売上のシナジー効果、将来の業績および最新のコンピューティングに関する同社の特許の影響など、これらに限らず、将来予測的なものが含まれており、予測とは大幅に異なる結果を生ずる可能性があるリスクと不確実性を伴っています。これらのリスクと不確実性に関してはこれらに限らず、世界的な経済環境、サードパーティーに依存する製品の製造、組立、梱包、試験、技術開発および競合による影響、新しい製品やテクノロジーの開発あるいは既存の製品やテクノロジーの改良、当社製品やパートナー企業の製品の市場への浸透、デザイン、製造、あるいはソフトウェアの欠陥、ユーザの嗜好および需要の変化、業界標準やインターフェースの変更、システムを統合する際の当社製品および技術の予期せぬパフォーマンスの損失などがあり、その他のリスクの詳細に関しては、Form 10-Kの2011年1月30日を末日とする会計年度レポートなど、米証券取引委員会(SEC)に提出されているNVIDIAの報告書に適宜記載されます。これらの将来予測的な記述は発表日時点での見解に基くものであり、NVIDIAはこれらの記述を更新する一切の義務を負いません。
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