世界トップのオープンサイエンス施設、最大18,000個のGPUを搭載したシステムを構築し、エクサスケール・コンピューティングへの道を拓く
2011年10月11日 - カリフォルニア州サンタクララ-NVIDIA(本社:米国カリフォルニア州サンタクララ、社長兼CEO:ジェンスン・フアン(Jen-Hsun Huang)、Nasdaq:NVDA)は本日、米国エネルギー省が世界に誇るオープンサイエンス・コンピューティング施設を運営するオークリッジ国立研究所(ORNL)がNVIDIA® Tesla™ GPUをベースとした画期的なスーパーコンピューター、「Titan」を導入すると発表しました。TitanはCray XK6スーパーコンピューターでピーク性能が20ペタフロップスを超えると期待されており、現在、世界最速のスーパーコンピューターである日本の「京」に対して処理速度で2倍以上、エネルギー効率で3倍以上となります。
Titanは、GPUの膨大な並列処理能力をさまざまな研究や発見に活用する革新的なツールとなります。応用分野としては、材料科学、エネルギー技術、医療研究、地球科学など、幅広くカバーします。
オークリッジ国立研究所のコンピューティングおよび計算科学のアソシエート・ラボラトリー・ディレクター、ジェフ・ニコルス(Jeff Nichols)氏は、次のように述べています。「このようにコンピューティング・パワーが大幅に向上すればあらゆる科学分野にとってメリットがあり、いままでは手が届かなかった発見にいたるドアが開かれるものと思われます。Titanは、経済性の高いバイオフューエル、クリーンに燃焼するエンジン、安全な原子力エネルギー、効率の高い太陽電池など、数多くの重要研究プロジェクトに活用されることでしょう。」
NVIDIAのTesla製品担当CTO(最高技術責任者)、スティーブ・スコット(Steve Scott)は、1,000ペタフロップスのコンピューティング・パフォーマンスを引き合いに出し、次のように述べています。「オークリッジ国立研究所がTitanのベースにTesla GPUを選んだことは、今後10年以内にエクサスケールのコンピューティングに至るベストなアプローチがGPUベースのヘテロジニアスなコンピューティングであるとの声が高まっていることの証左だと言えます。Titanがピーク性能を発揮するとき、その85%以上はTesla GPUによるものとなります。電力効率やコスト効率を考えると、CPUのみでこのレベルのパフォーマンスを得ることは不可能です。」
現在、Titanの構築に向けて進められている第1段階では、オークリッジ国立研究所が持つJaguarスーパーコンピューターのアップグレードをおこないます。Jaguarは、NVIDIA® “Fermi”アーキテクチャーのTesla M2090 GPUを960個搭載したスーパーコンピューターです。Cray XK6スーパーコンピューターでは、このGPUをマルチコアCPUのコンパニオン・プロセッサーとして利用します。2012年に開始する計画の第2段階では、次世代アーキテクチャー(コードネーム“Kepler”)によるTesla GPU、18,000個が使用されることになっています。
オークリッジ国立研究所に関する詳しい情報は、www.ornl.gov.をご覧ください。ハイパフォーマンスコンピューティング用NVIDIA Tesla GPUに関する詳しい情報は、こちらをご覧ください。CUDAに関する詳しい情報は、こちらをご覧ください。
NVIDIAについて
NVIDIAは、1999年にグラフィックス・プロセッシング・ユニット(GPU)を発明した時、コンピュータグラフィックスのパワーを世界に目覚めさせました。それ以来、ポータブルメディアプレイヤーからノートブック、ワークステーションまで幅広い範囲におけるインタラクティブなグラフィックス機器で、継続的かつ驚異的なビジュアルコンピューティングの新しい標準を創り上げてきました。NVIDIAのプログラム可能なGPUの専門的技術は、費用のかからない安価な、そして幅広いアクセスができるスーパーコンピュータによる並列処理の進歩を続けています。米国で保有する特許は2,100件以上で、近代的なコンピューティングの基礎となった発見や設計に関するものもあります。より詳しい情報については、www.nvidia.co.jp あるいは日本語サイト//www.nvidia.co.jpをご覧ください。
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