PCゲーマー向けのGeForce GTX680は史上最速・最高効率、 ノートパソコン用のGeForce GT 640Mはウルトラブックで「ウルトラ」を実現
GeForce GTX 680は史上最速かつ最強のゲーミング向けGPU |
GeForce GT 640MはAcer Aspire M3-581TGウルトラブックを「ウルトラ」にする |
2012年3月22日 - カリフォルニア州サンタクララ -NVIDIA(本社:米国カリフォルニア州サンタクララ、社長兼CEO: ジェンスン・フアン(Jen-Hsun Huang)、Nasdaq:NVDA)は本日、すさまじいゲーム性能と驚きの電力効率を提供する、次世代のKepler™グラフィックスアーキテクチャを採用した初のGPUを発表しました。
5年間で総計180万人時以上をかけて開発されたKeplerアーキテクチャ初の製品は、ゲーム用のデスクトップパソコンおよびウルトラブックにかつてないほどの機能・能力をもたらしてくれます。今後は、数カ月をかけ、ラインナップ全体に新アーキテクチャ採用のGPUが投入される予定です。
今回発表された製品のうち、NVIDIA® GeForce® GTX 680 GPUはデスクトップゲームに最適なGPUで、高速でスムーズ、リッチな体験が得られます。新しいラインナップであるGeForce 600M GPUは、かつてないほど小型でパワフルな「ウルトラブック」が設計可能で、「ウルトラ」と呼ばれるのはこのシリーズのGPUが使われているからなのです。どちらのGPUも本日、発売されます。
NVIDIAのGPUエンジニアリング担当上級副社長、ブライアン・ケラハー(Brian Kelleher)は、次のように述べています。「Keplerアーキテクチャは、NVIDIAにとって過去最高の成果だと言えます。すさまじいばかりのパフォーマンスと非常に優れた効率が得られるのです。GTX 680のパフォーマンスはゲーマーのみなさんに気に入ってもらえるはずです。騒音のするファンや特殊な電源が不要である点も特長です。一方、GT 600Mファミリーのパフォーマンスと電力効率はウルトラブックのユーザーに人気となるでしょう。」
Keplerは28ナノメートル(nm)のプロセス技術を採用しています。この前身となるNVIDIA Fermiアーキテクチャはプロセス技術が40nmで、2010年3月に最初の製品が発表されました。
GeForce GTX 680:スピードと究極の効率を両立
GeForce GTX 680 GPUは驚異的なパフォーマンスとすばらしい効率をデスクトップゲームの市場に提供し、静かでスムーズ、驚くほど高速な体験を実現します。
性能が最も近い競合製品に対して、GeForce GTX 680 GPUはDirectX 11のテッセレーション性能で300%以上 (1)、『ザ エルダースクロールズ V: スカイリ ム』など最先端のゲームにおいては最大で43%も高速に処理が行える (2)にもかかわらず、消費電力は28%も「少なく」てすみます (3)。Fermiベース・プロセッサーのフラッグシップでGTX 680の前身にあたるGeForce GTX 580に対しても、1ワットあたりのパフォーマンスが倍増しています。
マニア向けGPUで今後新たな基準となるGeForce GTX 680は、以下のようにさまざまな新技術を搭載しています。
- 旧世代製品に対して1ワットあたり2倍のパフォーマンスを提供できる新しいストリーミング・マルチプロセッサー・ブロック(SMX)を搭載しています。
- アコースティックダンパー、高効率ヒートパイプ、カスタムフィンなど、静かなゲーム体験を実現できる特殊な部品を採用しています。
- GPUの処理速度を動的に調整し、ゲーム性能を最大化できるNVIDIA GPU Boostテクノロジを搭載しています。
- ゲーム性能を犠牲にすることなくビジュアルを改善するため、新しいアンチエイリアシングテクノロジ(FXAAとTXAA)とAdaptive VSync(垂直同期)テクノロジを搭載しています。
- 充実した3Dゲーム体験が得られるように、1枚のカードで4基までのディスプレイをサポートすることができます(4基のうち3基は3Dをサポート可)。
- TSMCの新しい28nmプロセスで製造されており、PCI-E Gen 3とDX11.1をサポートしています。
ハイエンド・ゲームシステムの大手メーカー、Falcon Northwest社長のケルト・リーブス(Kelt Reeves)氏は、次のように述べています。「GTX 680はすさまじい音がしてもおかしくないスピードをささやき声のような静音を実現してくれます。フルスロットルで働かせても温度があがらないのです。オビワンがライトセーバーを表現した有名な言葉、『文明が進んだ時代のエレガントな武器』がぴったりな製品です。」
高い評価を受けているUnreal Engineと百万ドル級の大ヒットとなった『Gears of War』フランチャイズを生みだしたEpic Games社の副社長、マーク・レイン(Mark Rein)氏は、次のように述べています。「GTX 680は驚異的で、マニア向けGPUというものを一新してしまいました。当社は先日、一部のデベロッパーにUnreal Engine 4の特別プレビューをした際、リアルタイム版SamaritanのデモをGTX 680で行い、すばらしい成功を収めることができました。」
GeForce 600M GPUファミリー:ウルトラブックで「ウルトラ」を実現
NVIDIA GeForce 600MファミリーのGPUをIntelの最新プロセッサーと組み合わせると、薄型・軽量で高速のウルトラブックやノートパソコンが完成します。GeForce 600Mシリーズには、以下のように、競合製品にない技術的なメリットが各種あります。
- NVIDIA Optimus™テクノロジにより、自動的にGPUをオン・オフし、必要なときにのみ動かしてバッテリー寿命を大幅に延長します。
- ノートパソコン用のNVIDIA Verde™ドライバにより、優れた安定性を実現しつつパフォーマンスを向上されることができます。
- NVIDIA PhysX®エンジンをサポートしており、リアルな物理演算で生き生きとしたゲームを楽しむことができます。
- オプションのNVIDIA 3D Vision™テクノロジを使用すると、650タイトル以上ものゲームを3D立体視へと自動的に変換できます。
- オプションのNVIDIA 3DTV Play™ソフトウェアを使用すると、3D Vision対応のノートパソコンを3Dテレビにつないで楽しむことができます。
- NVIDIA SLI®テクノロジにより、NVIDIA GTX GPUを2基搭載し、ゲーム性能を倍増できます。
Acer America社のプロダクトマーケティング担当副社長、スミット・アグニホトゥリー(Sumit Agnihotry)氏は、次のように述べています。「Acer Aspire Timeline Ultra M3は、ウルトラブックというカテゴリーですばらしいレベルのパフォーマンスを提供する製品です。GeForce GPUを搭載した結果、顧客が望むことをすべて、いっさい妥協することなく実現できる薄型・軽量のウルトラブックが完成しました。」
NVIDIAのノートブック製品担当ジェネラルマネージャーであるリネ・ハース(Rene Haas)は、次のように述べています。「ノートブックPCメーカー各社からは、もうすぐ、『ウルトラ』の名にふさわしいウルトラブック各種が発売されます。GeForce 600M GPUは従来の製品に対して効率も性能も向上しており、ウルトラブック・セグメントのパフォーマンスをゲーム用ノートパソコンのレベルまで一気に押しあげます。もうすぐ登場するIntelのIvy Bridgeプロセッサーと組み合わせて使うディスクリートGPUとして大人気になるでしょう。」
供給状況
NVIDIA GeForce GTX 680 GPUは、ASUS、Colorful、EVGA、Gainward、Galaxy、Gigabyte、Innovision 3D、MSI、Palit、Point of View、PNY、Zotacという世界トップクラスのアドインカード・サプライヤーから製品が発売されています。製品価格は499ドルになるものと思われます。
GeForce 600MファミリーのGPUは、Acer、Asus、Dell、HP、Lenovo、LG、Samsung、ソニー、東芝がウルトラブックやノートブックへの採用を決めています。
新しいGeForce GTX 680についての詳細は、//www.nvidia.co.jp/object/geforce-gtx-680-jp.htmlをご覧ください。GeForce 600Mシリーズ GPUについての詳細は、//www.nvidia.co.jp/object/notebooks_jp.htmlをご覧ください。
そのほか、NVIDIAニュース&イベントにおいて、NVIDIA関連のニュース、会社や製品に関する情報、動画/画像など、さまざまな情報を提供しています。
About NVIDIA
1999年、NVIDIAによるグラフィックス・プロセッシング・ユニット(GPU)の発明が、世界中の人々にコンピュータグラフィックスの可能性を認識させることとなりました。今日、NVIDIAのプロセッサはスマートフォンからスーパーコンピューターまでの幅広い製品に、またモバイル・プロセッサは携帯電話、タブレット、および車載インフォテインメント・システムに搭載されています。なかでもPCゲーム分野ではリアリティあふれる仮想空間の実現によって多くのゲーマーを魅了しています。専門的な分野では、映画製作における高度な視覚効果をはじめ、ジャンボジェット機からゴルフクラブにいたるまであらゆるものの開発に役立っているほか、より高性能なコンピューターを必要とする先端科学の研究者にも利用されています。NVIDIAが米国内で保有する特許は2,300件以上に上っており、近代的なコンピューティング技術の基礎となっているものも数多く含まれています。当社の詳細についてはwww.nvidia.co.jpまたは日本語サイト//www.nvidia.co.jpをご覧ください。
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本参考情報に記載されている記述の中には、Kepler アーキテクチャ、GeForce GTX 680 GPU、GeForce 600M GPUに関する特許の影響など、これらに限らず、将来予測的なものが含まれており、予測とは大幅に異なる結果を生ずる可能性があるリスクと不確実性を伴っています。これらのリスクと不確実性に関してはこれらに限らず、世界的な経済環境、サードパー ティーに依存する製品の製造、組立、梱包、試験、技術開発および競合による影響、新しい製品やテクノロジーの開発あるいは既存の製品やテクノロジーの改 良、当社製品やパートナー企業の製品の市場への浸透、デザイン、製造、あるいはソフトウェアの欠陥、ユーザの嗜好および需要の変化、業界標準やインターフェースの変更、システムを統合する際の当社製品および技術の予期せぬパフォーマンスの損失などがあり、その他のリスクの詳細に関しては、Form 10-Kの2011年10月30日を末日とする会計年度レポートなど、米証券取引委員会(SEC)に提出されているNVIDIAの報告書に適宜記載されます。 これらの将来予測的な記述は発表日時点での見解に基づくものであり、NDIVIAはこれらの記述を更新する一切の義務を負いません。
Copyright® 2012 NVIDIA Corporation. All rights reserved. NVIDIA、NVIDIAのロゴ、3D Vision、 3D TV Play、GeForce、Kepler、Optimus、PhysX、SLI は、米国およびその他の国におけるNVIDIA Corporationの商標または登録商標です。その他の会社名および製品名は、それぞれの所有企業の商標または登録商標である可能性があります。機 能、価格、可用性、および仕様は予告なしに変更されることがあります。
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(1) Microsoft sub D11 DX11 SDKベンチマーク(パッチディビジョンは31にセット)による数字です。比較はGTX 680とRadeon HD 7970で行いました。実行条件は、解像度25x16のフルスクリーン、設定はAAなしです。グラフィックスドライバーはHD 7970用がCatalyst 12.2 Pre-Certified版、NVIDIAドライバーが開発ドライバーの300.70を使用しました。
(2)『ザ エルダースクロールズ V: スカイリム』の「インドア・レベル」による数字です。比較はGTX 680とRadeon HD 7970で行いました。実行条件は、解像度19x10のフルスクリーン、設定は「ウルトラ」ゲームです。グラフィックスドライバーはHD 7970用がCatalyst 12.2 Pre-Certified版、NVIDIAドライバーが開発ドライバーの300.99を使用しました。
(3) HD 7970のTDP、250ワットとGTX 680の消費電力195ワットを比較した数字です。