NVIDIAのGPUアクセラレーション対応スーパーコンピューター、インドの国家宇宙計画に採用される|NVIDIA
 

NVIDIAのGPUアクセラレーション対応スーパーコンピューター、インドの国家宇宙計画に採用される

 
 

ペタスケール級スーパーコンピューティングの普及に向けたインドの国家的な取り組みの裏付けとして、GPUアクセラレーションによる宇宙計画と10億ドル規模の投資を展開

2012年6月19日- ISC'12(ドイツ、ハンブルク) - NVIDIA(本社:米国カリフォルニア州サンタクララ、社長兼CEO: ジェンスン・フアン(Jen-Hsun Huang)、Nasdaq:NVDA)は本日、インドで最も強力なスーパーコンピューティング(1)であり、昨日公開されたTop500ランキングで85位に選出された「SAGA」システムが、NVIDIA® GPUを活用することで、インドの国家宇宙計画に不可欠な打ち上げロケットの設計と分析を大幅に向上させることを発表しました。

SAGAは、世界6大宇宙研究機関の1つ、インド宇宙研究機関(ISRO)の開発したスーパーコンピューターであり、航空分野の複雑な問題の解決に使用されています。640個のNVIDIA Tesla® GPUの処理能力を活用し、最大394テラフロップのピーク時性能を実現するSAGAによって、ISROは、より複雑で精密な設計シミュレーションが可能となり、新規および既存の衛星打ち上げロケットの設計と分析を、より高速かつ効果的に行うことができます。

ISROの情報筋は、次のように述べています。「GPUを使用することで、新たな打ち上げロケットの設計の作成、シミュレーション、検証に要する期間が数週間から数日間まで短縮されると同時に、設計の全体的な品質と耐久性も大幅に向上できます。このような、高水準のスーパーコンピューティング能力が得られることで、自らの予測能力を常に見直し、向上させることができるため、私たちの宇宙計画には、大きな違いが生まれています。」

ISROは、SAGAシステムとPARAS-3Dアプリケーションを活用することで、演算負荷の高い詳細な数値流体力学(CFD)シミュレーションを実行し、打ち上げロケットの設計を最適化することで、さまざまな流動条件の下でパフォーマンスを高めています。GPUを使用することで、ISROは、CPUベースのシステムと比べて、より複雑なシミュレーションを7~8倍の速度で実行することができ、新たな設計の作成、試験、仕上げに要する期間も、同じ割合で短縮できます。さらに、GPUベースのシステムで演算密度が高まることで、アプリケーションの拡張性を高めつつ、通信インフラストラクチャに必要な投資を大幅に抑えることができます。

NVIDIAのTeslaビジネス担当シニア・ディレクター、スミット・グプタ(Sumit Gupta)は次のように述べています。「インド政府は、世界のスーパーコンピューティング競争に大々的に参入しており、最近では、次世代のペタスケール級スーパーコンピューターで全国規模のネットワークを構築するため、10億ドルの投資を公約しました。演算、科学、エンジニアリングの分野で、世界各国の差し迫った諸問題を解決するため、米国、中国、ドイツ、日本、ロシアをはじめ、各国は現在、スーパーコンピューティング・リソースを活用しており、インドもこうした国の仲間入りを果たしています。」

About ISLO
インド宇宙研究機関(ISRO)は、インド政府の主要宇宙機関であり、世界の6大宇宙研究機関の1つにも数えられています。TV放送、電気通信、気象の各用途を対象とした通信衛星や天然資源の管理用の遠隔探査衛星の開発・配備など、宇宙技術を発展させるとともに、こうした用途をインドの国益のために活用することが、ISROの主な目標です。

About NVIDIA Tesla GPUs
NVIDIA Tesla GPUはNVIDIA CUDA®並列コンピューティング・プラットフォーム採用の超並列アクセラレーターです。Tesla GPUはハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)、計算科学、スーパーコンピューティングに対応できるように基礎から設計したプロセッサーで、科学的アプリケーションや商用アプリケーションにおいてCPUのみのアプローチよりも劇的に高いパフォーマンスを提供することができます。

NVIDIA Tesla GPUについての詳細は、NVIDIAウェブサイトをご覧ください。CUDAについての詳細ならびに最新版のダウンロードは、CUDAウェブサイトをご覧ください。そのほか、NVIDIAニュース&イベントにおいて、NVIDIA関連のニュース、会社や製品に関する情報、動画/画像など、さまざまな情報を提供しています。 NVIDIA Teslaのツイッターアカウントは以下です(@NVIDIATesla)。

About NVIDIA
1999年、NVIDIAによるグラフィックス・プロセッシング・ユニット(GPU)の発明が、世界中の人々にコンピュータグラフィックスの可能性を認識させることとなりました。今日、NVIDIAのプロセッサはスマートフォンからスーパーコンピューターまでの幅広い製品に、またモバイル・プロセッサは携帯電話、タブレット、および車載インフォテインメント・システムに搭載されています。なかでもPCゲーム分野ではリアリティあふれる仮想空間の実現によって多くのゲーマーを魅了しています。専門的な分野では、映画製作における高度な視覚効果や3Dグラフィックスをはじめ、ジャンボジェット機からゴルフクラブにいたるまであらゆるものの開発に役立っているほか、より高性能なコンピューターを必要とする先端科学の研究者にも利用されています。NVIDIAが保有する特許は申請中のものも含めると4,500件以上に上っており、近代的なコンピューティング技術の基礎となっているものも数多く含まれています。当社の詳細についてはwww.nvidia.co.jpまたは日本語サイトwww.nvidia.co.jpをご覧ください。

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(1) 倍精度浮動小数点演算のピーク性能で計測

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本参考情報に記載されている記述の中には、NVIDIA Tesla GPUに関する特許の影響など、これらに限らず、将来予測的なものが含まれており、予測とは大幅に異なる結果を生ずる可能性があるリスクと不確実性を伴っています。これらのリスクと不確実性に関してはこれらに限らず、世界的な経済環境、サードパー ティーに依存する製品の製造、組立、梱包、試験、技術開発および競合による影響、新しい製品やテクノロジの開発あるいは既存の製品やテクノロジの改良、当社製品やパートナー企業の製品の市場への浸透、デザイン、製造、あるいはソフトウェアの欠陥、ユーザの嗜好および需要の変化、業界標準やインターフェースの変更、システムを統合する際の当社製品および技術の予期せぬパフォーマンスの損失などがあり、その他のリスクの詳細に関しては、Form 10-Qの2012年4月29日を末日とする会計年度レポートなど、米証券取引委員会(SEC)に提出されているNVIDIAの報告書に適宜記載されます。 これらの将来予測的な記述は発表日時点での見解に基づくものであり、NDIVIAはこれらの記述を更新する一切の義務を負いません。

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