6社がNVIDIAとパートナーシップを組み、クラウド・ゲームを次の段階へと推進- スマートTVなど、あらゆるスクリーンで、高性能なゲーム用PC並みの体験を可能に
NVIDIA GRID Cloud Gaming Platform |
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2013年1月6日 - ネバダ州ラスベガス、コンシューマー・エレクトロニクス・ショー (CES) -NVIDIA(本社:米国カリフォルニア州サンタクララ、社長兼CEO: ジェンスン・フアン(Jen-Hsun Huang)、Nasdaq:NVDA)は本日、クラウド・ゲームの世界的大手6社が、世界各地のブロードバンド企業にゲーム・サービスを提供するにあたり、NVIDIA GRID™クラウド・ゲーミング・プラットフォームを採用することになったと発表しました。
NVIDIA GRIDプラットフォームでは、高性能なゲーム用PCと同じスムーズでシームレス、かつインタラクティブな体験を、スマートTV、PC、タブレット、スマートフォンなど、どのようなスクリーンでも楽しむことが可能になります。
NVIDIA GRIDは特別設計のサーバで、第1世代クラウド・ゲーム用システムの36倍にも達する本数のHDゲーム・ストリームを、ラグを削減しつつ、同時並行に提供することができます。高密度のNVIDIA® GPUと、グラフィックス・アプリケーションのストリーミングに特化したソフトウェア、そして、ひとつのGPUを複数ユーザが利用できるようにするVGX™ Hypervisorテクノロジが統合されているからです。
今回、NVIDIA GRIDプラットフォームのパートナーとして名乗りを上げたのは、Agawi(米国)、Cloud Union(中国)、Cyber Cloud Technologies(中国)、G-cluster Global(日本)、Playcast Media Systems(イスラエル)、Ubitus(台湾)です。
NVIDIAクラウド・ゲームのジェネラルマネジャー、フィル・アイスラー(Phil Eisler)は、次のように述べています。「NVIDIA GRIDプラットフォームをパートナー各社が採用すると、ボックスに縛られることなく、いつでもどこでもゲームが楽しめるようになります。映画のストリーミングと同じくらい簡単に、最高にエキサイティングなゲームがTVやモバイル機器で楽しめるようになるのです。たくさんのディスクを入れ替える必要もありませんし、いくつものファイルをダウンロードしてインストールする必要もありません。クリックするだけで、すぐにプレイすることができます」
最高密度のGPUアーキテクチャ、ブロードキャスト互換性、最高のインタラクティビティ
消費者にとって、クラウド・コンピューティングは、電子メールや写真の保存、音楽や映画のストリーミングなどにおいて、すでになくてはならないものとなっています。これと同じようにハイエンドのゲームをクラウドに置き、消費者がゲーム用ディスクを管理したり、フラットスクリーンTVの隣にゲームコンソールを設置したりする必要をなくしたのが、NVIDIA GRIDプラットフォームです。
NVIDIA GRIDプラットフォームには、以下のように特徴が3つあります。
- GPU密度が最高レベルのシステム・アーキテクチャ:NVIDIA GRIDは、マルチGPUサーバと先進のGPU共有テクノロジ、NVIDIA VGXを活用し、同時に提供できるインタラクティブなデータ・ストリームの本数を最高レベルとしています。サーバ1台から最大で36本ものゲーム・ストリームを提供できるのです。
- ブロードキャストの互換性とスケーラビリティ:NVIDIA GRIDのソフトウェアとドライバは、グラフィックス能力をあまり必要とせず、高密度ストリームで提供する簡単なゲームから、高いグラフィックス能力を必要とする高性能タイトルまで、幅広いゲームをインタラクティブな形でストリーミングすることができます。
- 優れたインタラクティビティ:NVIDIA GRIDでは、シームレスなやりとりが可能な形でコンテンツをストリーミングできます。ラグやレイテンシが気になることはありません。NVIDIA GRIDは従来型ソリューションに比べてゲーム・サーバ側レイテンシを最大で30ミリ秒も削減しており、ネットワーク経由による配信時間が実質的に感じられないのです。NVIDIA GRIDサーバによるゲームプレイは、TVの横にコンソールを置いてプレイしているのと同じ感覚となります。
パートナー各社はNVIDIA GRIDプラットフォームを大歓迎
最近はクラウド・ゲーム・サービスが注目を浴びつつありますが、次の6社は、NVIDIA GRIDプラットフォームを利用してこのサービスを提供しようとしています。
「どのようなゲームでも、どこからでもさっと遊べたら便利だ、ぜひそうなって欲しいと消費者は考えています。つまり、クラウド・ゲームというのは、ゲーム体験の自然な進化の結果だと言えるのです。クラウド・サービスのプロバイダにとって、NVIDIA GRIDは密度が高く、真のGPUクラウドを現実としてくれるものであり、このプラットフォームがあれば、オペレータやパブリッシャ、デベロッパといった当社パートナー企業がAgawi CloudPlayプラットフォームでまったく新しいゲーム体験を生みだすことが可能になります。」
• タブレット・TV向けにB-Bクラウド・ゲーム・ソリューションを提供しているAgawi社の共同創立者、ラジャト・グプタ(Rajat Gupta)氏
「中国の家庭にはゲームコンソールが普及していません。その分、クラウド・ゲームに大きなチャンスがあると我々は考えています。NVIDIA GRIDテクノロジは、HD画質のゲーム・ストリームを契約者に高密度で配信する技術として、最高のものだと思います。」
• 中国のTelecom/Unicom IPTV ネットワーク経由でクラウド・ゲームを提供するCloud Union社のCEO、ダニー・デン(Danny Deng)氏
「Cyber Cloudでは、既存のセットトップ・ボックスを使い、ビデオ・オンデマンドのチャンネルでクラウド・ゲーム・サービスを提供したいと考えています。NVIDIAのGRIDプラットフォームなら、デジタルTVを契約している中国の家庭に膨大な数のゲーム・オンデマンド・チャンネルを提供することができます。
• デジタルケーブルTVやIPTVのネットワークでクラウド・ゲームを提供しているBeijing Novel-Supertv Digital TV Technology社(NYSE: STV)の子会社、Cyber Cloud社のジェネラルマネジャー、ジャン・ハン(Jian Han)氏
「G-clusterはクラウド・ゲームのパイオニアであり、サービスのパフォーマンスを高められる方法を常に模索しています。G-clusterではNVIDIAと協力し、IPTVオペレータのコストを削減するとともに、世界各地にいる契約者の体験を改善できるように努力しています。」
• ホワイトレーベルのクラウド・ゲーム・サービスをフランスのSFRとOrange経由で提供するG-cluster社の社長、エリック・ピエール(Erik Piehl)氏
「クラウド・ゲームがいよいよ普及期に入ってきました。NVIDIA GRIDテクノロジ、インターネットに接続されたスマートTV、Playcast Mediaが触媒となり、クラウド・ゲームは2013年に爆発的な成長をするものと見ています。」
• フランスのBouygues Telecomと韓国のCJ Hellovision、Portugal Telecomを通じて世界120万人もの契約者にクラウド・ゲーム・サービスを提供しているPlaycast Media社のCEO、ガイ・デ・ビア(Guy de Beer)氏
「NVIDIAのパートナーとして、今回、世界最高のスケーラビリティを持つクラウド・ゲーム・システムを市場に提供できることをUbitusとしてとてもうれしく感じています。Ubitusは有線ネットワークと無線4Gネットワークによるクラウド・ゲームの提供で世界をリードしており、通信企業やケーブルサービスのプロバイダ、OEMのハードウェアメーカ、ゲーム開発者などがクラウド・ゲームのチャンスを真に持続可能な形で手にできるようにしているのです。」
• 日本のNTT Docomo、韓国のLGU+、米国のVerizonを通じてクラウド・ゲーム・サービスを提供しているUbitus社のCEO、ウェスリー・クオ(Wesley Kuo)氏
NVIDIA GRIDクラウド・ゲーム、CESにおいて、LGのスマートTVへ直接ストリーミングするデモを行う
来週開催される2013国際CESで、NVIDIAは、NVIDIA GRIDプラットフォームからLG 55LA6900スマートTVに解像度1080pのゲームをストリーミングするデモを行う予定です。デモには、Ubisoft社の『Assassin's Creed III』などの高性能ゲームが使用されます。
LG社のTV研究所、ソフトウェア開発グループを担当する副社長、ベーグン・カン(Bae-Geun Kang)氏は、次のように述べています。「NVIDIAのGRIDプラットフォームには感嘆しました。ゲームコンソールなしでLGのスマートTVへ直接、高品位なゲーム・ストリームを提供できるのですから。スマートTVのLG 55LA6900に配信されるNVIDIA GRIDのクラウド・ゲームはとても美しいですし、また、楽しく遊ぶことができます。ゲーム界のNetflix登場という感じです。」
LGスマートTV向けクラウド・ゲーム・サービスの提供開始時期は、まだあきらかにされていません。
詳しい情報は、NVIDIA GRIDクラウド・ゲーミング・プラットフォームのウェブサイトをご覧ください。
About NVIDIA
1999年、NVIDIAによるグラフィックス・プロセッシング・ユニット(GPU)の発明が、世界中の人々にコンピュータグラフィックスの可能性を認識させることとなりました。今日、NVIDIAのプロセッサはスマートフォンからスーパーコンピュータまでの幅広い製品に、またモバイル・プロセッサは携帯電話、タブレット、および車載インフォテインメント・システムに搭載されています。なかでもPCゲーム分野ではリアリティあふれる仮想空間の実現によって多くのゲーマーを魅了しています。専門的な分野では、映画製作における高度な視覚効果や3Dグラフィックスをはじめ、ジャンボジェット機からゴルフクラブにいたるまであらゆるものの開発に役立っているほか、より高性能なコンピュータを必要とする先端科学の研究者にも利用されています。NVIDIAが保有する特許は申請中のものも含めると5,000件以上に上っており、近代的なコンピューティング技術の基礎となっているものも数多く含まれています。当社の詳細については//www.nvidia.co.jpまたは日本語サイト//www.nvidia.co.jpをご覧ください。
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本参考情報に記載されている記述の中には、NVIDIA GRIDクラウド・ゲーミング・プラットフォームの効能、恩恵、影響や、NVIDIAのコンピュータ技術に関する特許の影響など、これらに限らず、将来予測的なものが含まれており、予測とは大幅に異なる結果を生ずる可能性があるリスクと不確実性を伴っています。これらのリスクと不確実性に関してはこれらに限らず、世界的な経済環境、サードパーティーに依存する製品の製造、組立、梱包、試験、技術開発および競合による影響、新しい製品やテクノロジの開発あるいは既存の製品やテクノロジの改良、当社製品やパートナー企業の製品の市場への浸透、デザイン、製造、あるいはソフトウェアの欠陥、ユーザの嗜好および需要の変化、業界標準やインターフェースの変更、システムを統合する際の当社製品および技術の予期せぬパフォーマンスの損失などがあり、その他のリスクの詳細に関しては、Form 10-Qの2012年10月28日を末日とする会計年度レポートなど、米証券取引委員会(SEC)に提出されているNVIDIAの報告書に適宜記載されます。 これらの将来予測的な記述は発表日時点での見解に基づくものであり、NVIDIAはこれらの記述を更新する一切の義務を負いません。
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