NVIDIA GRID VCA、リモートGPUアクセラレーションとシンプルなターンキーを 中小企業に提供
2013年3月19日 - GTC 2013(カリフォルニア州サンタクララ) -NVIDIA(本社:米国カリフォルニア州サンタクララ、社長兼CEO: ジェンスン・フアン(Jen-Hsun Huang)、Nasdaq:NVDA)は本日、業界初のビジュアル・コンピューティング・アプライアンスを発表し、企業内ネットワーク上のWindowsやLinux、Macクライアントから超高速のGPUパフォーマンスが利用できるようにしました。
このNVIDIA GRID™ビジュアル・コンピューティング・アプライアンス(VCA)はGPUベースのパワフルなシステムで、Adobe®やAutodesk、Dassault Systemesなどが提供している複雑なアプリケーションを実行し、そのグラフィックス出力をネットワーク経由でクライアント・コンピュータに送って表示させることができます。このようにリモートでGPUアクセラレーションが提供できるため、高価な専用PCを社員の机に用意しなくても、それと同等のリッチなグラフィックス体験が実現できるのです。
NVIDIA GRID VCAなら、十分なITインフラストラクチャを持たない中小企業でも驚くほどの柔軟性が得られます。アイコンをクリックするだけで、ワークスペースという仮想マシンが作れます。このワークスペースはGPUをベースとした専用高性能システムに等しいわけですが、必要に応じて自由に追加や削除、移動が可能です。
NVIDIAの共同創立者兼CEO、ジェンスン・フアン(Jen-Hsun Huang)は、次のように述べています。「NVIDIA GRID VCAは、ビジュアル・コンピューティングをオンデマンドで提供可能な業界初の便利な製品です。妥協のないパフォーマンスと柔軟性を持つシンプルなアプリケーションでグラフィックス・インテンシブな処理が可能になります。クリエイティブなチームが仕事をする設計事務所や映画スタジオなどで大いに役立つでしょう。」
NVIDIA GRID VCAは4Uアプライアンスで、インストールも管理もとても簡単に行えます。NVIDIA GPUが16個搭載されており、NVIDIA GRID VGXソフトウェアにより、NVIDIA® Quadro®に匹敵する、ローレイテンシで高解像度、高インタラクティビティのグラフィックス性能を抜群のサービス品質で最大16ユーザに提供することができます。
業界もNVIDIA GRID VCAをサポート
サンフランシスコに本拠を置く映画制作会社、Dawnrunner社CEOのジェームス・フォックス(James Fox)氏は、次のように述べています。「コンテンツ制作用アプリケーションにリモートGPUアクセラレーションを導入しましたが、これは大成功でした。NVIDIA GRID VCAなら、ワークステーションを構成したりファイルやプロジェクトのトランスコーディングしたりといった作業に何週間も使う必要がありません。高品質の成果物をクライアントに提供するために使える時間が増えるのです。締め切りが厳しいプロジェクトにも対応できるようになりました。」
Adobe Systems社の社長兼CEO、シャンタヌ ・ナラヤン(Shantanu Narayen)氏は、次のように述べています。「クリエイティブなプロフェッショナルにとってパフォーマンスはとても重要であり、当社は、NVIDIAとの長期的な関係を通じ、静止画や動画の作業をもっと速く、もっとスムーズに、もっと魅力的な方法で進められるよう努力しています。彼らが仕事に集中できるように、また、クリエイティブな仕事に使う時間がなるべく多くなるように、NVIDIAもAdobeも、最新技術が柔軟な方法で利用できるようにしたいと考えているのです。本日発表のNVIDIA GRIDが実現する仮想化技術はこのような両社の方針が形になったものであり、新しく画期的な方向性だと言えます。」
Dassault Systemes SolidWorks社のCEO、ベルトラン・シコ(Bertrand Sicot)氏は、次のように述べています。「NVIDIA GRID VCAの登場により、PCやMacでSolidWorksを使うユーザのデザイン体験は大きく向上するでしょう。集中化した高速GPUにデザイナがアクセスできるので、高品位な3Dモデルをすばやく簡単に制作できるようになるのです。」
Autodesk社の社長兼CEO、カール・バス(Carl Bass)氏は、次のように述べています。「当社の顧客には小規模な事業者が多いのですが、NVIDIA GRID VCAは、そのような方々に優れた機能性とパフォーマンスを提供してくれるでしょう。高性能GPUが当社アプリケーションで簡単に利用できるため、優れた可視化を通じてすばらしいデザインが生み出せるようになるはずです。」
価格と供給状況
5月より、正規の付加価値再販業者を通じて米国内向けに販売します。構成は8 GPU、あるいは16 GPUで、価格は24,900ドルからです。このほか、無制限に利用できるソフトウェア・ライセンスの料金として2,400ドル/年が必要です。詳しい情報は、www.nvidia.co.jp/vca をご覧ください。
About NVIDIA GRID
データセンターを含むあらゆるユーザにGPUアクセラレーションを提供できるのが、ハードウェア、ソフトウェア、アプライアンスからなるNVIDIA GRIDポートフォリオです。GRIDポートフォリオは、GRIDエンタープライズ・ソリューションのほか、中小企業向けのNVIDIA GRIDビジュアル・コンピューティング・アプライアンス(VCA)とGaaS(Gaming-as-a-Service)企業向けのNVIDIA GRIDクラウド・ゲーミング・プラットフォームがあります。
About NVIDIA
1999年、NVIDIAによるグラフィックス・プロセッシング・ユニット(GPU)の発明が、世界中の人々にコンピュータグラフィックスの可能性を認識させることとなりました。今日、NVIDIAのプロセッサはスマートフォンからスーパーコンピューターまでの幅広い製品に、またモバイル・プロセッサは携帯電話、タブレット、および車載インフォテインメント・システムに搭載されています。なかでもPCゲーム分野ではリアリティあふれる仮想空間の実現によって多くのゲーマーを魅了しています。専門的な分野では、映画製作における高度な視覚効果や3Dグラフィックスをはじめ、ジャンボジェット機からゴルフクラブにいたるまであらゆるものの開発に役立っているほか、より高性能なコンピューターを必要とする先端科学の研究者にも利用されています。NVIDIAが保有する特許は申請中のものも含めると5,000件以上に上っており、近代的なコンピューティング技術の基礎となっているものも数多く含まれています。当社の詳細については www.nvidia.co.jp または日本語サイト www.nvidia.co.jp をご覧ください。
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本参考情報に記載されている記述の中には、NVIDIA GRID VCAの機能、恩恵、価格や効用、NVIDIAのコンピュータ技術に関する特許の影響など、これらに限らず、将来予測的なものが含まれており、予測とは大幅に異なる結果を生ずる可能性があるリスクと不確実性を伴っています。これらのリスクと不確実性に関してはこれらに限らず、世界的な経済環境、サードパーティーに依存する製品の製造、組立、梱包、試験、技術開発および競合による影響、新しい製品やテクノロジの開発あるいは既存の製品やテクノロジの改良、当社製品やパートナー企業の製品の市場への浸透、デザイン、製造、あるいはソフトウェアの欠陥、ユーザの嗜好および需要の変化、業界標準やインターフェースの変更、システムを統合する際の当社製品および技術の予期せぬパフォーマンスの損失などがあり、その他のリスクの詳細に関しては、Form 10-Kの2013年1月27日を末日とする会計年度レポートなど、米証券取引委員会(SEC)に提出されているNVIDIAの報告書に適宜記載されます。 これらの将来予測的な記述は発表日時点での見解に基づくものであり、NVIDIAはこれらの記述を更新する一切の義務を負いません。
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