Tegra 4i、シングルチップ・スマートフォン・プロセッサとして最高の性能を提供
2013年2月19日 - カリフォルニア州サンタクララ -NVIDIA(本社:米国カリフォルニア州サンタクララ、社長兼CEO: ジェンスン・フアン(Jen-Hsun Huang)、Nasdaq:NVDA)は本日、NVIDIA初となる完全統合型の4G LTEモバイル・プロセッサ、NVIDIA® Tegra® 4iを発表しました。一番近い競合製品に対して半分のサイズで速度は大幅に向上した製品です。
Tegra 4iプロセッサ「Project Grey」というコードネームで開発されていた製品で、カスタムNVIDIA GPUコアが60個集積されているほか、最高の効率を誇るARMの最新コア、Cortex-A9 r4 CPUをベースとしたクアッドコアCPUに第5のバッテリセーブ型コアを組み合わせたCPUと、NVIDIA i500 LTEモデムの統合最適化バージョンも集積されています。その結果、電力効率がとても高く、コンパクトで高性能なモバイル・プロセッサとなり、いままでは高価なスーパーフォンでしか得られなかったほどのパフォーマンスと能力をスマートフォンで実現できるようになりました。
NVIDIAのモバイル・ビジネスユニット担当上級副社長、フィル・カーマック(Phil Carmack)は、次のように述べています。「NVIDIAは、今回初めて、スマートフォンの主な機能すべてをシングルチップで実現できる統合プロセッサを提供することになりました。Tegra 4iを採用した電話は、驚異的なコンピューティングパワーと世界的に通用する電話機能、驚くほど長いバッテリ寿命を提供します。」
Tegra 4iに搭載された2.3GHz CPUは最新で最も優れたCortex-A9版をNVIDIAの協力でARMが開発したもので、市場に提供されているなかで効率もパフォーマンスも最高のCPUコアとなりました。
ARM社のエグゼクティブ・バイス・プレジデントでプロセッサ部門のジェネラルマネジャーも務めるトム・クロンク(Tom Cronk)氏は、次のように述べています。「Tegra 4iはARM Cortex-A9プロセッサをベースとした画期的なSoCソリューションの最新版で、テクノロジのパフォーマンスの限界を越えていく力と、活気に満ちたユーザ・エクスペリエンスを創る力が、ARM及びパートナー各社にあることを改めて証明したことになります。ARMとNVIDIAはCortex-A9プロセッサのカスタマイズを協力してさらに最適化し、ストリーミングや応答性などの分野を中心にパフォーマンスや効率を高めました。コラボレーションやイノベーションがあるから、ARMテクノロジをベースとしたソリューションが複数世代のSoCソリューションにわたって市場を前に進める力となるわけですが、今回の共同開発もその一例だと言えます。」
Tegra 4のGPUと同じアーキテクチャを採用したTegra 4iは、Tegra 3に対して5倍もの数のGPUコアが集積されており、コンソールに匹敵する高品位なゲーム体験とフル1080p HDの表示が得られます。LTEに対応したソフトウェア定義型の無線モデム、NVIDIA i500も集積されているので、ネットワーク機能のアップグレードやスケールアップもすばやく簡単に行えます。
Strategy Analytics社でHandset Component Technologies Programのディレクターを務める、スチュアート・ロビンソン(Stuart Robinson)氏は、次のように述べています。「NVIDIAのTegra 4i は、優れた統合LTEチップと比べても、かなり優れたパフォーマンスを持っているほか、統合された「ソフトモデム」からの恩恵を得ています。この「ソフトモデム」は新しい周波数とエアー・インタフェースをサポートするために無線通信でプログラムし直すことができる、他のモデムベンダーが夢見ていたものです。」
Tegra 4iモバイル・プロセッサのカメラ機能は、先日Tegra® 4 で導入されたNVIDIA Chimera™コンピュテーショナルフォトグラフィ・アーキテクチャもサポートしています。この結果、常時オンのハイダイナミックレンジ(HDR)機能やタップ・トゥー・トラック機能、HDR対応パノラマ写真といった世界初の機能をはじめ、数多くの先進機能を利用することができます。
NVIDIAはまた、独自のモバイル・テクノロジを実証するため、Tegra 4i向けとして、レファレンス・スマートフォン・プラットフォームのコードネーム「Phoenix」を発表しました。Phoenixをレファレンスとして設計すれば、Tegra 4i搭載スマートフォンを短い期間で市場に投入することが可能です。
Tegra 4iモバイル・プロセッサのデモは、2013年2月25日から2月28日までスペインのバルセロナで開催されている2013 Mobile World Congress のNVIDIAブース(Hall 7、Stand #C110)において行います。
Tegra 4ファミリの主な特長
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Tegra 4 |
Tegra 4i |
クアッドコアCPU |
Cortex-A15+バッテリセーブ型コア |
Cortex A9 r4+バッテリセーブ型コア |
Tegra 4 GPUコア数 |
72個 |
60個 |
LTE |
NVIDIA i500で対応可能 |
統合NVIDIA i500コア |
Chimeraコンピュテーショナルフォトグラフィ・アーキテクチャ |
サポート |
サポート |
参考となるリンク
www.nvidia.co.jp/tegra
www.tegrazone.jp
About NVIDIA
1999年、NVIDIAによるグラフィックス・プロセッシング・ユニット(GPU)の発明が、世界中の人々にコンピュータグラフィックスの可能性を認識させることとなりました。今日、NVIDIAのプロセッサはスマートフォンからスーパーコンピューターまでの幅広い製品に、またモバイル・プロセッサは携帯電話、タブレット、および車載インフォテインメント・システムに搭載されています。なかでもPCゲーム分野ではリアリティあふれる仮想空間の実現によって多くのゲーマーを魅了しています。専門的な分野では、映画製作における高度な視覚効果や3Dグラフィックスをはじめ、ジャンボジェット機からゴルフクラブにいたるまであらゆるものの開発に役立っているほか、より高性能なコンピューターを必要とする先端科学の研究者にも利用されています。NVIDIAが保有する特許は申請中のものも含めると5,000件以上に上っており、近代的なコンピューティング技術の基礎となっているものも数多く含まれています。当社の詳細については www.nvidia.co.jp または日本語サイト www.nvidia.co.jp をご覧ください。
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本参考情報に記載されている記述の中には、NVIDIA Tegra 4iプロセッサの特徴、恩恵、性能や、Phoenix スマートフォン・プラットフォームの恩恵、NVIDIAのコンピュータ技術に関する特許の影響など、これらに限らず、将来予測的なものが含まれており、予測とは大幅に異なる結果を生ずる可能性があるリスクと不確実性を伴っています。これらのリスクと不確実性に関してはこれらに限らず、世界的な経済環境、サードパーティーに依存する製品の製造、組立、梱包、試験、技術開発および競合による影響、新しい製品やテクノロジの開発あるいは既存の製品やテクノロジの改良、当社製品やパートナー企業の製品の市場への浸透、デザイン、製造、あるいはソフトウェアの欠陥、ユーザの嗜好および需要の変化、業界標準やインターフェースの変更、システムを統合する際の当社製品および技術の予期せぬパフォーマンスの損失などがあり、その他のリスクの詳細に関しては、Form 10-Qの2012年10月28日を末日とする会計年度レポートなど、米証券取引委員会(SEC)に提出されているNVIDIAの報告書に適宜記載されます。 これらの将来予測的な記述は発表日時点での見解に基づくものであり、NVIDIAはこれらの記述を更新する一切の義務を負いません。