NVIDIA、Tegra K1によりスーパーコンピューティング・テクノロジを自動車に搭載|NVIDIA
 

NVIDIA、Tegra K1によりスーパーコンピューティング・テクノロジを
自動車に搭載

 
 
画期的なモバイル・プロセッサが自動運転普及への道を拓く

2014年1月5日 - ネバダ州ラスベガス、コンシューマー・エレクトロニクス・ショー (CES) -NVIDIA(本社:米国カリフォルニア州サンタクララ、社長兼CEO: ジェンスン・フアン(Jen-Hsun Huang)、Nasdaq:NVDA)が新しく発表したTegra® K1モバイル・プロセッサ は、世界で最も電力効率に優れたスーパーコンピュータの上位10台に使用されているものと同じGPUの自動車向けバージョンとして、自動運転が研究領域から大衆市場へと進化することを支えます。

このNVIDIA® Tegra K1は先進的なコンピューティング機能を自動車において実現する初のモバイル・プロセッサであり、従来はこのような低消費電力性との両立が不可能だったさまざまな自動車向けアプリケーションを担います。

Tegra K1はクアッドコアのCPUと192コアのGPUを1基づつ、世界で最もエネルギー効率に優れたスーパーコンピュータを選ぶ最新のGreen500リストの上位10台に使用されているプロセッサを含め、NVIDIAの強力なGPUファミリの基盤となっているNVIDIA Kepler™アーキテクチャ上に組み合わせています。

Tegra K1は、歩行者検知、ブラインドスポット監視、レーン逸脱時の警告、交通信号認識など、カメラを使用する先進運転システム(ADAS)のエンジンとなり、またダッシュボード搭載カメラを通じてドライバーの覚醒状況や注意力の状態を監視します。

NVIDIAのオートモーティブ事業部門担当副社長兼ジェネラルマネージャのタナー・オセリック(Taner Ozcelik)は、次のように述べています。「自動運転に必要なセンサーとカメラから供給され続ける膨大なデータを処理するため、NVIDIAは極めて電力効率に優れたスーパーコンピュータ・テクノロジを自動車においても実現します。Tegra K1プロセッサは消費電力を増やすことなく、従来のモバイル・プロセッサの10倍の処理能力を提供することによってこの課題に応えます。」

Tegra K1プロセッサはまた、新しいコンピュータのビジョンを支える、並列コンピューティング・プラットフォームであるCUDA®に対応した初のモバイル・プロセッサでもあります。このスーパーコンピュータ・チップの自動車向けバージョンには、より幅広い温度範囲と厳しい動作環境にも対応するよう強化が加えられています。

カスタマイズ可能なデジタル・ダッシュボード
コンピュータによる画像認識に加え、Tegra K1プロセッサはまた極めて明瞭な写真グレードの3Dグラフィックス作成にも優れています。実際の素材での光の反射と屈折をシミュレートするNVIDIAのMaterial Definition Languageを使ったデジタル機器パネルやインフォテインメント・システムは、銅、チタン、ブラッシュド加工のアルミなどから、かがり加工の皮革や炭素繊維まで、さまざまな素材を仮想的に表現します。

写真グレードにレンダリングされた素材のライブラリを使用することにより、デジタル・コックピットにはほとんど無限に近い構成が可能になります。したがってドライバーはそれぞれの好みに合わせ、メーター、コントロール類、ダイアルなどを変更することができます。

Audi AGの電装/電子回路担当チーフ・エグゼクティブ・エンジニアであるリッキー・フーディ(Ricky Hudi)氏は、次のように述べています。「Audi社とNVIDIAは長年にわたる深い関係を通じ、3世代のTegraプロセッサにより業界トップクラスの機能を備えた機器パネル、インフォテインメント、および後席エンターテインメント・システムを実現してきました。Tegra K1プロセッサはAudi社にとっての新たな章の始まりであり、画期的なスーパーコンピューティングの進化を自動車にもたらすと共に自動運転への道を拓くものです。」

自動車の耐用年数全体にわたるプログラマビリティ
現在の市場にあるADASソリューションは、その大半が専用のプロセッサを使用しています。NVIDIA Tegra K1は革新的なソリューションを可能にする、オープンで拡張性に富んだプラットフォームを提供することによりこの制約を解消します。

またNVIDIAはTegra K1を完全にプログラマブルなプロセッサとして設計しているため、自動車メーカーは新機能の登場に合わせてそれをソフトウェア・アップデートとしてワイヤレスで提供し、プロセッサの機能を強化することができます。

Gartner社の副社長兼自動車担当主任アナリストであるティロ・コスロウスキー(Thilo Koslowski)氏は、次のように述べています。「自動車を最も革新的で優れた能力を持ち、また人々から求められる移動手段とするためには、先進的なコンピューティング・テクノロジがその基盤となります。このようなテクノロジをワイヤレス経由でアップグレード可能とすることにより、自動車メーカーは自動車の耐用年数を通じ、すでに搭載されている機能を改善すると共に新しい機能を提供することができます。」

モジュール構成によりさまざまなオペレーティングシステムに対応
Tegra K1は、2年前に発表された画期的な設計であるビジュアル・コンピューティング・モジュール(VCM)として、自動車OEMとティアワン・サプライヤに提供されます。このTegra K1 VCMは、QNX、Android、Linux、Windowsを含め、さまざまなオペレーティングシステムに対応した完全なコンピューティング能力を車載システムとして実現します。

Tegra VCMでは、新しいハードウェアの登場に合わせて容易にアップグレード可能な車載システムを構築することができるため、消費家電のイノベーションのスピードと、自動車産業で一般的なより長期の開発ライフサイクルとの間のギャップが縮まります。

Strategy Analytics、Global Automotive Practiceのアソシエイト・ディレクターであるロジャー・ランコット(Roger Lanctot)氏は、次のように述べています。「モジュール構成に基づくNVIDIAのアプローチは、自動車メーカーがTegra K1のような画期的な技術を使った開発をまったくの白紙から取り組む必要なしに進めることを可能にします。」

イノベーションを推進するNVIDIAの自動車技術
Audi社、BMW社、Tesla Motors社、およびVolkswagen社の最新モデルを含め、NVIDIAのプロセッサを搭載した現在使用中の自動車は450万台に達しています。詳細については//www.nvidia.co.jp/automotiveをご覧ください。

NVIDIA Tegra K1が自動車用アプリケーションにもたらすパワーは、1月7日から10日までラスベガスのラスベガス・コンベンション・センターの南ホールにて開催される、2014 International Consumer Electronics ShowのNVIDIAブース(ブース番号30207)にて展示されます。

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本参考情報に記載されている記述の中にはTegra K1プロセッサの性能、効果、恩恵など、これらに限らず、将来予測的なものが含まれており、予測とは大幅に異なる結果を生ずる可能性があるリスクと不確実性を伴っています。これらのリスクと不確実性に関してはこれらに限らず、世界的な経済環境、サードパーティーに依存する製品の製造、組立、梱包、試験、技術開発および競合による影響、新しい製品やテクノロジの開発あるいは既存の製品やテクノロジの改良、当社製品やパートナー企業の製品の市場への浸透、デザイン、製造、あるいはソフトウェアの欠陥、ユーザの嗜好および需要の変化、業界標準やインターフェースの変更、システムを統合する際の当社製品および技術の予期せぬパフォーマンスの損失などがあり、その他のリスクの詳細に関しては、Form 10-Qの2013年10月27日を末日とする会計年度レポートなど、米証券取引委員会(SEC)に提出されているNVIDIAの報告書に適宜記載されます。 これらの将来予測的な記述は発表日時点での見解に基づくものであり、NVIDIAはこれらの記述を更新する一切の義務を負いません

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