先進の AI システムにより、小包データを 10 倍の速度で、高精度に処理
2019 年 11 月 5 日、GTC DC - NVIDIA は本日、小包データの処理をより効率的に行うために、米国郵便公社 (USPS) が NVIDIA のエンドツーエンドの AI テクノロジを導入すると発表しました。米国郵便公社は、1 日に 4 億 8,500 万の郵便物を処理および配達する、世界最大の郵便事業者です。
この新しいシステムは、NVIDIA V100 Tensor コア GPU とディープラーニング ソフトウェアを搭載した高性能サーバーで、複数の AI アルゴリズムのトレーニングを行うことから始まります。トレーニングされたモデルは次に、全米の 200 近い郵便サービス施設の NVIDIA EGX エッジ コンピューティング システム に展開され、小包データの処理がより効率的に行われるようになります。NVIDIA のテクノロジを実装したシステムは、Hewlett Packard Enterprise との契約を通じて米国郵便公社が購入することになっています。
NVIDIA の連邦セクター ビジネス担当バイスプレジデントのアンソニー ロビンズ (Anthony Robbins) は、次のように述べています。
「AI はいくつもの産業を転換させており、これまで不可能だった処理、精度および効率性を実現します。米国郵便公社が AI を導入したことは、この強力なテクノロジが、私たちが日頃頼りにしている優れたサービスをさらに改善できることを示しています。(元郵便局長の経歴を持つ) ベンジャミン フランクリンも誇りに思うことでしょう」
米国郵便公社は世界最大の物流量を誇っており、年間に 60 億個以上の小包を含む、およそ 1,460 億の郵便物を処理および配達しています。新しい AI システムにより、小包データの処理が 10 倍速くなり、精度も向上します。
米国郵便公社と NVIDIA のエンジニアリング チームは、数か月間の共同作業を経て AI モデルを開発しました。この AI モデルは、高スループットで、低遅延の推論最適化のための TensorRT™、モデルの精度を保ちながらトレーニングを加速する PyTorch での自動混合精度演算、ソフトウェアのデプロイメントを効率化するために GPU に最適化されたNGC コンテナ、ならびに GPU クラスタを最適化する DeepOps といった NVIDIA のソフトウェアで構成されています。
このシステムの納品およびテストは今年中に開始される予定で、稼働は 2020 年春を予定しています。
NVIDIA について
1999 年における NVIDIA (NASDAQ 表示: NVDA)による GPU の発明は、PC ゲーミング市場の成長に爆発的な拍車をかけ、現代のコンピューター グラフィックスを再定義し、並列コンピューティングに革命的変化を起こしました。最近では、GPU ディープラーニングが最新の AI (次世代コンピューティング) に火をつけ、世界を知覚し理解することができるコンピューター、ロボット、自律走行車の脳として GPU は機能しています。詳細は、こちらのリンクから: www.nvidia.com/ja-jp/