RTX が、Adobe、Autodesk、Blender、Foundry、Luxionをはじめとする大手企業に採用され、SIGGRAPHにおいてデビューを飾る
ロサンゼルス (2019 年 7 月 29 日) — SIGGRAPH - NVIDIA RTX™ テクノロジを SIGGRAPH 2018 で発表してから 1 年後、レイトレーシングは、プロダクト デザイン、アーキテクチャ、ゲーミング、エフェクト、およびサイエンティフィック ビジュアライゼーションのための新しい業界基準になっています。
世界の主要なソフトウェア メーカーは、RTX テクノロジに対応した40 以上のアプリケーションを発表しています。これらにより、以前であればインタラクティブに作業をするには計算量が多過ぎたレイトレーシングと AI を、数千万人に及ぶユーザーたちが利用できるようになります。これらのアプリケーションには、今週、SIGGRAPH で発表された大手の独立系ソフトウェア開発会社 (ISV) による 7 つのアプリケーションが含まれます。
Pixar、Renault、New Balance、Woods Bagot、Siemens Healthineers など、さまざまな企業のワークフローでレイトレーシングが利用されています。ゲーミング業界の大手エンジンである Unity とUnreal Engine はRTXによるレイトレーシングをサポートしており、RTX テクノロジはAdobe、Autodesk、Blackmagic Design、Dassault Systèmes など、ビジュアル コンピューティング分野の大手企業に採用されています。
NVIDIA のコーポレート マーケティングおよび開発者プログラム担当副社長、グレッグ エステス(Greg Estes)は、次のように述べています。「全世界のデザイナーやアーティストたち、OEM やソフトウェア プロバイダーが、プロダクト デザインとコンテンツ制作における新しい業界基準として、リアルタイム レイトレーシングと AI アクセラレーションを利用しています。数百万人に及ぶクリエイターが使用する RTX Studio ノート PC から、世界的な企業が管理するデータセンターに至るまで、世界のどこからでも NVIDIA RTX にアクセスすることで、より優れた製品を設計し、よりリッチで夢中になれるエンターテイメントを今まで以上に早く制作できます。」
レイトレーシングでは、シーンの中の素材や表面と相互作用する光の光子一つ一つを計算します。これにより、従来のコンピュータ グラフィックスよりも高精度で実物に近い画像が生み出されます。レイトレーシングと AI のソフトウェア ツールとハードウェア アクセラレーションの機能を搭載した NVIDIA RTX プラットフォームにより、インタラクティブなレイトレーシングが初めて可能となります。
RTX ON により最上位のアプリケーションが、コンテンツ制作を新たな高みへと導く
RTX により、デザイナーは自身の製品、モデル、あるいは構築物のデザインをインタラクティブに改善でき、正確な光、影、そして反射の効果を目にすることができるようになります。エンターテイメントの分野におけるデジタル アーティストたちは、同じ原理をアニメーションや視覚効果に応用することが可能です。
RTX テクノロジは、複雑過ぎてリアルタイムでは視覚化できないシーンのバッチ レンダリングや、ゲームや他のインタラクティブな視覚化のためにテクスチャがどのように見えるかを事前に計算する「ライト ベイキング」のために、サーバ内で使用することもできます。さらに、AI アクセラレーションは、ノイズ除去、姿勢推定、およびその他の高度な機能を容易にし、あらゆる分野のアニメータやビジュアル アーティストに向けた新たな機能を提供します。
SIGGRAPH では、上位 ISV の 7 社が、以下をはじめとする NVIDIA RTX をサポートした新しいアプリケーションを発表しました。
- Adobe Substance Painter:RTX レイトレーシングにより、ベイキングのパフォーマンスが CPU の最大 192 倍高速になります。
- Autodesk Flame:RTX Tensor コアが、Autodesk Flame v2020.1 の一連の新しい機械学習機能を飛躍的に高速化します。内蔵された機械学習解析アルゴリズムが、アーティストが動画の共通オブジェクトを分離、抽出、修正するのを支援し、視覚効果と合成ワークフローを飛躍的に高速化します。
- Blender Cycles:NVIDIA OptiX™ 7 は CUDA® と共に、オープンソース レンダラーの性能を飛躍的に高めます。
- Dimension 5 D5 Fusion:UE4 による DXR の実装による RTX レイトレーシングを採用することで、建築家や設計者は、正確な光と影のシミュレーションを迅速に行うことができます。
- Daz 3D Daz Studio:NVIDIA Iray® により、クリエイターはインタラクティブな RTX アクセラレーションによるレイトレーシングでシーンを構築し、独自のアーティスティックな合成を迅速に行い、極めて高い忠実性でレンダリングを行えます。
- Foundry MODO:完全に再設計された MODO パストレース レンダラーのOptiX による RTX の性能は、CPU のレンダリングをはるかにパフォーマンスが向上しています。
- Luxion KeyShot:KeyShot 9 が OptiX をサポートすることで、プロダクト デザイン レビュー、マーケティング、アニメーション、イラストレーションなどのために 3D データをフォトリアルにビジュアリゼーションするために、RTX がレイトレーシングと AI デノイジングを高速化します。
これらは、RTX による数々の機能と飛躍的な高速化をユーザーにもたらし、デザインとコンテンツ制作のための重要なアプリケーションを補完するものです。
Adobe の 3D およびイマーシブ担当副社長、セバスティアン デガイ(Sébastien Deguy)氏は次のように述べています。「アーティストたちは、3D ペイントのためにさまざまなテクスチャ マップを準備してベイクするのに多大な時間を費やしています。Substance Painter の RTX で高速化されたベイカーは、アンビエント オクルージョンで CPU より最大 192 倍速いパフォーマンスを実現し、すべてのマップのベイキングを行う際の全体的なパフォーマンスが 10 ~ 15 倍向上します。私たちは、NVIDIA の RTX レイトレーシングのパフォーマンスによって、大きな変革がもたらされると確信しています。今後、アーティストたちはモデリングとペイントを迅速に反復し、より良いデザインをいち早く生み出すことができるでしょう」
Autodesk の製品研究開発部門責任者、スティーヴ マクニール(Steve McNeill)氏は以下のように述べています。「Autodesk Flame AI / MLの機能は、NVIDIA の Quadro GPU によって高速化されます。Flame v2020.1 では、RTX 6000 カードが、専用のテンサー演算コアを基盤に飛躍的な高速化をもたらします」
Adobe Dimension CC やChaos Group V-Ray のような人気のアプリケーションは、RTX テクノロジのRT コアを使って、驚くほどリアルな映像をスムースに生成できるようになります。Adobe Substance Designerは、ライト ベイキング のために DXR を通して RTX を導入することで、従来の CPU ベースのテクノロジと比較して最大で 8 倍の性能向上を実現しています。
BlackMagic Design の DaVinci Resolve の最新版は DaVinci Neural Engine と共に、NVIDIA AI ライブラリと NVIDIA RTX GPU に搭載されたTensor コアを使用して AI 推論を加速することで、映像制作のあり方を AI によって転換させています。
Chaos Group の共同創業者で最高技術責任者 (CTO) を務めるヴラド コイラゾフ (Vlado Koylazov) 氏は次のように述べています。「Chaos では、最新のハードウェアを最大限に活用して、お客様に最大限のクリエイティブなスピードを提供する製品を開発しています。この度のRTX アクセラレーションにより、このことがより現実のものとなっていくでしょう。アーティストは V-Ray GPU を使用してシーンをはるかに高速にレンダリングし、Project Lavina を使って完全なレイトレーシングされた作品をリアルタイムに探索できるようになります。」
Blender Foundation の会長、トン ローゼンダール(Ton Roosendaal)氏は次のように述べています。「私たちの使命は、フリーでオープン ソース ソフトウェアとしてエキサイティングな 3D 制作の世界をすべての人たちと共有することなのです。この目的に積極的に貢献する NVIDIA をパートナーとして迎えることは、私たちの事業にとって大きな強みとなります。この結果、Blender Cycles のユーザーは、NVIDIA RTX グラフィックス カード上でハードウェア アクセラレーションされたレイトレーシングを利用できるようになります」
あらゆるところに導入されている RTX
12 か月も経たないうちに、RTX は幅広く活用されるようになっています。世界中の大手 3D 設計アプリケーションはすべて、年末までに RTX をサポートすることを約束しています。ゲーミング業界全体が、DirectX 12や Vulkan などの業界基準 API や、Unity や Unreal Engine などの主要なゲーム エンジンでのサポートなど、堅牢なエコシステムに参加しています。
すべての大手グローバル OEM が、RTX ベースのシステムを発表しています。クリエイティブなワークフロー向けに設計された 27 の RTX Studioノート PC とモバイル ワークステーションは、外出先でもデスクトップレベルの性能を発揮します。新しい高性能な RTX ワークステーションが、写真のようにリアルなシーンをリアルタイムで制作し、新しい AI ベースの機能をワークフローに組み込むことを可能にすることで、数多くのデザイナー、アーティスト、研究者、ならびにサイエンティストの仕事に変革をもたらしています。
データセンターでは、NVIDIA RTX サーバ(OptiX RTX レンダリング、ゲーミング、VR および AR、ならびにプロフェッショナル向けビジュアリゼーションのアプリケーションに利用できる完全に最適化されたソフトウェア スタックを含む)が、RTX レイトレーシングで強化された映画並みの品質のグラフィックスを、同じパフォーマンスを持つ CPUベースのレンダリング クラスタの電気のコストよりもはるかに低いコストで提供します。
SIGGRAPH に設けられた NVIDIA のブース 1303 と 1313 では、NVIDIA RTX に実際に触れてその性能を実際に体感できるほか、数々の説明会やセミナーも企画されています。
NVIDIA について
1999 年における NVIDIA (NASDAQ 表示: NVDA) による GPU の発明は、PC ゲーミング市場の成長に爆発的な拍車をかけ、現代のコンピューター グラフィックスを再定義し、並列コンピューティングに革命的変化を起こしました。最近では、GPU ディープラーニングが最新の AI (次世代コンピューティング) に火をつけ、世界を知覚し理解することができるコンピューター、ロボット、自律走行車の脳として GPU は機能しています。詳細は、こちらのリンクから: www.nvidia.com/ja-jp/
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