2020 年会計年度第 4 四半期の業績を発表

2020 年 2 月 13 日、カリフォルニア州サンタクララ -- NVIDIA (NASDAQ:NVDA) は、2020 年 1 月 26 日に終了した第 4 四半期の売上高が31億 1,000 万ドルとなったことを発表しました。これは、前年同期の 22 億 1,000 万ドルから 41% 増、前四半期の 30 億 1,000 万ドルから 3% 増になります。

米国 GAAP に基づく業績では、第 4 四半期の希薄後 1 株当たりの利益は1.53 ドルと、前年同期の 0.92 ドルに対して 66% 増、前四半期の 1.45 ドルから 6% 増となりました。非 GAAP に基づく希薄後 1 株当たりの利益は1.89 ドルと、前年同期の 0.80 ドルから 136% 増、前四半期の 1.78 ドルから 6% 増となりました。

2020 年会計年度は、売上高が 109 億 2,000 万ドルで、前年度の 117億 2,000万ドルより 7% 減となりました。米国GAAP に基づく希薄後 1 株当たりの利益は 4.52 ドルで、前年度の 6.63 ドルから 32% 減少しました。非 GAAP に基づく希薄後 1 株当たりの利益は 5.79 ドルで、前年度の 6.64 ドルから 13% 減少しました。

NVIDIA の創業者/CEO であるジェンスン フアン (Jensen Huang) は、次のように述べています。「NVIDIA のアクセラレーテッド コンピューティングが広く採用されて、すばらしい成果を上げており、データセンター関連の売上が史上最高となりました。NVIDIA のイニシアティブが大成功を収めつつあります。
NVIDIA RTX レイトレーシングはコンピューター グラフィックスを再定義するもので、ゲーミング、VRおよびデザインのマーケットで採用が加速し、レンダリングおよびクラウド ゲーミングの世界で新たな機会を創出しています。NVIDIA AI は、言語理解、対話型 AI およびレコメンデーション エンジンといった、今日のインターネットを主導するコア アルゴリズムにブレイクスルーをもたらしています。また、5G、ゲノミクス、ロボティクスおよび自動運転車で使用されている、NVIDIA の新しいコンピューティング アプリケーションを通じて、私たちは大きな成果をもたらす重要な仕事を継続的に行っています。
NVIDIA は、現在のもっとも大きなテクノロジ トレンドの中心にいるのです」

NVIDIA は、2020 年 2 月 28 日を配当基準日として、2020 年 3 月 20 日に 1 株当たり 0.16 ドルの次回四半期現金配当を支払う予定です。

2020 年会計年度第 4 四半期の概要

四半期財務情報 (GAAP ベース) の比較
(単位: 百万ドル 1 株当たりのものを除く) Q4 FY20 Q3 FY20 Q4 FY19 Q/Q Y/Y
売上高 $3,105 $3,014 $2,205 3% 増 41% 増
売上高総利益率 64.9% 63.6% 54.7% 130 bps 増 1,020 bps 増
営業費用 $1,025 $989 $913 4% 増 12% 増
営業利益 $990 $927 $294 7% 増 237% 増
純利益 $950 $899 $567 6% 増 68% 増
希薄後 1 株当たりの利益 $1.53 $1.45 $0.92 6% 増 66% 増
四半期財務情報 (非 GAAP ベース) の比較
(単位: 百万ドル 1 株当たりのものを除く) Q4 FY20 Q3 FY20 Q4 FY19 Q/Q Y/Y
売上高 $3,105 $3,014 $2,205 3% 増 41% 増
売上高総利益率 65.4% 64.1% 56.0% 130 bps 増 940 bps 増
営業費用 $810 $774 $755 5% 増 7% 増
営業利益 $1,220 $1,156 $479 6% 増 155% 増
純利益 $1,172 $1,103 $496 6% 増 136% 増
希薄後 1 株当たりの利益 $1.89 $1.78 $0.80 6% 増 136% 増

2020 年会計年度の概要

財務情報 (GAAP ベース) の比較
(単位: 百万ドル 1 株当たりのものを除く) FY20 FY19 Y/Y
売上高 $10,918 $11,716 7% 減
売上高総利益率 62.0% 61.2% 80 bps 増
営業費用 $3,922 $3,367 16% 増
営業利益 $2,846 $3,804 25% 減
純利益 $2,796 $4,141 32% 減
希薄後 1 株当たりの利益 $4.52 $6.63 32% 減
四半期財務情報 (非 GAAP ベース) の比較
(単位: 百万ドル 1 株当たりのものを除く) FY20 FY19 Y/Y
売上高 $10,918 $11,716 7% 減
売上高総利益率 62.5% 61.7% 80 bps 増
営業費用 $3,086 $2,826 9% 増
営業利益 $3,735 $4,407 15% 減
純利益 $3,580 $4,143 14% 減
希薄後 1 株当たりの利益 $5.79 $6.64 13% 減

2021 年会計年度第 1 四半期についての NVIDIA の予想には、承認待ちとなっている Mellanox Technologies, Ltd. の買収による影響は考慮されていません。中国の規制当局である国家市場監督管理総局との交渉は進展しており、NVIDIA では、この買収は 2020 暦年の早い時期に完了するものと考えています。

コロナウィルスの最終的な影響は予想が困難ですが、NVIDIA では、その潜在的な影響を考慮して、2021 年会計年度第 1 四半期の売上高予想を 1 億ドル減額しました。

  • 売上高は、30 億ドル ±2% となる見込みです。
  • 売上高総利益率は、GAAP ベースが 65.0% ± 0.5%、非 GAAP ベースが 65.4% ± 0.5% となる見込みです。
  • 営業費用は、GAAP ベースが約 1 億 500 万ドル、非 GAAP ベースが約 8 億 3,500 万ドルとなる見込みです。
  • GAAP ベースおよび非 GAAP ベースのその他の収益および費用は、約 2,500 万ドルの利益となる見込みです。
  • GAAP 税率および非 GAAP 税率は、ともに 9% ± 1% となる見込みです (個別項目は除く)。GAAP ベースの個別項目は、四半期ベースで変動するとNVIDIAが予想する、株式報酬に関連した税制優遇措置の過不足を含みます。

ハイライト

2020年会計年度第 3 四半期の終了以降、NVIDIA は以下のような領域で発展を遂げました。

ゲーミング:

  • Deliver Us The Moon」、「Wolfenstein: Youngblood」および「Bright Memory」といった、RTX 対応ゲームがリリースされ、レイトレーシングの勢いがさらに強まりました。
  • GeForce NOW™ クラウド ゲーミングのベータテストが終了し、数億人の消費者が PC ゲーミングを楽しめるようになりました。プレイヤーは、デバイスに仮想の GeForce® グラフィックス カードを追加して、自身のゲームと無料のゲームの両方をプレイできます。
  • ゲーミング ノート PC のモデル数が、世界初の 14 インチ GeForce RTX™ ノート PC である ASUS ROG Zephyrus G14 を含めて、新記録の 125 モデルとなりました。
  • CES でも G-SYNC® の勢いが継続し、360Hz のリフレッシュ レートを備えた、世界最速のモニターである ASUS ROG Swift 360 が発表されたほか、LG が同社の新しい OLED TV のラインアップを G-SYNC に対応にしました。

データセンターおよびエッジ コンピューティング:

プロフェッショナル ビジュアライゼーション:

オートモーティブ:

  • 前の世代の SoC のおよそ 7 倍となる 200 TOPS の演算能力を持つ、自動運転車向けの先進的なソフトウェア デファインド プラットフォーム、DRIVE AGX Orin™ を発表しました。

NVIDIA CFO によるコメント

NVIDIA のエグゼクティブ バイス プレジデント兼最高財務責任者 (CFO) であるコレット クレス (Colette Kress) による本四半期に関するコメントを、https://investor.nvidia.com/home/default.aspx でご覧いただけます (英語)。

カンファレンス コールおよび Web キャスト情報

2020 年会計年度第 4 四半期および 2020 年会計年度の決算および現在の財務見通しについてのアナリストおよび投資家とのカンファレンス コールのライブ Web キャスト (視聴のみモード) は、NVIDIA のインベスター リレーションズ Web サイト、https://investor.nvidia.com/home/default.aspx でアクセス可能です。Web キャストは録音され、NVIDIA の 2021 年会計年度第 1 四半期についてのカンファレンス コールが開催されるまで再生できます。

非 GAAP 財務指標について

NVIDIA では、GAAP ベースの要約連結財務諸表に加え、一部の項目については非 GAAP ベースの財務指標を使用しています。使用している非 GAAP 財務指標は、非 GAAP ベースの売上高総利益、非 GAAP ベースの売上高総利益率、非 GAAP ベースの営業費用、非 GAAP ベースの営業利益、非 GAAP ベースのその他の利益、非 GAAP の支払法人税、非 GAAP ベースの純利益、非 GAAP ベースの希薄後 1 株当たり純利益あるいは利益、非 GAAP ベースの希薄後株式数、ならびにフリー キャッシュ フローです。また、現在と過去の財務指標が比較しやすいように、GAAP ベースの財務指標と非 GAAP ベースの財務指標がどのような関係にあるのかも明らかにしています。 この情報を活用すれば、関連する GAAP 財務指標から、株式報酬費用、和解費用、買収関連およびその他の費用、関連会社以外への投資による損益、減債償却に関連する支払利息、これらの項目に関連して発生する税金の影響(該当する場合)を除外することができます。フリー キャッシュ フローは、営業活動の収益から不動産や設備、無形資産の購入費を差し引いた GAAP ベースのキャッシュ純額として算出されます。 非 GAAP 財務指標の提示は、過去から続く財務状況の変遷を理解しやすくするものであると NVIDIA では考えています。なお、NVIDIA が提示している非 GAAP 財務指標はそれのみを独立して見るべきものでもなければ、GAAP ベースで用意された業績を代替するものでもありません。また、NVIDIA が提示する非 GAAP 財務指標は、他社が提示する非 GAAP 財務指標とは異なる可能性があります。

より詳細な 2020 年会計年度の通期と第 4 四半期の業績は、こちらをご覧ください。

NVIDIA について
1999 年における NVIDIA (NASDAQ 表示: NVDA) による GPU の発明は、PC ゲーミング市場の成長に爆発的な拍車をかけ、現代のコンピューター グラフィックスを再定義し、並列コンピューティングに革命的変化を起こしました。最近では、GPU ディープラーニングが最新の AI (次世代コンピューティング) に火をつけ、世界を知覚し理解することができるコンピューター、ロボット、自律走行車の脳として GPU は機能しています。詳細は、こちらのリンクから: www.nvidia.com/ja-jp/