業界のモデルとなる GSK の AI ハブに、NVIDIA DGX A100 システムとデータ サイエンティストを含む、イメージング、ゲノミクスおよび AI のための最先端のコンピューティング プラットフォームを統合
2020 年 10 月 5 日、カリフォルニア州サンタクララ — GTC — NVIDIA は本日、薬剤とワクチンの発見プロセスにコンピューティングを活用している世界的な製薬企業であるGSK、及びその AI グループと提携したことを発表しました。
先頃、GSK はロンドンを拠点とする AI ハブを新たに設立しました。このハブは過去に例を見なかったもので、GSK が所有する膨大な遺伝子データおよびゲノムデータを活用して、革新的な新薬やワクチンの設計および開発プロセスの改良を目指しています。
ロンドンで急速に発展しているKnowledge Quarterエリアにある、GSK のこのハブでは、生物医学データ、AI メソッドおよび先進のコンピューティング プラットフォームを活用することで、遺伝子および診療のデータをこれまで以上に正確に、大規模に解明しようとしています。GSK AI ハブは、完全に稼働するようになると、英国に拠点を置く同社の AI チームの本拠地となります。そのチームには、新しい専門家トレーニング プログラムであるGSK AI Fellowsのメンバーも含まれており、 このたび、NVIDIA のサイエンティストも新たに加わりました。
GSK のシニアバイスプレジデント兼 AI および ML 担当グローバルヘッドのキム ブランソン (Kim Branson) 博士は、以下のように述べています。「創薬には膨大な量のデータセットが使用されているため、当社では、ハードウェアの限界を押し広げ、新しい機械学習ソフトウェアを開発する必要があります。当社は、英国の充実したエコシステムでも最も優秀な医薬、遺伝学および人工知能の才能を結集させるとともに、新しいアルゴリズムとアプローチの構築も行っています。NVIDIA との今回の新しい提携は、コンピュテーション パワーの強化と最先端の AI テクノロジの導入に寄与することでしょう」
NVIDIA は、GPU の最適化および高性能コンピュテーション パイプラインの開発における深い専門知識を提供し、そのなかには、最適化されたスマート創薬のアプリケーションとフレームワークを新たに集約したNVIDIA Clara Discovery™ も含まれています。NVIDIA DGX A100 システムへの投資に加え、GSK は、NVIDIA の Cambridge-1 も利用します。Cambridge-1 は英国でもっともパワフルな AI スーパーコンピューターで、これについての発表も本日行われています。
NVIDIA のヘルスケア担当バイスプレジデントであるキンバリー パウエル (Kimberly Powell) は、次のように述べています。「GSK と NVIDIA は共に、AI にできることの限界を押し広げ、膨大な量のデータ リソースを活用して、新しい薬剤とワクチンの発見を加速させます。GSK は、遺伝子と診療のデータを活用して研究と薬剤の精度を向上することによって、次世代のデータドリブンな創薬を定義し、業界をリードしています。」
NVIDIA について
1999 年における NVIDIA (NASDAQ 表示: NVDA) による GPU の発明は、PC ゲーミング市場の成長に爆発的な拍車をかけ、現代のコンピューター グラフィックスを再定義し、並列コンピューティングに革命的変化を起こしました。最近では、GPU ディープラーニングが最新の AI (次世代コンピューティング) に火をつけ、世界を知覚し理解することができるコンピューター、ロボット、自律走行車の脳として GPU は機能しています。詳細は、こちらのリンクから: www.nvidia.com/ja-jp/