NVIDIA、アルゴンヌ国立研究所に導入される Polaris スーパーコンピューターの大規模 AI 実装を加速

米国エネルギー省アルゴンヌ国立研究所の最大規模の GPU 搭載スーパーコンピューターが、エクサスケール AI 時代における科学的なブレイクスルーを実現

2021 年 8 月 25 日、カリフォルニア州サンタクララ — NVIDIA は、米国エネルギー省アルゴンヌ国立研究所の最大規模の GPU 搭載スーパーコンピューターに、NVIDIA のアクセラレーテッド コンピューティング プラットフォームが実装されることを発表しました。

同研究所のアルゴンヌ リーダーシップ コンピューティング ファシリティ (ALCF) に導入される Polaris スーパーコンピューターにより、ユーザーのアルゴリズムや科学での研究および発見が大幅に加速されることになります。2,240 基の NVIDIA® A100 Tensor コア GPU を搭載したシステムは、理論 AI 性能でおよそ 1.4 エクサフロップス、倍精度のピーク性能でおよそ 44 ペタフロップスの処理能力を持ちます。

Hewlett Packard Enterprise が構築予定の Polaris は、それぞれに 4 基の NVIDIA A100 GPU を搭載した合計 560 のノードを活用し、シミュレーションと機械学習を組み合わせて、データ集約的かつ高い AI 性能を必要とするコンピューティング ワークロードに対処します。

NVIDIA のアクセラレーテッド コンピューティング担当ゼネラルマネージャー兼バイスプレジデントであるイアン バック (Ian Buck) は、次のように述べています。「エクサスケール AI の時代では、大規模な科学的ブレイクスルーが可能になり、信じられないような恩恵が社会にもたらされるでしょう。NVIDIA の GPU アクセラレーテッド コンピューティング プラットフォームにより、ALCF のようなパイオニアは、Polaris のような次世代スーパーコンピューターによって画期的な性能を打ち立てることが可能になり、研究者が科学研究の限界を押し広げられるようになります」

ALCF のディレクターであるマイケル E. パプカ (Michael E. Papka) 氏は、次のように話しています。「Polaris は、ユーザーがエクサスケール AI の新たな時代に踏み入れるのを可能にする、パワフルなプラットフォームとなるでしょう。膨大な数の NVIDIA A100 GPU の活用は、当機関のデータ集約型かつ AI HPC を活用したワークロードへの効果を直ちに及ぼし、Polaris を通じて世界で最も複雑な科学的な問題の数々に取り組むことが可能になります」

このシステムは、先進のがん治療やクリーンエネルギーの開発、物理学の新たなアプローチを発見するための粒子衝突研究の推進といった、革新的な科学的探索を加速します。また、このシステムによって、研究者はアルゴンヌに導入される予定のエクサスケール システムである Aurora 向けに科学的ワークロードをアップデートできるようになり、ALCF をエクサスケール AI の時代に導きます。

Polaris は、ALCF の専門家によって審査されるアロケーションとアプリケーションのプログラムを通じて、学界、政府機関および産業界の研究者も利用できるようになります。これらのプログラムにより、科学コミュニティは米国最速クラスのスーパーコンピューターにアクセスし、科学およびエンジニアリングの「大きな課題」に立ち向かえるようになります。

NVIDIA について
1999年における NVIDIA (NASDAQ表示: NVDA) による GPU の発明は、PC ゲーミング市場の成長に爆発的な拍車をかけ、現代のコンピューター グラフィックス、ハイパフォーマンス コンピューティング、そして人工知能 (AI) を再定義しました。NVIDIA のアクセラレーテッド コンピューティングと AI における先駆的な取り組みは、輸送、ヘルスケア、製造業などの数兆ドル規模の産業を再構築し、その他のさまざまな産業の拡大も加速させています。詳細は、こちらのリンクから: https://nvidianews.nvidia.com/