NVIDIA、あらゆる業界で AI の活用を可能にする、AI Enterprise ソフトウェア スイートを発表

VMware vSphere 上で動作し、NVIDIA が最適化、認証およびサポート。
世界中の主要な産業に属する数十万のお客様が、
NVIDIA AI Enterprise を大規模に採用することが可能に

2021 年 3 月 9 日、カリフォルニア州サンタクララ— NVIDIA は本日、NVIDIA が最適化、認証およびサポートする、エンタープライズ グレードのAI ツールとフレームワークで構成された総合的なソフトウェア スイートであるNVIDIA® AI Enterpriseを発表しました。NVIDIA AI Enterpriseは、本日別途発表された、VMware vSphere 7 Update 2 でのみ動作します。

AI対応のエンタープライズ向けプラットフォームを開発することを目的とした、業界でも類を見ないコラボレーションを通じて、NVIDIA と VMwareは、NVIDIA AI Enterprise によって VMware vSphere 上で AI ワークロードを仮想化できるようにしました。この機能により、企業は、ヘルスケアにおける先進的な診断、製造業でのスマート ファクトリー、および金融サービスでの不正検知など、幅広い AI ソリューションの開発に必要なソフトウェアを手に入れることができます。

NVIDIA AI Enterprise ソフトウェア スイートを利用することにより、コンピュテーティング仮想化のために vSphere を使用している数十万の企業の IT 部門は、大規模なデータセンターやハイブリッド クラウド環境を管理しているツールをそのまま使って、AI に対処できるようになります。NVIDIA ソフトウェア スイートは、ベアメタル サーバーと同じように機能する vSphere 上で、スケールアウトされた、マルチノードの AI アプリケーション性能を実現します。

NVIDIA のバイスプレジデント兼エンタープライズおよびエッジ コンピューティング担当ジェネラル マネージャーであるジャスティン ボイタノ (Justin Boitano) は、次のように述べています。「これまで、世界ではベアメタル サーバー上で AI を実行してきました。NVIDIA AI Enterprise により、お客様は、AI モデルの開発にかかる時間を 80 週間からわずか 8 週間へと短縮が可能になり、VMware vSphere 上で先進の AI アプリケーションを導入および管理できるようになり、ベアメタルで可能であった画期的な NVIDIAの アクセラレーテッド コンピューティング性能と同様にスケールアウトすることができます」

VMware のクラウド プラットフォーム ユニットでマーケティング担当バイスプレジデントを務めるリー キャズウェル (Lee Caswell) 氏は、次のように話しています。「あらゆる企業は、AI アプリケーションの要件に対応するため、インフラストラクチャの刷新方法を模索しています。NVIDIA AI Enterprise と vSphere 7 Update 2 により、VMware のお客様は、自らの仮想データセンターで速やかに AI に対応し、モダン アプリケーション向けの認証済み AI 対応インフラストラクチャを簡単に導入できるようになります」

エンタープライズ スケールで先進の AI を活用

vSphere 向け NVIDIA AI Enterprise を最初に使用した企業の 1 つに、UnitedHealth Group 傘下の Optum Technology があります。

Optum Technology のシニア プリンシパル エンジニアのジャスティン ポツズニック (Justin Potuznik) 氏は、次のように話しています。「Optum が United Healthcare のために提供しているデータ主導型サービスでは、AI の役割がとても重要になりつつあります。NVIDIA のAI Enterprise ソフトウェアとインフラストラクチャを VMware vSphere 環境で実行することにより、当社では、モダン アプリケーションのワークロードへの対応を強化し、エンタープライズ スケールで AI を効率的に展開できるようになるでしょう」

ハイブリッド クラウド向けの柔軟な AI インフラストラクチャ

NVIDIA AI Enterprise は、ハイブリッド クラウドで実行される高速化されたCUDA® アプリケーション、AI フレームワーク、トレーニング済みモデル、およびソフトウェア開発キットなどに幅広く対応しています。最適化により、ワークロードを複数のノードを横断して実行できるようになり、完全な GPU 仮想化で大規模なディープラーニング トレーニング モデルにも対応できます。

NVIDIA AI Enterprise のアプリケーションを活用するために不可欠な VMware vSphere 7 Update 2 は、Dell Technologies、HPE、 Lenovo、Supermicro といったメーカーから大量に出荷されているサーバーを含む、NVIDIA-Certified Systems™(NVIDIA認証システム)での NVIDIA A100 Tensor コア GPU に認証されています。このような認証を通じて、NVIDIA は、NVIDIA AI Enterprise のライセンスを購入した vSphere のお客様を直接サポートします。

また、NVIDIA は、vSphereをNVIDIA Multi-Instance GPU テクノロジに対応するライブ マイグレーション向けのハイパーバイザー サポートを提供する、唯一のコンピュテーティング仮想化ソフトウェアとしても認証しています。このテクノロジは、各 A100 GPU をハードウェア レベルで最大 7 つのインスタンスに分割し、あらゆるサイズのワークロードの効率を最大化するものです。

さらに、一部のNVIDIA ConnectX-6 アダプターが VMware vSAN over RDMA (Remote Direct Memory Access) 用として認証されています。これにより、CPU 通信のタスクがオフロードされて、アプリケーションの性能が向上し、インフラストラクチャの投資効果を高めることができます。

NVIDIA AI Enterprise は、無期限ライセンスとして、CPU ソケット当たり 3,595 ドルで入手いただけます。NVIDIA AI Enterprise のエンタープライズ ビジネス向けスタンダード サポートは、ライセンスごとに年間 899 ドルです。VMware vSphere 7 Update 2 へのアップグレードを計画中のお客様は、NVIDIA AI Enterprise のアーリーアクセスの申請が可能です。

VMware ハイブリッド クラウドでの AI 活用についてさらなる情報は、NVIDIA ブログおよび VMware vSphere 7 Update 2 リリース ブログでご覧いただけます。また、NVIDIA と VMware が、あらゆる企業に AI をもたらす方法についてプレゼンテーションを行う、GTC 2021 の無料登録も、現在受け付けています。

NVIDIA について
1999 年における NVIDIA (NASDAQ表示: NVDA) による GPU の発明は、PC ゲーミング市場の成長に爆発的な拍車をかけ、現代のコンピューター グラフィックス、ハイパフォーマンス コンピューティング、そして人工知能 (AI) を再定義しました。NVIDIA のアクセラレーテッド コンピューティングと AI における先駆的な取り組みは、輸送、ヘルスケア、製造業などの数兆ドル規模の産業を再構築し、その他のさまざまな産業の拡大も加速させています。詳細は、こちらのリンクから: https://nvidianews.nvidia.com/