NVIDIA、2023 年会計年度第 4 四半期および通年の業績を発表

  • 四半期売上高は 60 億 5,000 万ドルで、前年同期より 21% 減
  • 通年売上高は 270 億ドルで、前年度比横ばい
  • 四半期および通年の株主還元は、それぞれ 11 億 5,000 万ドルと 104 億 4,000 万ドル

NVIDIA (NASDAQ: NVDA) は、2023 年 1 月 29 日に終了した第 4 四半期の売上高が 60 億 5,000 万ドルになったことを発表しました。これは前年同期からは 21% 減、前四半期からは 2% 増となります。

米国 GAAP に基づく業績では、第 4 四半期の希薄後 1 株当たりの利益は 0.57 ドルで、前年同期からは 52% の減少、前四半期からは 111% の増加となりました。非 GAAP に基づく希薄後 1 株当たりの利益は 0.88 ドルで、前年同期からは 33% の減少、前四半期からは 52% の増加となりました。

2023 年会計年度は、売上高が 269 億 7,000 万ドルで、前年度比横ばいでした。GAAP に基づく希薄後 1 株当たりの利益は 1.74 ドルで、前年度から 55% 減少しました。非 GAAP に基づく希薄後 1 株当たりの利益は 3.34 ドルで、前年度から 25% 減少しました。

NVIDIA の創業者/CEO であるジェンスン フアン (Jensen Huang) は、次のように述べています。「AI は転換点を迎えており、あらゆる産業において幅広く採用されようとしています。スタートアップ企業から大企業まで、ジェネレーティブ AI の多様性と可能性に対する関心が高まっています。」

「NVIDIA は、お客様がジェネレーティブ AI や大規模言語モデルにおけるブレイクスルーを活用できるよう支援をする体制を整えています。H100 と Transformer Engine を搭載し、Quantum-2 ネットワーキング ファブリックを備えた NVIDIA の新たな AI スーパーコンピューターはフル稼働しています。」

「ゲーマーが、AI ニューラル レンダリングを搭載した新しい Ada アーキテクチャ GPU を意欲的に受け入れているため、ゲーミングはパンデミック後の低迷から回復しつつあります」

NVIDIA AI クラウド サービスの提供
NVIDIA は、主要なクラウド サービス プロバイダーと協力して AI-aaS を提供することにより、世界をリードする NVIDIA の AI プラットフォームへのアクセスを企業に提供しています。

顧客は、AI スーパーコンピューター、アクセラレーション ライブラリ ソフトウェアあるいは事前学習済みのジェネレーティブ AI モデルなど、NVIDIA AI の各レイヤーをクラウド サービスとして利用できるようになります。

顧客は、自身のブラウザから、NVIDIA DGX クラウド経由で NVIDIA DGX™ AI スーパーコンピューターを利用することができます。このサービスは Oracle Cloud Infrastructure、Microsoft Azure、Google Cloud Platform ですでに提供されており、他でも間もなく利用可能となる見込みです。AI プラットフォーム ソフトウェア レイヤーにおいて、顧客は NVIDIA AI Enterprise にアクセスし、大規模言語モデルあるいは他の AI ワークロードのトレーニングや展開を行うことができます。また、自社のビジネスのために独自のジェネレーティブ AIモデルやサービスを構築したいと考える企業のお客様には、AI-model-aaS レイヤーにおいて、カスタマイズ可能な NeMo™ および BioNeMo™ AI モデルを提供します。

詳細については、3 月 21日から 24 日にオンラインで開催される NVIDIA のGTCで共有します。

株主還元
2023 年会計年度第 4 四半期に、NVIDIA は、株式買い戻しおよび現金配当で 11 億 5,000 万ドルの株主還元を実施しました。これにより通期での株主還元の合計は 104 億 4,000 万ドルとなりました。

NVIDIA は、2023 年 3 月 8 日を配当基準日として、2023 年 3 月 29 日に 1 株当たり 0.04 ドルを次回四半期現金配当として支払う予定です。

2023 年会計年度第 4 四半期の概要

GAAP ベース
(単位: 百万ドル 1 株当たりのものを除く) Q4 FY23 Q3 FY23 Q4 FY22 Q/Q Y/Y
売上高 $6,051 $5,931 $7,643 2%増 21%減
売上高総利益率 63.3% 53.6% 65.4% 9.7 pts増 2.1 pts減
営業費用 $2,576 $2,576 $2,029 -- 27%増
営業利益 $1,257 $601 $2,970 109%増 58%減
純利益 $1,414 $680 $3,003 108%増 53%減
希薄後 1 株当たりの利益 $0.57 $0.27 $1.18 111%増 52%減
非 GAAP ベース
(単位: 百万ドル 1 株当たりのものを除く) Q4 FY23 Q3 FY23 Q4 FY22 Q/Q Y/Y
売上高 $6,051 $5,931 $7,643 2%増 21%減
売上高総利益率 66.1% 56.1% 67.0% 10.0 pts増 0.9 pts減
営業費用 $1,775 $1,793 $1,447 1%減 23%増
営業利益 $2,224 $1,536 $3,677 45%増 40%減
純利益 $2,174 $1,456 $3,350 49%増 35%減
希薄後 1 株当たりの利益 $0.88 $0.58 $1.32 52%増 33%減

2023年度概要

GAAP ベース
(単位: 百万ドル 1 株当たりのものを除く) FY23 FY22 Y/Y
売上高 $26,974 $26,914 --
売上高総利益率 56.9% 64.9% 8.0 pts増
営業費用 $11,132 $7,434 50%増
営業利益 $4,224 $10,041 58%減
純利益 $4,368 $9,752 55%減
希薄後 1 株当たりの利益 $1.74 $3,85 55%減
非 GAAP ベース
(単位: 百万ドル 1 株当たりのものを除く) FY23 FY22 Y/Y
売上高 $26,974 $26,914 --
売上高総利益率 59.2% 66.8% 7.6 pts減
営業費用 $6,925 $5,279 31%増
営業利益 $9,040 $12,690 29%減
純利益 $8,366 $11,259 26%減
希薄後 1 株当たりの利益 $3.34 $4.44 25%減
 
 
業績の見通し
2024 年会計年度第 1 四半期については、以下のように予想されます。
  • 売上高は、65 億ドル ± 2% となる見込みです。
  • 売上高総利益率は、GAAP ベースが 64.1% ± 0.5%、非 GAAP ベースが 66.5% ± 0.5% となる見込みです。
  • 営業費用は、GAAP ベースが約 25 億 3,000 万ドル、非 GAAP ベースが約 17 億 8,000 万ドルとなる見込みです。
  • GAAP ベースおよび非 GAAP ベースのその他の利益および費用は、利益が約 5,000 万ドルとなる見込みです (関連会社以外への投資による損益は除く)。
  • GAAP 税率および非 GAAP 税率は、13.0% ± 1% となる見込みです (個別項目は除く)。

ハイライト
前四半期の業績発表以降も、NVIDIA では以下の分野での進展がありました。

データセンター

ゲーミング

  • 第 4 四半期売上高は 18 億 3,000 万ドルで、前年同期から 46% 減少し、前四半期から 16% 増加しました。通年の売上高は 27% 減少し、90 億 7,000 万ドルとなりました。
  • 性能と電力効率の向上において、NVIDIA 史上最大の世代間の飛躍を提供する、ノートPC 用 GeForce RTX™ 40 シリーズを発表しました
  • NVIDIA Ada Lovelace アーキテクチャと NVIDIA DLSS 3 テクノロジを搭載した、GeForce RTX 3090 Ti よりも高速な GeForce RTX 4070 Ti を発売しました。 
  • DLSS 3 が、『サイバーパンク 2077』『Portal with RTX』『Marvel’s Spider-Man: Miles Morales』など、50 本を超えるゲームおよびアプリケーションですでに利用可能か、近日中に利用可能になることを発表しました。
  • NVIDIA Reflex、フル レイトレーシングおよび DLSS 3 対応した、GeForce RTX 4080 クラスの性能を提供する GeForce NOW™ Ultimate メンバーシップを一部の地域で開始しました。
  • 『Minecraft』、『Halo』、『Flight Simulator』などの Xbox PC ゲームのラインアップを GeForce NOW で利用できるようにする 10 年間の契約を Microsoft と締結しました。Microsoft による Activision の買収が完了した後には、『Call of Duty』 や『オーバーウォッチ』などのタイトルが GeForce NOW で利用できるようになります。

プロフェッショナル ビジュアライゼーション

  • 第 4 四半期売上高は 2 億 2,600 万ドルで、前年同期から 65% 減少し、前四半期から 13% 増加しました。通年の売上高は 27% 減少し、15 億 4,000 万ドルとなりました。
  • 性能向上、リアルタイムの RTX レイトレーシングおよびパストレーシングにおける世代間の飛躍、ならびにワークフローの効率化により、NVIDIA Omniverse™ Enterprise の機能を強化しました。これにより、チームは連携された3D パイプラインの構築や大規模な 3D 作品の開発が可能になりました。
  • Lockheed Martin と協力して、世界の気象状況のデジタル ツインを構築することを発表しました。これにより、米国海洋大気庁が、異常気象事象など地球規模の環境条件をより正確に監視できるようになります。なります。
  • メルセデス・ベンツが生産プロセスのデジタル化に向けた新たな 1 歩を踏み出し、NVIDIA Omniverse を活用して、製造および組立施設の設計や計画立案を行うというニュースを発表しました。

オートモーティブおよび組み込み

NVIDIA CFO によるコメント
NVIDIA のエグゼクティブ バイス プレジデント兼最高財務責任者 (CFO) であるコレット クレス (Colette Kress) による本四半期に関するコメントを、https://investor.nvidia.com/でご覧いただくことができます (英語)。

カンファレンス コールおよび Web キャスト情報
2023 年会計年度第 4 四半期と 2023 年会計年度の業績および現在の財務見通しについてのアナリストおよび投資家とのカンファレンス コールは、NVIDIA のインベスター リレーションズ ウェブサイト、 http://investor.nvidia.com でアクセス可能です。Web キャストは録音され、NVIDIA の 2024 年会計年度第 1 四半期決算についてのカンファレンス コールが開催されるまで再生できます。

非 GAAP 財務指標について
NVIDIA では、GAAP ベースの要約連結財務諸表に加え、一部の項目については非 GAAP ベースの財務指標を使用しています。使用している非 GAAP 財務指標は、非 GAAP ベースの売上高総利益、非 GAAP ベースの売上高総利益率、非 GAAP ベースの営業費用、非 GAAP ベースの営業利益、非 GAAP ベースのその他の利益(費用)(純額)、非 GAAP ベースの純利益、非 GAAP ベースの希薄後 1 株当たり純利益あるいは利益、ならびにフリー キャッシュ フローです。また、現在と過去の財務指標が比較しやすいように、GAAP ベースの財務指標と非 GAAP ベースの財務指標がどのような関係にあるのかも明らかにしています。この情報を活用すれば、関連する GAAP 財務指標から、買収打ち切り費用、株式報酬費用、買収関連およびその他の費用、寄付金、IP 関連費用、和解費用、リストラ関連費用等、関連会社以外への投資による損益、減債償却に関連する支払利息、および該当する場合には、これらの項目に関連して発生する税金の影響、外国税に関する税制優遇措置および州法の認可を受けた税金調整措置を除外することができます。 フリー キャッシュ フローは、営業活動の収益から不動産や設備、無形資産に関連する購入費と不動産や設備、無形資産に関連する主な支払いの両方を差し引いた GAAP ベースのキャッシュ純額として算出されます。非 GAAP 財務指標の提示は、過去から続く財務状況の変遷を理解しやすくするものであると NVIDIA では考えています。なお、NVIDIA が提示している非 GAAP 財務指標はそれのみを独立して見るべきものでもなければ、GAAP ベースで用意された業績を代替するものでもありません。また、NVIDIA が提示する非 GAAP 財務指標は、他社が提示する非 GAAP 財務指標とは異なる可能性があります。

NVIDIA について
1993 年の設立以来、NVIDIA (NASDAQ: NVDA) はアクセラレーテッド コンピューティングのパイオニアです。同社が 1999 年に発明した GPU は、PC ゲーム市場の成長を促進し、コンピューター グラフィックスを再定義して、現代の AI の時代に火をつけながら、メタバースの創造を後押ししています。NVIDIA は現在、業界を再形成しているデータセンター規模の製品を提供するフルスタック コンピューティング企業です。詳細については、https://nvidianews.nvidia.com/ を参照してください。

AI が転換点を迎えており、様々な産業において幅広く採用されつつあること、ジェネレーティブ AIの多様性と可能性に対する関心が高まっていること、NVIDIA が、お客様がジェネレーティブ AIや大規模言語モデルにおけるブレークスルーを活用できるよう支援をする予定であること、NVIDIA の新たな AI スーパーコンピューターがフル稼働であること、ゲーミングがパンデミック後の低迷から回復しつつあること、ゲーマーが、AI ニューラル レンダリングを搭載した新しい Ada アーキテクチャ GPU を積極的に受け入れていること、主要なクラウド サービス プロバイダーと協力して NVIDIA の AI クラウド サービスを提供していること、お客様が、AI スーパーコンピューター、アクセラレーション ライブラリ ソフトウェアあるいは学習済みジェネレーティブ AIモデルなど、NVIDIA AI の各レイヤーをクラウド サービスとして利用できること、NVIDIA の次回四半期現金配当、NVIDIA の 2024 年度第 1 四半期の財務見通しおよび予想税率、クラウド サービスとしての NVIDIA AI、GeForce RTX 40 シリーズ、GeForce RTX 4070 Ti、DLSS 3、GeForce RTX 3090 Ti、NVIDIA Ada Lovelace、GeForce NOW Ultimate メンバーシップ ティア、GeForce RTX 4080、NVIDIA Reflex、NVIDIA Omniverse Enterprise、NVIDIA DRIVE Orin および DRIVE Hyperion ならびに NVIDIA Isaac Sim などの NVIDIA の製品およびテクノロジの便益、影響、性能および入手可能性、ドイツ銀行、Dell Technologies、Lockheed Martin、Microsoft、メルセデス・ベンツおよびFoxconn との協力の便益および影響など、本プレスリリースにおける一定の記載は将来の見通しに関する記述であり、予測とは著しく異なる結果を生じる可能性があるリスクと不確実性を伴っています。かかるリスクと不確実性は、世界的な経済環境、サードパーティに依存する製品の製造・組立・梱包・試験、技術開発および競合による影響、新しい製品やテクノロジの開発あるいは既存の製品やテクノロジの改良、NVIDIA製品やパートナー企業の製品の市場への浸透、デザイン・製造あるいはソフトウェアの欠陥、ユーザーの嗜好および需要の変化、業界標準やインターフェイスの変更、システム統合時にNVIDIA製品およびテクノロジの予期せぬパフォーマンスにより生じる損失などを含み、その他のリスクの詳細に関しては、Form 10-K でのNVIDIAのアニュアル レポートならびに Form 10-Q での四半期レポートなど、米証券取引委員会 (SEC) に提出されている NVIDIA の報告書に適宜記載されます。SEC への提出書類は写しが NVIDIA の Web サイトに掲載されており、NVIDIA から無償で入手することができます。これらの将来予測的な記述は発表日時点の見解に基づくものであって将来的な業績を保証するものではなく、法律による定めがある 場合を除き、今後発生する事態や環境の変化に応じてこれらの記述を更新する義務を NVIDIA は一切負いません。

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