発表の概要
- インフラ管理、安全な AI インフラ、監視可能なエンドツーエンドの AI ソリューション、高度な AI および生成 AI ワークロードの構築と展開をサポートする NVIDIA AI Enterprise ソフトウェアへのアクセスを含む、簡素化されたクラウドベースおよびオンプレミスの AI インフラ、ネットワーキング、ソフトウェアをエンタープライズに提供
- Cisco と NVIDIA の専用イーサネット ネットワーキングベース ソリューションは、Cisco の広大なグローバル チャネルを通じて販売され、イーサネット インフラストラクチャを通じて GPU クラスタの導入を支援する主要パートナーを通じて、プロフェッショナル サービスとサポートを提供
- 本協業は、欧州のクラウド サービス プロバイダーである Cluster Power のような主要顧客を引き付け、同社の顧客インフラとサービスの基盤となる革新的な AI/ML ソリューションでデータセンター運用の推進を支援
CISCO LIVE – Cisco と NVIDIA は本日、展開と管理が容易なデータセンター向け AI インフラストラクチャ ソリューションを提供し、企業が AI 時代に成功するために必要な大規模なコンピューティング パワーを実現する計画を発表しました。
Cisco の会長兼 CEO である Chuck Robbins 氏は、次のように述べています。「AI は、私たちの働き方や生活様式を根本的に変えようとしています。このような大規模なシフトは、企業がインフラストラクチャを再考し、再構築する必要があることを歴史が示しています。NVIDIA との素晴らしいパートナーシップを強化することで、企業が AI ソリューションを大規模に構築、展開、管理、安全性を確保するために必要なテクノロジと専門知識を提供することができます」
NVIDIA の創業者/CEO であるジェンスン フアン (Jensen Huang) は、次のように述べています。「あらゆる企業が、生成 AI にてビジネスを変革しようと競っています。Cisco と緊密に協力することで、私たちは、企業が生涯で最も強力なテクノロジである AI から恩恵を受けるために必要なインフラストラクチャをこれまで以上に容易に入手できるようにしています」
強力なパートナーシップ
Cisco は、イーサネット ネットワーキングにおける業界をリードする専門知識と広範なパートナー エコシステムを有し、AI ブームに拍車をかけた GPU の発明者である NVIDIA とともに、非常にセキュアなイーサネットベースのインフラストラクチャで AI への移行を支援するというビジョンとコミットメントを共有しています。
Cisco と NVIDIA は過去数年にわたり、Webex コラボレーション デバイスやデータセンターのコンピューティング環境において、柔軟なワークスペース、AI を活用したミーティング、仮想デスクトップ インフラストラクチャを備えたハイブリッド ワークフォースを可能にする幅広い統合製品ソリューションを提供してきました。両社は現在、データセンターにおけるパートナーシップをさらに深め、企業顧客に対して、スケーラブルで自動化された AI クラスタ管理、自動化されたトラブルシューティング、クラス最高の顧客体験などを提供します。
主な内容は以下です:
Cisco と NVIDIA の統合データセンター ソリューション、本日より提供開始
- NVIDIA の最新 Tensor コア GPU が、Cisco の M7 世代の UCS ラック サーバーおよびブレード サーバーで利用可能に。Cisco UCS X-Series および UCS X-Series Direct を使用することで、データセンターとエッジにおける幅広い AI とデータ集約的なワークロードで最適なパフォーマンスを実現できます。
- NVIDIA AI Enterprise は、ソフトウェア フレームワーク、事前トレーニング済みモデル、開発ツールを含んでおり、よりセキュアで安定し、サポートが受けられる実運用の AI を実現します。現在 Cisco のグローバル価格リストから入手可能になりました。
- 共同で検証されたリファレンス アーキテクチャ:Cisco Validated Designs (CVDs) により、コンバージドおよびハイパーコンバージドの両方のオプションで、仮想化環境とコンテナー環境にまたがる幅広いユース ケースにおいて、あらゆる規模の AI クラスタの展開と管理が容易になります。NVIDIA AI Enterprise による生成 AI 推論のための FlexPod と FlashStack の CVD は、今月中に利用可能となり、その後も続々と利用可能となる予定です。
- Cisco ネットワーキング クラウドをサポート:Cisco は、Cisco Nexus Dashboard とCisco Intersight により、オンプレミスおよびクラウドベースの管理を通じて AI インフラストラクチャの管理と運用を簡素化します。
- デジタル エクスペリエンス モニタリング:パブリック クラウド、オンプレミス、複数のデータセンターにわたる AI ワークロードとデータに対して、ThousandEyes はデジタル エクスペリエンス モニタリングを提供し、クラウドからオンプレミスのネットワークまで、あらゆる場所で発生した問題に対して AI 主導の洞察と自動修復を行います。
- Cisco Observability プラットフォームは、AI 機能を使用して、ドメイン間のリアルタイムのテレメトリーを文脈化し、関連付けることで、企業はデジタル エクスペリエンスを改善するための可視性、洞察、行動をよりよく達成することができます。
- パートナーによるリスクの低減:企業が AI と自動化の導入を計画する際、Cisco のグローバル エコシステムであるパートナーがアドバイス、サポート、およびガイドを提供します。
ClusterPower の最高技術責任者 (CTO) で共同創設者の Vladimir Ester 氏は、次のように述べています。「AI コンピューティングベースの環境を構築することは、企業にとって困難な作業であり、最適化されたパフォーマンスを提供するシンプルで適応性の高いデータセンター インフラストラクチャの必要性を裏付けています。Cisco と NVIDIA は、企業がデータセンターにおけるより多くのコンピューティング パワーに対する需要をサポートし、セキュアで観測可能なインフラストラクチャで AI の移行をナビゲートするためのイノベーションを結集しています」
ワールド ワイド テクノロジ (WWT) のクラウド&インフラストラクチャ ソリューション担当バイス プレジデントである Neil Anderson 氏は次のように述べています。「WWT は、NVIDIA と Cisco がリソースを結集し、実績のあるイーサネットベースの AI ソリューションを市場に投入することに期待を寄せています。イーサネットは当社の顧客基盤の中で最も広範な規模を有しており、このパートナーシップとその結果としての提示は、当社の顧客に AI ソリューションを提供する当社の能力を加速させるでしょう。Cisco と NVIDIA の両社はすでに WWT のAI Proving Ground ラボで重要な役割を担っており、そこでは顧客がより迅速にデータを洞察と行動に変えられるよう、AI アーキテクチャの選択と運用を支援しています」
IDC Research のクラウド&データセンター ネットワーク担当バイス プレジデントである Vijay Bhagavath 氏は、次のように述べています。「企業が AI でビジネスを変革しようとするとき、AI ワークロードがデータセンター インフラストラクチャに与える独自の要求を理解する必要があります。Cisco と NVIDIA のパートナーシップは、顧客が幅広い性能が最適化されたイーサネットベースのインフラで AI の可能性を最大限に実現できるようにするために、補完的な技術を持つ信頼できる 2 つのブランドを結びます」
提供開始時期は、第 2 四半期 (暦年) に Cisco チャネル パートナーを通じて販売予定です。