NVIDIA、2025 年会計年度第 1 四半期の業績を発表

  • 四半期売上高は過去最高の 260 億ドルで、第 4 四半期から 18% 増、前年同期から 262% 増
  • データセンターの四半期売上高は過去最高の 226 億ドルで、第 4 四半期から 23% 増、前年同期から 427% 増
  • 2024 年 6 月 7 日を効力発生日として 10 対 1 の株式分割を実施
  • 株式分割後ベースの四半期現金配当は 150% 増の 1 株当たり 0.01 ドル

NVIDIA (NASDAQ: NVDA) は、2024 年 4 月 28 日に終了した第 1 四半期の売上高が 260 億ドルになったと発表しました。前四半期から 18% 増加し、前年同期から 262% 増加しました。

米国 GAAP に基づく業績では、第 1 四半期の希薄後 1 株当たりの利益は 5.98 ドルで、前四半期から 21% 増加し、前年同期から 629% 増加しました。非 GAAP に基づく希薄後 1 株当たりの利益は 6.12 ドルで、前四半期から 19% 増加し、前年同期から 461% 増加しました。

NVIDIA の創業者/CEO であるジェンスン フアン (Jensen Huang) は、次のように述べています。「次の産業革命はすでに始まっています。企業や各国政府は、数兆ドル規模の従来型データセンターをアクセラレーテッド コンピューティングへと移行して、新たなタイプのデータセンターであるAI ファクトリーを構築するために NVIDIA と提携し、新たなコモディティとしての人工知能を作ろうとしています。AI は、ほぼすべての産業に大幅な生産性の向上をもたらし、企業のコスト効率とエネルギー効率を高めると同時に、収益機会を拡大します。」

「NVIDIA のデータセンターの成長は、Hopper プラットフォーム上の生成 AI トレーニングおよび推論に対する力強い需要の加速が原動力となりました。生成 AI は、クラウド サービス プロバイダーにとどまらず、消費者向けインターネット企業やエンタープライズ、ソブリン AI、オートモーティブ、ヘルスケアの顧客へと範囲を拡大しており、数十億ドル規模の市場をいくつも生み出しています。」

「NVIDIA は、次の成長の波の準備ができています。Blackwell プラットフォームはフル生産中で、兆単位のパラメーター規模の生成 AI の基盤を形成します。Spectrum-X は、まったく新たな市場を切り開き、イーサネット専用データセンターに大規模 AI をもたらすことを可能にします。また、NVIDIA NIM は、エンタープライズ グレードの最適化された生成 AI を提供する新しいソフトウェアであり、クラウドからオンプレミスのデータセンターや RTX AI PC まで、導入場所を問わず CUDA 上で動作し、NVIDIA のエコシステム パートナーの幅広いネットワークを通じて提供されます。」

NVIDIA は、従業員や投資家が株式を所有しやくするために発行済み普通株式の 10 対 1 の分割を実施することも発表しました。この株式分割は NVIDIA の修正設立証書の修正を経て有効となり、これにより授権普通株式の数が比例的に増加します。2024 年 6 月 6 日 (木) の市場終了時点の普通株式の登録株主に、2024 年 6 月 7 日 (金) の市場終了後に普通株式各 9 株が追加で交付されます。分割調整後ベースでの市場取引の開始は、2024 年 6 月 10 日 (月) の市場開始時になる予定です。

NVIDIA は、四半期現金配当を普通株式 1 株当たり 0.04 ドルから 150% 増やして 0.10 ドルとします。この新たな配当額は株式分割後ベースでは 1 株当たり 0.01 ドルに相当し 2024 年 6 月 11 日 (火) を配当基準日として 2024 年 6 月 28 日 (金) に株主全員に支払われる予定です。

2025 年会計年度第 1 四半期の概要

GAAP
(単位: 百万ドル 1 株当たりのものを除く) Q1 FY25 Q4 FY24 Q1 FY24 Q/Q Y/Y
売上高 $26,044 $22,103 $7,192 18% 増 262% 増
売上高総利益率 78.4% 76.0% 64.6% 2.4 pts 増 13.8 pts 増
営業費用 $3,497 $3,176 $2,508 10% 増 39% 増
営業利益 $16,909 $13,615 $2,140 24% 増 690% 増
純利益 $14,881 $12,285 $2,043 21% 増 628% 増
希薄後 1 株当たりの利益 $5.98 $4.93 $0.82 21% 増 629% 増
非 GAAP ベース
(単位: 百万ドル 1 株当たりのものを除く) Q1 FY25 Q4 FY24 Q1 FY24 Q/Q Y/Y
売上高 $26,044 $22,103 $7,192 18% 増 262% 増
売上高総利益率 78.9% 76.7% 66.8% 2.2 pts 増 12.1 pts 増
営業費用 $2,501 $2,210 $1,750 13% 増 43% 増
営業利益 $18,059 $14,749 $3,052 22% 増 492% 増
純利益 $15,238 $12,839 $2,713 19% 増 462% 増
希薄後 1 株当たりの利益 $6.12 $5.16 $1.09 19% 増 461% 増

業績の見通し
2025 年会計年度第 2 四半期については、以下のように予想されます。

  • 売上高は、280 億ドル ± 2% となる見込みです。
  • 売上高総利益率は、GAAP ベースが 74.8% ± 0.5%、非 GAAP ベースが 75.5% ± 0.5% となる見込みです。通年の売上高総利益率は 70% 台半ばとなる見込みです。
  • 営業費用は、GAAP ベースが約 40 億ドル、非 GAAP ベースが約 28 億ドルとなる見込みです。通年の営業費用の増加率は 40% 台前半となる見込みです。
  • GAAP ベースおよび非 GAAP ベースのその他の利益および費用は、利益が約 3 億ドルとなる見込みです (関連会社以外への投資による損益は除く)。
  • GAAP 税率および非 GAAP 税率は、ともに 17% ± 1% となる見込みです (個別項目は除く)。

ハイライト
前四半期の業績発表以降も、NVIDIA では以下の分野で躍進を遂げました。

データセンター

  • 第 1 四半期売上高は過去最高の 226 億ドルで、前四半期から 23% 増加し、前年同期から 427% 増加しました。
  • 兆単位のパラメーター規模の AI コンピューティングの新時代をもたらす NVIDIA Blackwell プラットフォームおよび生成 AI スーパーコンピューティング向けの Blackwell 搭載の DGX SuperPOD™ を発表しました。
  • 兆単位のパラメーター規模の GPU コンピューティングおよび AI インフラ向けに最適化された InfiniBand 用 NVIDIA Quantum およびイーサネット用 NVIDIA Spectrum™ X800 シリーズ スイッチを発表しました。
  • エンタープライズ アプリの開発を加速させる NVIDIA NIM 推論マイクロサービスを備えた NVIDIA AI Enterprise 5.0 を発表しました。
  • 半導体製造業で最も計算負荷の高いワークロードである計算リソグラフィを加速させるために TSMC と Synopsys が NVIDIA cuLitho を実生産に投入することを発表しました。
  • 世界各地の 9 つの新しいスーパーコンピューターが AI スーパーコンピューティングの新時代をもたらす Grace Hopper Superchip を使用していることを発表しました。
  • 世界で最もエネルギー効率の高いスーパーコンピューターのリストである Green500 の上位 3 機種が Grace Hopper Superchip を使用していることを発表しました。
  • 生成 AI 革命を前進させるために AWSGoogle CloudMicrosoftOracle との協業を拡大しました。
  • 手術支援の AI 機能を実現するため、Johnson & Johnson MedTech と協業しました。

ゲーミングおよび AI PC

  • ゲーミングの第 1 四半期売上高は、26 億ドルで、前四半期から 8% 減少し、前年同期から 18% 増加しました。
  • NVIDIA ACE および Neural Graphics 向けの新しい AI ゲーミング テクノロジを GDC で発表しました。
  • NVIDIA GeForce RTX AI PC およびワークステーションでパフォーマンスを最大化するための Windows 向けの新しい AI パフォーマンス最適化および統合を発表しました。
  • 『スター・ウォーズ 無法者たち』、『黒神話:悟空 (Black Myth: Wukong)』といったさらに多くの大作ゲームに RTX テクノロジが組み込まれることを発表しました。
  • RTX 搭載の Windows PC およびワークステーションにチャットボット機能をもたらす ChatRTX にGoogle の Gemma を含む新モデルのサポートを追加しました。

プロフェッショナル ビジュアライゼーション

オートモーティブおよびロボティクス

  • オートモーティブの第 1 四半期売上高は 3 億 2,900 万ドルで、前四半期から 17% 増加し、前年同期から 11% 増加しました。
  • BYD、XPENG、GAC AION Hyper、Nuro、その他の企業が、消費者および商業向け次世代電気自動車フリートのために Blackwell GPU アーキテクチャを備える次世代の NVIDIA DRIVE Thor™ プラットフォームを採用したことを発表しました。
  • 米国の電気自動車メーカーの Lucid と中国の電気自動車メーカーの IM Motors が欧州市場をターゲットとする車両モデルで NVIDIA DRIVE Orin™ プラットフォームを使用していることを明らかにしました。
  • 車内体験を変革するために何社ものパートナーが NVIDIA の生成 AI テクノロジを使用していることを発表しました。
  • ヒューマノイド ロボット向け Project GR00T 基盤モデルと Isaac ロボティクス プラットフォームのメジャー アップデートを発表しました。

NVIDIA CFO によるコメント
NVIDIA のエグゼクティブ バイス プレジデント/最高財務責任者 (CFO) であるコレット クレス (Colette Kress) による本四半期に関するコメントを、https://investor.nvidia.com でご覧いただくことができます。

カンファレンス コールおよび Web キャスト情報
2025 年会計年度第 1 四半期と現在の財務見通しについてのアナリストおよび投資家向けカンファレンス コールは、NVIDIA のインベスター リレーション ウェブサイト、https://investor.nvidia.com でアクセス可能です。Web キャストは録音され、NVIDIA の 2025 年会計年度第 2 四半期決算についてのカンファレンス コールが開催されるまで再生できます。

非 GAAP 財務指標について
NVIDIA では、GAAP ベースの要約連結財務諸表に加え、一部の項目については非 GAAP ベースの財務指標を使用しています。使用している非 GAAP 財務指標は、非 GAAP ベースの売上高総利益、非 GAAP ベースの売上高総利益率、非 GAAP ベースの営業費用、非 GAAP ベースの営業利益、非 GAAP ベースのその他の利益 (費用) (純額)、非 GAAP ベースの純利益、非 GAAP ベースの希薄後 1 株当たり純利益あるいは利益、ならびにフリー キャッシュ フローです。また、現在と過去の財務指標が比較しやすいように、GAAP ベースの財務指標と非 GAAP ベースの財務指標がどのような関係にあるのかも明らかにしています。この情報を活用すれば、関連する GAAP 財務指標から、株式報酬費用、買収関連およびその他の費用、関連会社以外への投資による損益、減債償却に関連する支払利息、および該当する場合には、これらの項目に関連して発生する税金の影響を除外することができます。フリー キャッシュ フローは、営業活動の収益から不動産や設備、無形資産に関連する購入費と不動産や設備、無形資産に関係する主な支払いの両方を差し引いた GAAP ベースのキャッシュ純額として算出されます。非 GAAP 財務指標の提示は、過去から続く財務状況の変遷を理解しやすくするものであると NVIDIA では考えています。なお、NVIDIA が提示している非 GAAP 財務指標はそれのみを独立して見るべきものでもなければ、GAAP ベースで用意された業績を代替するものでもありません。また、NVIDIA が提示する非 GAAP 財務指標は、他社が提示する非 GAAP 財務指標とは異なる可能性があります。

※本発表資料は米国時間 2024年 5 月 22日に発表されたプレスリリースの抄訳です。

NVIDIA について
1993年の創業以来、NVIDIA(https://www.nvidia.com/ja-jp/) (NASDAQ: NVDA) はアクセラレーテッド コンピューティングのパイオニアです。同社が 1999 年に発明した GPU は、PC ゲーム市場の成長を促進し、コンピューター グラフィックスを再定義して、現代の AI の時代に火をつけながら、産業用メタバースの創造を後押ししています。NVIDIA は現在、業界を再形成しているデータセンター規模の製品を提供するフルスタック コンピューティング企業です。詳細は、こちらのリンクから:https://nvidianews.nvidia.com/

本プレスリリースに含まれる特定の記述には、以下のような記述が含まれますが、これらに限定されるものではありません。企業と国が人工知能を作るために NVIDIA のアクセラレーテッド コンピューティングを活用した AI ファクトリーを構築していること、Hopper プラットフォーム上の生成 AI トレーニングおよび推論に対する需要の加速、生成 AI の影響範囲の拡大、生成 AI が消費者向けインターネット企業やエンタープライズ、ソブリン AI、オートモーティブ、ヘルスケア顧客へと範囲を拡大して数十億ドル規模の市場をいくつも生み出していること、NVIDIA が次の成長の波の準備ができていること、Blackwell プラットフォームがフル稼働中で、兆単位のパラメーター規模の生成 AI の基盤を形成していること、Spectrum-X がまったく新たな市場を切り開き、NVIDIA がイーサネット専用データセンターに大規模 AI をもたらすことを可能にしていること、エンタープライズ グレードの最適化された生成 AI を提供する NVIDIA の新しいソフトウェアである NVIDIA NIM (クラウドからオンプレミスのデータセンターや RTX AI PC まで、導入場所を問わず CUDA 上で動作し、NVIDIA のエコシステム パートナーの幅広いネットワークを通じて提供される) 、NVIDIA の今後の株式分割、NVIDIA の次回の四半期現金配当、通年の売上高総利益率が 70% 台半ばであること、通年の営業費用の増加率が 40% 台前半であること、NVIDIA の 2025 年度第 2 四半期の財務見通しと予想税率など、本プレスリリースにおける一定の記載は、将来予測的なものが含まれており、予測とは著しく異なる結果を生ずる可能性があるリスクと不確実性を伴っています。かかるリスクと不確実性は、世界的な経済環境、サードパーティに依存する製品の製造・組立・梱包・試験、技術開発および競合による影響、新しい製品やテクノロジの開発あるいは既存の製品やテクノロジの改良、NVIDIA 製品や協業企業の製品の市場への浸透、デザイン・製造あるいはソフトウェアの欠陥、ユーザーの嗜好および需要の変化、業界標準やインターフェイスの変更、システム統合時に NVIDIA 製品および技術の予期せぬパフォーマンスにより生じる損失などを含み、その他のリスクの詳細に関しては、Form 10-K での NVIDIA のアニュアル レポートならびに Form 10-Q での四半期レポートなど、米証券取引委員会 (SEC) に提出されている NVIDIA の報告書に適宜記載されます。SEC への提出書類は写しが NVIDIA の Web サイトに掲載されており、NVIDIA から無償で入手することができます。これらの将来予測的な記述は発表日時点の見解に基づくものであって将来的な業績を保証するものではなく、法律による定めがある 場合を除き、今後発生する事態や環境の変化に応じてこれらの記述を更新する義務を NVIDIA は一切負いません。

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