NVIDIA Grace Hopper、AI スーパーコンピューティングの新時代を先導

スイスの Alps スーパーコンピューター、フランスの EXA1-HE スーパーコンピューターなど、エネルギー効率に優れた Garce 搭載システムは、200 エクサフロップスの AI 性能を提供し、気候、気象から科学探求まで画期的な研究を主導

2024 年 5 月 12 日、ドイツ ハンブルグ — ISC — ハイパフォーマンス コンピューティング業界において、AI 搭載のシステムへの根本的な移行を推進するため、NVIDIA は本日、全世界の 9 つの新しいスーパーコンピューターが NVIDIA Grace Hopper™ Superchip を採用し、科学的な研究と発見を加速していると発表しました。これらのシステムは、合計 200 エクサフロップス (毎秒 2 垓回の演算) のエネルギー効率に優れた AI 処理能力を実現します。

次々と登場する、Grace Hopper を搭載した新しいスーパーコンピューターには、CEA と Eviden が構築した、フランスの EXA1-HE、ポーランドのサイフロネット科学計算センターにあり、Hewlett-Packard Enterprise (HPE) が構築した Helios、スイス国立スーパーコンピューティング センターにあり、HPE が構築した Alps、ドイツのユーリッヒ スーパーコンピューティング センターの JUPITER、イリノイ大学アーバナ シャンペーン校のスーパーコンピューター応用研究所の DeltaAI、ならびに筑波大学計算科学研究センターと東京大学情報基盤センターが共同運営する、最先端共同 HPC 基盤施設(JCAHPC)の Miyabi (みやび)などがあります。

フランスの CEA (原子力代替エネルギー庁) と Atos Group の企業である Eviden は、4 月に、Eviden の BullSequana XH3000 テクノロジをベースにした EXA1-HE スーパーコンピューターの運用を発表しました。BullSequana XH3000 アーキテクチャでは、特許取得済みの新しい温水冷却システムを備えており、EXA1-HE には Grace Hopper をベースにした 477 の演算ノードが搭載されています。

NVIDIA のハイパースケールおよび HPC 担当バイスプレジデントであるイアン バック (Ian Buck) は次のように述べています。「AI は気候変動に関する研究を加速し、創薬開発の時間の短縮、その他多くの分野でブレイクスルーをもたらそうとしています。NVIDIA Grace Hopper 搭載システムは、エネルギー効率を高め業界を変革させる能力を備えているため、HPC に欠かせない存在となりつつあります」

上記に加え、英国ブリストル大学の Isambard-AI と Isambard 3、ならびに米国のロスアラモス国立研究所とテキサス アドバンスド コンピューティング センターのシステムも、Grace CPU Superchip と Grace Hopper プラットフォームを使った、NVIDIA Arm ベースのスーパーコンピューターの増加の波に加わろうとしています。

ソブリン AI
新しくて、よりエネルギー効率の高い、AI 活用型スーパーコンピューターを構築しようという流れは加速を続けており、世界中の国がソブリン AI の戦略面および文化面での重要さを認識し、国内で所有およびホストされるデータ、インフラおよび労働力に投資し、イノベーションを促進しようとしています。

NVIDIA NVLink®-C2C インターコネクト テクノロジを利用して Arm ベースの NVIDIA Grace CPU と Hopper GPU アーキテクチャを組み合わせた GH200 は、世界中のスーパーコンピューティング センターを支えるエンジンとして機能しています。多くのセンターが、数年ではなく、数か月のうちに、システム設置から実際の科学研究の方向へと移行する計画を立てています。

Isambard-AI のフェーズ 1 は、168 基の NVIDIA GH200 Superchip を備えた HPE Cray Supercomputing EX2500 で構成されており、これまでで最も効率性に優れたスーパーコンピューターとなっています。残りの 5,280 基の NVIDIA Grace Hopper Superchip が今夏、ブリストル大学の National Composites Centre に導入されると、その性能がおよそ 32 倍に向上します。

ブリストル大学の Simon McIntosh-Smith 教授は次のように述べています。「Isambard-AI によって、英国は AI のグローバル リーダーになり、国内および国外の両方でオープン サイエンスのイノベーションを育成できるようになるでしょう。NVIDIA との連携によって、このプロジェクトのフェーズ 1 を記録的な速さで完了しました。完成するこの夏には性能が飛躍的に向上し、データ解析、創薬、気候研究、ならびに他の多くの分野が発展するでしょう」

科学的発見を加速
NVIDIA のアクセラレーテッド コンピューティング プラットフォームは NVIDIA Hopper™ アーキテクチャをベースにした GPU、NVIDIA Grace CPU Superchip、NVIDIA Grace Hopper Superchip、NVIDIA Quantum-2 InfiniBand ネットワーキングおよび NVIDIA AI および HPC ソフトウェアのフルスイートで構成されています。

NVIDIA について
1993年の創業以来、NVIDIA(https://www.nvidia.com/ja-jp/) (NASDAQ: NVDA) はアクセラレーテッド コンピューティングのパイオニアです。同社が 1999 年に発明した GPU は、PC ゲーム市場の成長を促進し、コンピューター グラフィックスを再定義して、現代の AI の時代に火をつけながら、各種産業のデジタル化を後押ししています。NVIDIA は現在、業界を再形成しているデータセンター規模の製品を提供するフルスタック コンピューティング企業です。詳細は、こちらのリンクから:https://nvidianews.nvidia.com/

本プレスリリースに含まれる特定の記述には、以下のような記述が含まれますが、これらに限定されるものではありません:NVIDIA Grace Hopper Superchip、NVIDIA Hopper アーキテクチャをベースにした GPU、NVIDIA Grace CPU Superchips、NVIDIA NVLink-C2C インターコネクトテクノロジおよび NVIDIA Quantum-2 InfiniBand ネットワーキングを含む、NVIDIA の製品、サービスおよびテクノロジの利点、影響、性能および可用性、NVIDIA のテクノロジおよび製品、ならびにその利点を使用および導入しているサードパーティ、AI が気候変動の研究を促進し、創薬の時間を短縮して、その他の多くの分野にブレイクスルーをもたらそうとしていること、NVIDIA Grace Hopper を活用したシステムが業界を変革させ、エネルギー効率を高める能力によって、HPC に欠かせないものとなりつつあること、多くのセンターが数年ではなく数か月のうちにシステム設置から実際の科学研究の方向へと移行する計画を立てていること、および、新規の、よりエネルギー効率の高い、AI 活用型スーパーコンピューターを構築しようという流れが加速を続けており、全世界の国がソブリン AI の戦略面および文化面での重要さを認識しており、国内で所有およびホストされるデータ、インフラおよび労働力に投資して、イノベーションを促進しようとしていることなど、本プレスリリースにおける一定の記載は、将来予測的なものが含まれており、予測とは著しく異なる結果を生ずる可能性があるリスクと不確実性を伴っています。かかるリスクと不確実性は、世界的な経済環境、サードパーティに依存する製品の製造、組立、梱包、試験、技術開発および競合による影響、新しい製品やテクノロジの開発あるいは既存の製品やテクノロジの改良、NVIDIA 製品や協業企業の製品の市場への浸透、デザイン、製造あるいはソフトウェアの欠陥、ユーザーの嗜好および需要の変化、業界標準やインターフェイスの変更、システム統合時に NVIDIA 製品および技術の予期せぬパフォーマンスにより生じる損失などを含み、その他のリスクの詳細に関しては、Form 10-K での NVIDIA のアニュアル レポートならびに Form 10-Q での四半期レポートなど、米証券取引委員会 (SEC) に提出されている NVIDIA の報告書に適宜記載されます。SEC への提出書類は写しが NVIDIA の Web サイトに掲載されており、NVIDIA から無償で入手することができます。これらの将来予測的な記述は発表日時点の見解に基づくものであって将来的な業績を保証するものではなく、法律による定めがある 場合を除き、今後発生する事態や環境の変化に応じてこれらの記述を更新する義務を NVIDIA は一切負いません。

本リリースに記載されている製品や機能の多くはまだ様々な段階にあり、利用可能になった時点で提供される予定です。上記の記述は、コミットメント、約束、または法的義務として意図されたものではなく、またそのように解釈されるべきでもありません。また、NVIDIA 製品についての説明に含まれる特徴や機能の開発、リリースおよび時期は変更される可能性があり、NVIDIAの単独の裁量に委ねられます。NVIDIAは、ここに記載された製品、特徴または機能の不達または遅延について、いかなる責任も負いません。