カリフォルニア州サンノゼ – GTC – 2024 年 3 月 18 日 – NVIDIA は本日、Omniverse™ Cloud が APIとして利用可能になることを発表しました。これにより、ソフトウェアメーカーのエコシステム全体にわたって、産業用デジタルツイン アプリケーションとワークフローを作成するための世界をリードするプラットフォームの範囲を拡大します。
5 つの新しい Omniverse Cloud アプリケーション プログラミング インターフェイスにより、開発者は簡単に、 Omniverse のコア テクノロジを、デジタル ツイン用の既存の設計および自動化ソフトウェア アプリケーション、またはロボットや自動運転車などの自律型マシンのテストと検証のためのシミュレーション ワークフローに直接統合できるようになります。
Omniverse Cloud API を自社のソフトウェア ポートフォリオに採用している世界最大の産業用ソフトウェア メーカーには、Ansys、Cadence、3DEXCITE ブランドのDassault Systèmes、Hexagon、Microsoft、Rockwell Automation、Siemens、Trimble などがあります。
NVIDIA の創業者/CEO であるジェンスン フアン (Jensen Huang)は次のように述べています。「製造されるすべてのものにデジタル ツインが搭載されるようになるでしょう。Omniverse は、物理的に正確なデジタル ツインを構築および運用するためのオペレーティング システムです。Omniverseと生成 AI は、50 兆ドル規模の重工業市場をデジタル化するための基礎技術です」
新しい Omniverse Cloud API
この個別または集合的に使用できる 5 つの新しい Omniverse Cloud API には、次のものがあります。
- USD Render — OpenUSD データのフルレイトレースされた NVIDIA RTX™ レンダリング生成。
- USD Write — ユーザーが OpenUSD データを変更および操作が可能に。
- USD Query — シーン クエリと対話型シナリオを有効化。
- USD Notify — USD の変更を追跡し、アップデートを提供。
- Omniverse Channel — ユーザー、ツール、世界を接続して、シーンを超えたコラボレーションを可能に。
産業アプリケーションにインタラクティブな視覚化とコラボレーションをもたらす
自動化、デジタル化、サステナビリティの大手テクノロジ企業であるSiemensは、業界をリードするクラウドベースの製品ライフサイクル管理 (PLM) ソフトウェアである Teamcenter X を皮切りに、Siemens Xcelerator プラットフォーム内に Omniverse Cloud API を採用しています。
GTC の基調講演で、フアンは、Teamcenter X が Omniverse API に接続され、ソフトウェアに設計データを NVIDIA 生成 AI API に接続し、アプリ内で直接 Omniverse RTX レンダリングを使用できるようになることを紹介しました。
Siemens AG の社長兼 CEO のRoland Busch 氏は次のように述べています。「NVIDIA Omniverse API を通じて、Siemensは生成 AI を顧客に提供し、物理ベースにおけるデジタル ツインの没入感をさらに高めます。これにより、誰もが次世代の製品、製造プロセス、工場を、物理的な世界で構築される前に仮想的に設計、構築、テストできるようになります。Siemensのデジタルツインテクノロジは、現実世界とデジタル世界を組み合わせることで、世界中の企業の競争力、回復力、持続可能性を高めることを可能にします」
エンジニアリング シミュレーション ソフトウェアのリーダーである Ansys は、自動運転車用の Ansys AVxcelerate™、6G シミュレーション用の Ansys Perceive EM、Ansys Fluent™ などの NVIDIA アクセラレーレッドソルバーなどのソリューションで、データの相互運用性と RTX 視覚化を可能にするために、Omniverse Cloud API を採用しています。
大手コンピューティング ソフトウェア プロバイダーであるCadenceは、Omniverse Cloud API を Cadence® Reality Digital Twin Platform に採用し、企業が物理的な構築前にデジタル ツインでデータセンターを設計、シミュレーション、最適化できるようにしています。
持続可能なイノベーションを実現する仮想ユニバースのリーダーであるDassault Systèmesは、Omniverse Cloud API と Shutterstock 3D AI サービスを採用して、コンテンツ作成のための 3DEXCITE アプリケーションで生成的なストーリーテリングを強化しています。
他の例としては次のようなものがあります。
- 建設および地理空間テクノロジのリーダーである Trimble は、API を活用して、Trimble モデル データを使用してインタラクティブな NVIDIA Omniverse RTX ビューアを使用できるようにする予定です。
- リアリティ テクノロジの世界的リーダーである Hexagon は、USD の相互運用性を通じて、自社のリアリティ キャプチャ センサーとデジタル リアリティ プラットフォームを NVIDIA Omniverse Cloud API と統合し、顧客に超現実的なシミュレーションと視覚化機能を提供します。
- 産業オートメーションおよびデジタル変革企業の Rockwell Automation は、Omniverse Cloud API を使用して RTX 対応の視覚化を強化します。
GTC で公開されたデモでは、Microsoft と NVIDIA が、Hexagon および Rockwell Automation との初期の共同作業について明らかにし、これらの進歩を紹介しています。
自律型マシン開発の加速
ロボット、自動運転車 (AV)、AI ベースの監視システムに対する需要が高まる中、開発者はエンドツーエンドのワークフローを高速化しようとしています。
センサーデータは、認識から計画、制御に至るまで、フルスタックの自律性をトレーニング、テスト、検証するために重要です。
Omniverse Cloud API は、Foretellix の Foretify™ Platform、CARLA、MathWorks などのシミュレーション ツールとアプリケーションの豊富な開発者エコシステムと、FORVIA HELLA、Luminar、SICK AG、Sony Semiconductor Solutions などの業界をリードするセンサー ソリューション プロバイダーを接続し、高忠実度の物理ベースのセンサー シミュレーションによるフルスタックのトレーニングとテストを可能にします。
Omniverse Cloud API は、NVIDIA A10 GPU 上のセルフホスト API として、または NVIDIA OVX™ 上にデプロイされたマネージド サービスとして、今年後半に Microsoft Azure 上で提供される予定です。
「産業デジタル化の次の時代が到来しました」と語るのは、Microsoft Emerging Technologiesのコーポレート バイス プレジデントのAndy Pratt氏です。「Microsoft Azure 上のでNVIDIA Omniverse API を使用すると、さまざまな業界や世界中の組織が既存のツールを接続、連携、強化して、AI 対応デジタル ツインの次の波を生み出すことができるのです」
Omniverse デジタル ツインで業界を変革する
新しいクラウド API は、次のような業界のさまざまなグローバル リーダーによる Omniverse の広範な導入を補完します。
- 世界最大のマーケティングおよびコミュニケーション サービス会社である WPP は、Omniverse Cloud ベースの生成 AI コンテンツ生成エンジンが本格的に稼動していると発表しました。
- Media.Monks は、生成 AI と OpenUSD 対応のコンテンツ作成パイプラインを構築するための Omniverse の採用を発表し、あらゆるカスタマー ジャーニーにわたってスケールとハイパー パーソナライゼーションを実現しました。
- 主要な自動車サプライヤーであるContinentalは、工場運営を最適化し、市場投入までの時間を短縮するためのデジタル ツイン プラットフォームを開発中です。
NVIDIA Omniverse について詳しくは、GTC の基調講演をご覧ください。 無料登録して、3 月 21 日まで開催される GTC での NVIDIA および業界リーダーによる Omniverse セッションに参加してください。