NVIDIA がHoloscan 搭載 NVIDIA IGX 向けのエンタープライズ ソフトウェア サポートを発表し、エッジにおけるリアルタイムの医療、産業、科学 AI アプリケーションを実現

Medtronic、SETI 協会、製造リーダー等が NVIDIA IGX システムを構築し、産業エッジでの AI を強化

台湾、台北 — COMPUTEX — 2024 年 6 月 2 日 — NVIDIA は本日、産業エッジでのリアルタイム AI コンピューティングの高まるニーズに対応するため、NVIDIA IGX プラットフォーム上NVIDIA Holoscan を搭載した NVIDIA AI Enterprise-IGX の汎用ソフトウェア提供を発表しました。この組み合わせにより、医療、産業、科学計算分野のソリューション プロバイダーは、エンタープライズ グレードのソフトウェアとサポートを利用して、エッジ AI ソリューションをより迅速に開発および展開可能になります。

NVIDIA AI Enterprise-IGX は、エッジ コンピューティング ソフトウェア スタックにおいて、かつてないパフォーマンス、セキュリティ、サポートを企業に提供する新しいサービスであり、AI を活用した運用と AI アプリケーションの大規模な展開を効率化します。NVIDIA Holoscan は、AI および高性能コンピューティング アプリケーションの開発と展開を効率化してリアルタイムの洞察を提供するセンサー処理プラットフォームです。

NVIDIA AI Enterprise-IGX と IGX 上の Holoscan を組み合わせることで、NVIDIA は、産業エッジ向けの強力な AI コンピューティング、柔軟なセンサー統合、リアルタイム パフォーマンス、および機能的安全性を実現するエンタープライズ グレードのプラットフォームを提供し、業界全体で高度な AI ソリューションを構築するために必要な時間とコストを削減します。

NVIDIAのロボティクスおよびエッジ コンピューティング担当バイス プレジデントであるディープゥ タッラ (Deepu Talla)は次のように述べています。「ソフトウェア デファインド機能が業界全体でビジネスを変革し続ける中、企業は独自のパフォーマンスと規制要件を満たす強力なエッジ AI ソリューションを求めています。NVIDIA IGX プラットフォームの新しい機能は、クラウドから産業エッジまで強力なエンタープライズ グレードのソフトウェアを提供し、顧客により高いパフォーマンス、安全性、拡張性をもたらします」

NVIDIA IGX プラットフォームの拡張
NVIDIA Holoscan を搭載した NVIDIA AI Enterprise-IGX の導入に加えて、NVIDIA IGX プラットフォームは大幅な刷新を遂げました。

  • 以前は IGXボードキットと呼ばれていた NVIDIA IGX Orin™ 700は、新しい構成オプションとして NVIDIA RTX™ 6000 Ada 世代 GPU をサポートし、1 秒あたり最大 1,705 兆回の演算を実行できます。これは、オンボード iGPU を使用する場合と比較して AI パフォーマンスが 7 倍向上したことになります。これにより、生成 AI と高性能コンピューティング ワークロードのエッジでさらに多くのコンピューティング パワーが提供されます。
  • NVIDIA IGX は、新しい製品である IGX Orin 500 システム オン モジュール(SOM)をサポートし、エンタープライズ ソフトウェア サポートを犠牲にすることなく、柔軟なキャリア ボード設計とカスタム構成の作成を可能にします。
  • NVIDIA-Certified Systems™プログラムは、 IGX プラットフォームを含むように拡張され、IGX を用いてシステムが、最適化されたパフォーマンスで、アクセラレーテッド AI ワークロードを実行できることが検証されました。 Advantech、ADLINK、Aetina、Ahead、Cosmo Intelligent Medical Devices (Cosmo Pharmaceuticals の一部門)、Dedicated Computing、Leadtek、Onyx、YUAN などの企業が IGX NVIDIA 認定システムを構築しています。

AI を医療の最先端に導入
大手メドテックカンパニーの Barco、Karl Storz、Medtronic、Moon Surgical は、医療診断、手術コパイロット、手術ロボット、患者ケア エージェントなどの AI を活用したソリューションの開発を加速するためにNVIDIA IGX と Holoscan を採用しています。さらに、Johnson & Johnson MedTech は、Holoscan 搭載 NVIDIA IGXを活用して、同社の手術用デジタル エコシステムである Polyphonic の AI 開発を加速する方法について取り組んでいます。

医療テクノロジ プロバイダーの Medtronic は、Cosmo Intelligent Medical Devices (Cosmo Pharmaceuticals の一部門) が設計、開発、製造した GI Genius™ インテリジェント内視鏡モジュールに NVIDIA Holoscan 搭載 NVIDIA IGX を活用しています。これは、医師が大腸がんにつながる可能性のあるポリープを検出するのに助けるための、FDA 承認済みの最初の AI 支援大腸内視鏡検査ツールです。

Medtronic の内視鏡検査担当社長の Raj Thomas 氏は次のように述べました。「Holoscan 搭載 NVIDIA IGX プラットフォームは、内視鏡検査における AI イノベーションを大幅に加速しました。NVIDIA の高度なテクノロジを活用することで、私たちは画期的なソフトウェアアプリケーションの開発に集中し、最終的には患者のアウトカムを向上させ、医師へのサポートを強化することができます。この協業は、すべての人の利益のために医療テクノロジの進歩を先導するという当社の取り組みを際立たせるものです」

手術ロボット会社 Moon Surgical は、Holoscan 搭載 IGX を使用して、低侵襲手術中に外科医の精度と制御を支援するように設計された最先端の外科用ロボット システムである Maestro System を強化しています。

Moon Surgical の CEO である Anne Osdoit 氏は次のように述べています。「NVIDIA の Holoscan 搭載 IGX プラットフォームにより、Maestro システムの開発が加速し、Maestro の機能も強化されました。NVIDIA との協業により、当社のインテリジェント ロボット アシスタントをより早く、より多くの機能を備えた状態で外科医の手に届けることができ、商品化に向けた貴重なフィードバックを得ることができました」

エッジでの産業用 AI
NVIDIA IGX プラットフォームは、機能安全性と高帯域幅のセンサー処理を大幅に向上させ、工場の自動化と AI によるロボット コラボレーションを変革します。

ADLINK は、NVIDIA IGX を使用して、製造プロセス向けの産業グレードのエッジ AI ソリューションを構築しています。

ADLINK の社長兼 COO である Stephen Huang 氏は次のように述べています。「ADLINK は、NVIDIA IGX と Holoscan を活用して、より効率的でシームレスな人間とロボットの共同作業を実現するプロアクティブな安全機能を提供します。NVIDIA と連携して、機械の移動経路の設定、ロボット アームの操作、充電ステーションのモニタリングなど、製造オペレーションをすべて同時に最適化するために、精度、安全性、遅延の改善を継続的に推進していきます」

地球外世界の探索のためのエッジ AI
NVIDIA IGX は、リアルタイムのエッジ コンピューティング機能によってレーダー処理と電波天文学を変革し、科学研究者が AI で新しい世界に挑戦するのを支援しています。

非営利の研究機関 SETI 研究所は、技術的に可能な地球外生命体の発見を目指すハット クリーク電波天文台の電波天文学機能を強化するために NVIDIA IGX Orin を活用しています。

SETI 研究所の Andrew Siemion 氏、とBernard M. Oliver 会長は次のように述べています。「SETI 研究所は、IGX Orin プラットフォームの高度な機能を Holoscan センサー処理プラットフォームと組み合わせて使用することで、電波天文学の変革的な機能を実現しています。現在、毎秒数テラビットの電波望遠鏡データを、最小限のオーバーヘッドと卓越した計算性能でAI 分類器に直接ストリーミングすることができるため、より多くのアンテナからより多くの帯域幅を処理して、さらに希少で弱い天体物理現象を検出できるようになりました」

COMPUTEX で NVIDIA IGX の詳細をご覧ください。

NVIDIA について
1993年の創業以来、NVIDIA(https://www.nvidia.com/ja-jp/)(NASDAQ: NVDA) はアクセラレーテッド コンピューティングのパイオニアです。同社が 1999 年に発明した GPU は、PC ゲーム市場の成長を促進し、コンピューター グラフィックスを再定義して、現代の AI の時代に火をつけながら、各種産業のデジタル化を後押ししています。NVIDIA は現在、業界を再形成しているデータセンター規模の製品を提供するフルスタック コンピューティング企業です。詳細は、こちらのリンクから:https://nvidianews.nvidia.com/

本プレスリリースには以下に関する記述が含まれますが、これらに限定されません。NVIDIA AI Enterprise-IGX、NVIDIA Holoscan、NVIDIA IGX プラットフォーム、NVIDIA IGX Orin 700、NVIDIA RTX 6000 Ada GPU、IGX Orin 500 システムオンモジュール、NVIDIA 認定システム プログラムを含む NVIDIA の製品、サービス、テクノロジーの利点、影響、パフォーマンス、NVIDIA とサードパーティのコラボレーションの利点と影響、およびそれらのサービスと提供の機能、当社の製品またはテクノロジーを使用または採用しているサードパーティ、独自のパフォーマンスと規制の要件を満たす強力なエッジ AI ソリューションを求めている企業、クラウドから産業エッジに強力なエンタープライズ グレードのソフトウェアを提供し、顧客にパフォーマンス、安全性、スケーラビリティの向上をもたらす NVIDIA IGX プラットフォームの新機能など、これらは将来予想に関する記述であり、 予測とは著しく異なる結果を生ずる可能性があるリスクと不確実性を伴っています。かかるリスクと不確実性は、世界的な経済環境、サード パーティに依存する製品の製造、組立、梱包、試験、技術開発および競合による影響、新しい製品やテクノロジの開発あるいは既存の製品やテクノロジの改良、NVIDIA 製品や協業企業の製品の市場への浸透、デザイン、製造あるいはソフトウェアの欠陥、ユーザーの嗜好および需要の変化、業界標準やインターフェイスの変更、システム統合時に NVIDIA 製品および技術の予期せぬパフォーマンスにより生じる損失などを含み、その他のリスクの詳細に関しては、Form 10-K での NVIDIA のアニュアル レポートならびに Form 10-Q での四半期レポートなど、米証券取引委員会 (SEC) に提出されている NVIDIA の報告書に適宜記載されます。SEC への提出書類は写しが NVIDIA の Web サイトに掲載されており、NVIDIA から無償で入手することができます。これらの将来予測的な記述は発表日時点の見解に基づくものであって将来的な業績を保証するものではなく、法律による定めがある 場合を除き、今後発生する事態や環境の変化に応じてこれらの記述を更新する義務を NVIDIA は一切負いません。

© 2024 NVIDIA Corporation. 無断複写・転載を禁じます。NVIDIA、NVIDIAロゴ、NVIDIA Certified-Systems、NVIDIA IGX、NVIDIA IGX Orin および NVIDIA RTXは、米国およびその他の国におけるNVIDIA Corporationの商標および/または登録商標です。その他の会社名および製品名は、関連する各社の商標である場合があります。機能、価格、可用性および仕様は予告なく変更される場合があります。