GEFORCE RTX ノート PC と OCULUS AIR LINK で、世界で最も要求の厳しい VR ゲームをケーブル接続なしでプレイ

バーチャル リアリティは、PC ゲームで最も没入感の高い体験を提供します。 しかし、最小 90 Hz のリフレッシュ レート、非常に小さな遅延許容値、4K 以上のヘッドセットのレンダリング解像度など、VR は最も要求の厳しい PC アプリケーションの 1 つであり、最高の GPU を必要とします。

GeForce RTX グラフィックス カードまたはノート PC を使用すると、最高の解像度、最高のグラフィックス設定、スムーズなフレーム レートで、意図したとおりのバーチャル リアリティを体験できます。 他のプラットフォームでは利用できない RTX テクノロジにアクセスできます。 そして今、Oculus Air Link (現在ベータ版) を使用すると、ケーブル接続されていないヘッドセットのモビリティで GeForce RTX による VR の忠実度を楽しむことができます。

この記事では、GeForce RTX ノート PC を使用して Oculus Air Link をセットアップする方法と、GeForce RTX で動作する VR の驚くべき開発を活用する方法を示します。

GEFORCE RTX ノート PC と OCULUS AIR LINK で究極の VR モビリティ

以前は、PC 向けのヘッドセットはケーブルを接続しなければ使用できませんでした。PC からフレームを送信してヘッドセットに表示するためのケーブルです。Oculus Quest のようなスタンドアロン ヘッドセットはこの制限を取り除き、ユーザーに移動とモビリティの自由度を高めました。しかし、ヘッドセット内のモバイルクラスのプロセッサですべてがレンダリングされるため、視覚的な忠実度が低くなりました。Oculus Air Link を使用すると、PC の GPU でレンダリングされたゲームをケーブル接続なしでプレイすることができます。GeForce RTX ノート PC を組み合わせることで、究極の VR を楽しめるプラットフォームになります。つまり、PC で動作する VR の忠実度と、ケーブル接続なしのヘッドセットの機動性と可搬性を兼ね備えているのです。

Oculus Quest 2 スタンドアロン モードでの『Myst』と、GeForce RTX PC を利用した Oculus Quest 2 の『Myst』。 PC 版で強化されたグラフィックスが、シーン内の岩、草、レンガのディテールで確認できます。 GPU は GeForce RTX 3080。

OCULUS AIR LINK のセットアップ

究極の VR 体験のために必要となるものが 3 つあります:

Oculus による推奨と NVIDIA 社内でのテストによると、5GHz の ac または ax の無線 LAN ルーターを使用し、ノート PC をイーサネット ケーブルでルーターに直接接続することをお勧めします。直接接続すると、画質が向上し、アーチファクトが減少しますが、Wi-Fi 6 に対応した高品質のゲーミング ルーターを使用すれば、一般的には無線接続でも問題なく動作します。さらに、ノート PC を電源に接続し、ルーターをヘッドセットと同じ部屋に設置することをお勧めします。

ハードウェアの準備ができたら、いくつかの作業を行う必要があります:

  • ノート PC に最新の GeForce Game Ready ドライバー をダウンロードし、インストール
  • Oculus PC アプリをインストール/アップデート
  • PC と Quest ヘッドセットで Air Link 設定を有効化
  • ヘッドセットと PC をペアリング

ここでの説明は、すでにヘッドセットをスタンドアロン モードで設定済みであることを想定しています。そうでない場合は、ヘッドセットに同梱されている説明書に従って設定してください。

Oculus PC アプリをインストール/アップデート: Oculus アプリを使用すると PC から Oculus Quest ヘッドセットにゲームをストリーミングすることができます。Oculus アプリのダウンロードはこちらから。

アプリのインストールが完了したら、セットアップの手順が表示されます。まず、ヘッドセットを選択します (注意: Oculus Air Link は Oculus Quest 2 にのみ正式に対応しています)。

次に、ヘッドセットへの接続方法を選択します。「Air Link」を選択します。

次に、ヘッドセットを装着するように促されます。ヘッドセットを装着すると、コンピューターの画面が見えにくくなるので、装着前に次のセクションをご確認ください。

ヘッドセットを装着すると、Oculus Home 環境にいることが分かります。Oculus メニューが表示されているはずです。表示されていない場合は、右コントローラーの Oculus ボタン (スティックの下にある Oculus ロゴがプリントされた凹型のボタン) を押してください。

まずクイック設定メニューを開き、歯車のアイコンをクリックして、設定メニューを開きます。

設定メニューから「テスト機能」の項目を選びます。「Air Link」のオンオフ スイッチをクリックします。

これで、クイック設定メニューに Air Link オプションが表示されます。「Air Link」をクリックして PC と接続します。PC に表示された数字のコードがヘッドセットに表示された数字のコードと一致することを確認して、ペアリングするように求められます。

ヘッドセットと PC をペアリングしたら、クイック設定メニューの「Air Link」をクリックして Air Link を起動します。これにより、デスクトップ上で Oculus アプリが起動し (まだ開いていない場合)、ヘッドセットには Oculus PC のホーム環境と、Oculus PC ストアやその他の機能にアクセスできるメニューが表示されます。ここから Oculus PC のコンテンツを購入して起動したり、Steam から VR ゲームを起動したりすることができます。

Steam からゲームを起動するには、Oculus のコントロール バーからデスクトップのアイコンをクリックし、VR から PC のデスクトップを表示します。ここから Steam のデスクトップ アプリを起動し、ライブラリに移動してゲームを起動することができます。VR モードで Steam のゲームを輝度すると、ヘッドセットと SteamVR API のブリッジとして機能する SteamVR ランタイムが起動します。

以前にゲームを起動したことがある場合、Oculus PC 環境のランチャーの左側にゲームへのクリック リンクが用意されます。

Oculus Air Link により、ケーブル接続なしで『Half-Life: Alyx』のような  PC VR タイトルをプレイ可能

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NVIDIA DLSS で最高の解像度と品質レベルでプレイ

グラフィックス処理能力に加えて、NVIDIA はゲーム体験のパフォーマンスと視覚的な忠実度をさらに高める新しいテクノロジを開発しました。

VR の没入感に影響を与えるレンダリングの課題は 3 つあります。フレームレート、レンダリング解像度、そしてグラフィックス設定です。フレームレートが VR ヘッドセットのリフレッシュレートを下回ると、再投影アーチファクトが発生し、シーンにヒッチング (引っかかり) や「スイミング (静止しているオブジェクトが動いているように見える現象)」が現れることがあります。また、アプリケーションのレンダリング解像度が低すぎると、まるで曇った窓から見ているようにシーンはぼやけて見えます。そして、グラフィックス設定が低すぎると、完全に開発者が意図したとおりにコンテンツを体験することができません。

GeForce RTX には、VR ゲームをより高速なパフォーマンスとより高い画質で楽しむことができるテクノロジがあります。NVIDIA DLSS です。これは AI を活用したテクノロジであり、GeForce RTX GPU のみに搭載されている Tensor コアによって実現されています。VR では、ゲームをより低い解像度でレンダリングをしてフレーム レートを向上させながら、はるかに高い解像度でレンダリングされたような映像品質と鮮明さを実現します。

これにより、90 FPS のスムーズな VR ゲームプレイを維持しながらグラフィックス設定を上げることができるようになります。VR では、NVIDIA DLSS は鮮明な画像とより高いゲーム内設定を提供し、再投影アーチファクトを回避します。『No Man’s Sky』、『Myst』、『Legendary Tales』を含む 8 つの VR タイトルが NVIDIA DLSS を採用したゲームやアプリケーションのリストに加わっています。

『Myst』 VR での DLSS オフ (左) と DLSS オン (右)。90 FPS を維持するために (そして再投影アーチファクトやフレーム ドロップを避けるために)、レンダリング解像度が 3248 x 1648 (片目当たり 3248 x 1648) に設定され、その結果ディテールが大幅に失われています (葉や船の装備に注目)。DLSS Quality モードでは、レンダリング解像度を 4864 x 2448 を維持することができます。GPU は GeForce RTX 3080。

『No Man’s Sky』 での DLSS オフ (左) と DLSS オン (右)。Ultra グラフィックス プリセット設定で 90 FPS を維持するために、DLSS オフではレンダリング解像度が 2432 x 1216 に設定され、ディテールが大幅に失われています。DLSS Performance モードでは、3712 x 1872 のレンダリング解像度を維持しています。GPU は GeForce RTX 3070。

リアルタイム レイ トレーシングが VR に登場

リアルタイム レイ トレーシングは、他の手法では実現できないレベルのリアリズムをゲームにもたらします。光を物理的にシミュレートすることで、レイ トレーシングは現実の世界と同じようにふるまうリアルなリフレクションやシャドウを生成します。

NVIDIA RTX GPU には、レイ トレーシング処理を高速化するために特別に設計された RT コアが搭載されています。NVIDIA DLSS と組み合わせることで、RT コアは、『Helios VR』や『Wrench VR』のように、VR アプリケーションでリアルタイムにレイ トレーシングを実行することを可能にします。

『Wrench VR』は、RT と DLSS を使い、リアルなシャドウとリフレクションを実現

究極のポータブル VR 体験

GeForce RTX ノート PC と Oculus Air Link で、高い解像度、速いフレーム レート、最先端のグラフィックス テクノロジ、完全なモビリティを兼ね揃えた、究極のポータブル VR 体験を楽しむことができます。GeForce での VR の詳細はこちらをご覧ください。そして、VR ゲーミングの体験をアップグレードするのに適した GeForce RTX ノート PC についてはこちらをご覧ください。