Windows 10 版 Minecraft with RTX Beta が本日の太平洋標準時午前 10 時からダウンロードしてプレイできます。Minecraft with RTX Beta は、完全なパストレース レンダリング、物理ベースのマテリアル、NVIDIA DLSS 2.0 を Minecraft に導入し、あらゆる GeForce RTX GPU で体験できる最先端のビジュアル忠実度とリアリズムを提供します。
今までにない効果で信じられないような映像を実現する Minecraft with RTX Beta の新しいテクノロジがもたらす全ての機能を実演する目的で、NVIDIA はマインクラフターと共同作業で 6 つの壮大な Creator Worlds を作成して、ゲーム内の Minecraft マーケットプレイスから無料でダウンロードできるようにしました。
レイ トレーシングを使用した Minecraft の効果は驚くべきものです。くっきりした陰影と柔らかな陰影がいたるところで見られます。グローバル イルミネーションがリアルにワールドを照らし、その光が窓や地形の隙間から室内を満たし、、発光するブロックやその他の光源がピクセル単位で正確な光を放ちます。反射性のあるあらゆる表面とブロックで映り込みが見られます。スクリーン スペース リフレクションをはるかに上回る忠実度です。水、氷、ステンドグラスやその他の透明な物体を通って光が反射し、屈折し、散乱します。また、大気効果が自然に発生し、高品質なボリューメトリック フォグやピクセル単位で正確なゴッド レイを作り出します。
Microsoft と Mojang は Minecraft with RTX Beta を Xbox Insider プログラムで運用しています。これは他のあらゆる Minecraft のベータ版と同様に、フィードバックを集めて分析を可能にし、アップデートを自動的に共有できます。以下のとても簡単な手順に従うだけで参加できます。
まず、お使いのシステムが最小システム要件を満たしていることを確認します。
次に、最新の Windows 10 アップデートをダウンロードしてインストールし、続いて NVIDIA の Minecraft with RTX 向けの Game Ready ドライバーをダウンロードしてインストールします。このドライバーがあれば、ベータ版が公開日から最適化され、パフォーマンスが改善します。また、このドライバーは NVIDIA DLSS 2.0 を使用するために必要です。また、Windows 10 版 Minecraft を 1 つ所有している必要があります。ベータ プログラムに参加するために必要です。
次の手順へ進む前に、Windows 10 版で Minecraft をプレイしたことがある方には、いくつかの注意点があります。
新しいベータに申し込むか、ゲームの古いバージョンをアンインストールする前に、残しておくワールドがあればバックアップを作成してください。Minecraft with RTX Beta にワールドを移行したら、前のバージョンのワールドに戻せなくなります。
Minecraft で保存したワールドは、 %LOCALAPPDATA%\Packages\Microsoft.MinecraftUWP_8wekyb3d8bbwe\LocalState\games\com.mojang\minecraftWorlds と %USERPROFILE%\AppData\Local\Packages\Microsoft.MinecraftUWP_8wekyb3d8bbwe\LocalState\games\com.mojang\minecraftWorlds に置かれています。保存場所は以前に使用していたゲームのバージョンによって決まります。
minecraftWorlds ディレクトリ内の各フォルダーがゲームの 1 つのワールドになります。お使いの PC 上で、Minecraft のディレクトリ内ではない場所に保存してください。また、[編集] 鉛筆アイコンをクリックして、お使いの PC またはノート PC のデスクトップに Minecraft から直接ワールドをエクスポートすることもできます。[遊ぶ] に移動し、[編集] アイコンをクリックし、新しい画面で下にスクロールし、[世界をエクスポート] をクリックします。
よろしいですか? それでは、Minecraft with RTX Beta にサインアップし、ゲームを始めましょう。
4. Insider コンテンツ画面で [『Minecraft for Windows 10』] グラフィックをクリックします
5. 新しい画面の下にある [参加] ボタンをクリックします
6. 詳細がポップアップで表示されます。使用条件を読み、同意するなら [同意する] をクリックします
7. 少しの間自動的に処理が行われ、それが終わると、手順 5 の画面に戻ります。ただし、今度は [管理] というボタンと [ストアに表示] というボタンが表示されます。
8. [管理] をクリックすると新しいポップアップが表示され、参加する『Minecraft』のベータを選択できます。Minecraft with RTX Beta がまだ選択されていない場合、それをクリックし、[完了] をクリックします。ベータを終了し、一般公開版の Windows 10 版 Minecraft に戻るには、[参加を中止] を選択して [完了] をクリックします。
9. Microsoft Store の自動アップデートを有効にしている場合、Minecraft は利用できる最新ビルドの Minecraft with RTX Beta に自動的に更新されます。有効にしていない場合、ベータ版を読み込もうとすると、最新ビルドをダウンロードするように求められます。
10. これはベータ版であり、バグが含まれる可能性があることにご留意ください。バグを見つけた場合、こちらから Microsoft と Mojang に詳しくフィードバックをお送りください。
Windows 10 版 Minecraft のベータと Xbox Insider プログラムに既に参加している場合は、代わりに次の指示に従ってください。
6. Microsoft Store の自動アップデートを有効にしている場合、Minecraft は利用できる最新ビルドの Minecraft with RTX Beta に自動的に更新されます。有効にしていない場合、ベータ版を読み込もうとすると、最新ビルドをダウンロードするように求められます。
おめでとうございます。これで Minecraft with RTX Beta が GeForce RTX を搭載したお使いの PC またはノート PC にインストールされます!
これは開発中のベータ版であり、既知の問題の目録が作られています。新しい問題が見つかったら、こちらから Microsoft と Mojang に詳しいフィードバックをお送りください。
次に、Minecraft マーケットプレイスから 6 つの無料の Creator Worlds をダウンロードします。これはパス トレーシングが施され、PBR テクスチャで強化された特注のワールドです。「RTX」で検索してください (マーケットプレイスにある RTX 対応のワールドにはすべて、特別な RTX バッジも付いています)。
この Creator Worlds は Minecraft with RTX Beta の可能性と、自分だけの創作に応用できる新しい機能や手法を見せる目的でデザインされています。
インストールしたら、Windows 10 のスタート メニューから Minecraft を読み込み、[遊ぶ] をクリックし、レイトレースされたワールドを 1 つ読み込みます。
全画面の解像度を変更するには、Windows でデスクトップの解像度を変更する必要があります。ウィンドウ モードでは、他のウィンドウと同じようにウィンドウのサイズを変更する必要があります。
パフォーマンスを最適にするために、1920x1080 の全画面モードでレイ トレーシングのチャンク距離を 8 に設定してプレイすることをお勧めします。ただし、よりパワフルなマシンやパフォーマンスを必要としないワールドでは、お使いの CPU と GPU によってはチャンク距離をのばすことができます。
あなたの想像力を刺激するために、そして Minecraft with RTX Beta の機能を紹介するために、NVIDIA は世界中の Minecraft クリエイターと手を組み、クリエイティブ、アドベンチャー、サバイバルのワールドを 6 つベータ版に組み込みました。いずれも物理ベースのテクスチャで質を高めており、無料でダウンロードしてプレイできます。
ワールド: Aquatic Adventure RTX
クリエイター: Dr_Bond 氏
種類: Adventure
ダウンロード元: Minecraft マーケットプレイス
Dr_Bond 氏は 2013 年から Minecraft でワールドや彫刻を制作しています。この穏やかな水中ワールドに身をゆだねましょう。パズルを解いて、すばらしく精巧な宮殿の下に広がる深海で探索したり、水中を通過するレイ トレーシングによるゴッド レイや海底のリアルなレイ トレーシングによるコースティクスに驚いたりして、このワールドにいる間ずっと、静けさを感じられます。
「コミュニティではレイ トレーシングのシェーディングをずいぶん長いことやっていたけど、自分にとって無限でよりパワフルなしっかりしたものは、Minecraft with RTX Beta のレイ トレーシングを使って本当に圧巻な成果を得られたことです。反射と屈折が特別に美しかった。水中で色の付いた光を使った膨大な試作の結果、異なる光で自分のプロジェクトを見れた。そっくりそのままに。」 – Dr_Bond 氏
ワールド: Of Temples and Totems RTX
クリエイター: Razzleberries 氏
種類: Adventure
ダウンロード元: Minecraft マーケットプレイス
レイ トレーシングされたジャングルの奥深くで冒険が待っています。デザインしたのは Razzleberries 氏とそのチームです。壮大で謎めいた 5 つの寺院を探索してください。パズル、罠、危険な新しい敵でいっぱいです。象に乗って大量のゴッド レイを通り抜けたら、各エリアで古代のトーテム像を見つけ、現地の村に平和を取り戻してください。
「チームのみんなと一緒に、アドベンチャー体験を丸ごと一からデザインするなんて、今までで一番やりがいのある作業になりました。レイ トレーシングがそれほどまで最高な理由は、現実世界のように光と相互作用するように物質を適切に設定できることでした。それがリアルな物質を期待どおり作り出すのに役立ちました。レイ トレーシングによって、マップ メーカーとビルダーは、目を引く光を使い、地図に関心地点を強調表示することができます。」 - RazzleberryFox 氏、Razzleberries の CEO
ワールド: Crystal Palace RTX
クリエイター: GeminiTay 氏
種類: Survival Spawn
ダウンロード元: Minecraft マーケットプレイス
廃墟となった幻想的な城、Crystal Palace を探検し、その秘密を暴き財宝を見つけて村を守ってください。2013 年から Minecrafter をしている GeminiTay 氏がデザインした Crystal Palace RTX の特徴は、レイ トレーシングされた無数のシャドウ、驚くべき水面の映り込み、リアルタイムのコースティクス、レイ トレーシングされた大気の華麗で多彩な使い方にあり、Minecraft with RTX Beta に新しい光をもたらしています。
「Minecraft with RTX Beta は、Minecraft における建築に対する考え方を根本から変えるものです。最もパワフルな建築ツールを使えるようになったのです。「光」です。この光を活用して重要なシーンや美しい地図を作ることは本当に素晴らしいことです。陰影について考え、光線について考え、窓の位置について考え、色の相互作用について考えます。そういったものがゲームで十分と言えるほど考慮されることはありませんでした!
レイ トレーシングが Minecraft のレベルを 1 つ上げます。このゲームには現在も非常に象徴的なキャラクター デザインが使用されています。それを損なうことなく RTX は深みと細かさを一段階上げます。それは以前、想像もできなかったことです。別の角度からこのゲームでの創作方法を考えることを可能にします。マップ デザイナーはこれを気に入ることでしょう。」 – GeminiTay 氏
ワールド: Imagination Island RTX
種類: Adventure
ダウンロード元: Minecraft マーケットプレイス
BlockWorks は 7 年前、ネットで出会った Minecraft ビルダーのグループによって設立されました。彼らは Minecraft で設計し、建築するという情熱でつながっており、このゲームをその限界までやりこみ、以前より大きく、美しいプロジェクトを次々と生み出しています。現在、世界中からメンバーを集めてチームを組んでおり、そのメンバーがそれぞれ、独自の経験や経歴を共同建築プロジェクトに持ち込んでいます。その最新作の Imagination Island RTX は、復活祭の卵が隠された 4 つのまったく異なる土地を探検するインタラクティブ テーマ パークです。Blockworks のチームが作ったカスタム PBR テクスチャでさらに質を上げています。
「レイ トレーシングは正に Minecraft 環境の建設に新しい光を当てました。このゲームのクリエイティブな可能性を本当に広げました。 Minecraft 建築のすばらしさについても、新しい目で見るようになりました。同じブロックを使う同じゲームですが、レイ トレーシングを施した環境の中では、まったく別の体験となります。」 - BlockWorks 氏
ワールド: Color, Light and Shadow RTX
クリエイター: PearlescentMoon 氏
種類: Adventure
ダウンロード元: Minecraft マーケットプレイス
この魅力的なインタラクティブ ワールドでは、探検がリアルタイム レイ トレーシングの体験を待ち受けています。リアルタイムにレイ トレーシングされた色付きの光をブレンドできる不思議なプリズム ルームを探索して、RTX のパワーであなたの想像力を解放してください。この驚異的なショーケースでグローバル イルミネーション、色彩理論、リフレクションなどをいろいろ試してください。反射を繰り返す独特の部屋があり、無限の鏡を出現させます。
「レイ トレーシングはゲームプレイの機能性と地図のレベル デザインを改善するだろうと、私はいつも言っていました。レイ トレーシングではテクスチャと照明が巧みに操作され、環境や映像ががらりと変わり、さまざまな可能性を開きます。その例が私の RTX ショーケース マップです。クリエイティブな建物を専門とするプレイヤーとして、細かなディテールがビルドにとても大きな影響を与えることができるその仕組みにたいへん興味があります。」 - PearlescentMoon 氏
ワールド: Neon District RTX
クリエイター: Elysium Fire 氏
種類: Creative
ダウンロード元: Minecraft マーケットプレイス
Java 版で作られた人気のワールドを Windows 10 版に変換しました。この驚異的な未来都市は刮目すべき光景です。その名前にふさわしく、あらゆる色のライトは、リアルタイム レイ トレーシングが可能にするピクセル単位の発光によって表現されています。YouTube にとてつもないタイムラプス ビデオを投稿していることで有名な Elysium Fire は、Minecraft プレイヤーのために実に荘厳な光景を作り出しました。ホログラム、暗くねじれた回廊、入り江に映る都市。Minecraft with RTX Beta のテクノロジの見本のような作品です。
「RTX は私たちにとって、このゲームをグラフィックス面で再発見するきっかけになります。私たちはこれを良いことだと考えています。それは Minecraft での建築方法にリアリズムと新しい手法をもたらすからです。照明効果、陰影、テクスチャで遊べるようになったからです。」 - Elysium Fire 氏
ワールド: Razzleberries RTX Texture Showcase
クリエイター: Razzleberries 氏
目的: 独自のテクスチャ パックをテストするため
ダウンロード元: Minecraft Wiki
Minecraft マーケットプレイスから入手できる 6 つのワールドに加え、NVIDIA は Razzleberries と共同でモテクスチャを開発し、 Minecraft Wiki から入手できるようにもしました。ご覧ください。Minecraft のブロック、エンティティ、バイオームがほぼ全部、興味深いジオラマに展開されています。レイ トレーシングの効果は見る者を感嘆させます。自分でもテクスチャを作るなら、NVIDIA の「PBR テクスチャ作成ガイド」に記載されている手順を実行してください。地図に置くだけで、テクスチャの効果を確認できます。
ワールドを読み込み、プレイするには、.zip を解凍し、[RTX Expo Museum] フォルダーを %USERPROFILE%\AppData\Local\Packages\Microsoft.MinecraftUWP_8wekyb3d8bbwe\LocalState\games\com.mojang\minecraftWorlds\ にコピーします。
Minecraft with RTX Beta では、レイ トレーシングを施した新しいワールドを一から作成したり、PBR リソース パックを適用したりできます (詳しい説明はこちらをご覧ください)。あらゆる Minecraft ベータ版と同様に、Realms は無効になっています。
しかしながら、お気に入りの Java ワールドを Minecraft with RTX Beta で体験したい人のために、また、作品に新しい命を吹き込みたいワールド ビルダーのために、NVIDIA はワールドを Minecraft with RTX Beta の基礎となる Windows 10 版 Minecraft に変換する非公式ベストプラクティスを作成しました。これはとても簡単ですが、変換前に必ずワールドのバックアップを作成してください。
完成したら、 #Minecraft と #RTXON をタグ付けしたソーシャル メディアに投稿したワールドのスクリーンショットやビデオを NVIDIA に送ってください。Community Showcase に掲載されるチャンスがあります (Minecoins が当たる可能性もあります)。詳しくは以下をご覧ください。
Minecraft with RTX Beta には、NVIDIA の最新技術の 1 つ、NVIDIA DLSS 2.0 が採用されています。これは革新的なリアルタイム レンダリング手法であり、AI ベースの超解像度でパフォーマンスを加速します。レンダリング処理を行うピクセルを減らして、AI で鮮明で高解像度な映像を構築することで、はるかに高速のフレーム レートで実行できるようになります。
Tensor コアと呼ばれる専用の AI プロセッサを搭載する GeForce RTX GPU だけで利用できる NVIDIA DLSS 2.0 は、新しい改良版で、批評家から称賛されています。いくつかのゲームで大きな効果を発揮し、Minecraft にも導入されました。
ゲーム内で [設定]、[Advanced Video] の順に移動し、[Upscaling] (アップグレードする) のスイッチをオンにすると、DLSS 2.0 がまだアクティブになっていない場合、有効になります。有効にした直後に、Minecraft with RTX Beta では、パフォーマンスが 1920x1080 で最大 1.7 倍に、4K で最大 3 倍になります。
1920x1080 の場合、DLSS は自動的に [クオリティ] モードに設定されます。2560x1440 では [バランス] に、4K では [パフォーマンス] に設定されます。
DLSS 2.0 によって、GeForce RTX 2060 以上の GPU のフレーム レートが滑らかになります。注: Minecraft with RTX Beta はベータ版です。ベータ版と公式リリース版の間でおそらくパフォーマンスの最適化が行われるでしょう。パフォーマンスは、シーンの複雑さによってワールドごとに変わります。
最も重要なことですが、DLSS では、ネイティブ解像度に匹敵する画質を維持しながら、このようなパフォーマンス アップが実現します。2 つの例を見てみましょう。
どちらも 1920x1080 でキャプチャされていますが、NVIDIA DLSS 2.0 は同等の鮮明さとディテールを提供しながら、大幅に高速に動作します。ゲーマーにとってはパフォーマンスが改善され、スムーズな体験が得られます。
DLSS 2.0 では画質も改善されることがあり、ゲーム体験がさらに改善されます。
Minecraft with RTX Beta をプレイすると、景品の獲得チャンスがあります。
参加するには、Minecraft with RTX Beta のワールドをいずれか、あるいは全部ダウンロードして、レイ トレーシングを使用した Minecraft with RTX Beta の高画質スクリーンショットまたはビデオを Facebook、Twitter、Instagram、YouTube、または NVIDIA の GeForce フォーラムに投稿します。コピー、タイトル、または説明に #Minecraft と #RTXON を付けてください。
景品を当てるチャンスを増やすには、GeForce ソーシャル メディアをフォローして、Minecraft with RTX Beta の指示に応じます。たとえば、Minecraft with RTX Beta でレイ トレーシングを使って、世界中の有名な場所を建築てし、作品のスクリーンショットまたはビデオを #RTXON と #Minecraft を付けて投稿してください。
何度でも応募できます。指示を 1 つでも全部でも完了して、景品が当たるチャンスを増やしましょう。利用規約については、こちらをご覧ください。
Minecraft with RTX Beta のパス トレーシング レンダラーを最大限に活用するために、物理ベースのマテリアル パイプラインが追加されました。現実世界の特性を持つブロック テクスチャの作成が可能になります。たとえば、ブロックやテクスチャの反射率を変えたり、パス トレーシングを利用して周囲のディテールを現実世界のように映したり、反射させたりし、ピクセル単位で正確なディテールを作り出すことができます。砂利や水の表面がずっと自然な感じになり、細部まで描かれます。また、以前、光石の光源は均一でしたが、光る点のひとつひとつから光が放たれるようになりました。
Minecraft with RTX Beta で Minecraft のブロックに新しい高解像度 (1024x1024) テクスチャと標準のテクスチャを変更した/低解像度 (16x16) PBR テクスチャを適用した例
Minecraft with RTX Beta の Creator Worlds には、クリエイターが作成した PBR リソース パックが含まれています。このアップグレード テクスチャは PBR (物理ベース レンダリング) パイプラインに沿ったもので、最高のパフォーマンスとディテールが得られるように最適化されています。
NVIDIA はこれらのワールドに加え、4 つのリソース パックを公開しています。HD Decorative Resource Pack と HD Foundational Resource Pack の 2 つは NVIDIA が作成しました。残りの Muddle RTX と RazzleCore RTX は Razzleberries が作成しました。この 4 つのパックを利用することで、高解像度テクスチャ (1024x1024) と低解像度テクスチャ (8x8 または 16x16) の両方を PBR 機能でお楽しみいただけます。
一方、独自の PBR テクスチャを作成する人と、さらには完全な PBR リソース パックを作成する人のために、NVIDIA は段階的な手順で説明する PBR テクスチャ作成ガイドを作成しました。詳細はこちらと NVIDIA の GTC プレゼンテーションをご覧ください。
前述のように Minecraft with RTX Beta のワールドは、ほぼ全体がパス トレーシングされています。照明と効果の細部は前例のないレベルであり、可能な限り最高の画質を作り出しています。より詳しく知りたい人、オタクな知識を披露したい人のために、主な効果について以下にまとめました。
グローバル イルミネーション
ゲームでは従来、事前に計算されたライトマップ、イメージベース ライト プローブ、球面調和関数、リフレクティブ シャドウ マップによって照明が作られてきました。そして、これらの手法では不可能な照明を適用するため、Artist-Placed Lights (アーティストが配置する光) が使用されています。作り出される映像はすばらしいものに見えますが、こうした手法にはいくつかの欠点があります。最大の欠点は、動的な照明が、光が当たる領域を超えて光が跳ね返らない、光が照らされないことです。
たとえば、暗い部屋の窓から明るい光が差し込むシーンを想像してください。従来の手法では、光が直接当たる部分はすべて照らされますが、照らされる部分自体は現実世界のように光を跳ね返すことはなく、周囲のゲーム要素を光で照らすことはありません。
パス トレーシングを使用すると、シーン内のサーフェスで 1 回以上反射された動的かつ間接的な分散光を正確にモデル化できます。また、その照明を、レイ トレーシングされた他の効果と相互作用させることができます。たとえば、多色のステンドグラス窓のブロックを太陽の光が通過して城に射し込み、屈折して室内の四隅を照らし、輝く大理石の床に反射し、周囲の細部を明るくし、物体から落ちる新たな Contact Hardening シャドウになる場面を想像してください。
地下に光が入り込み、闇を照らしますが、それは一定のポイントまでです。光が消散したら、たいまつを持ち歩いてください。さもないと、クリーパーに襲われますよ! (クリックすると、RTX ON/OFF のインタラクティブ比較を読み込みます)
オンにしたときの効果は驚くべきものです。あらゆるゲームがやがてこのようにレンダリングされます。これはそのプレビューです。
リフレクション
Minecraft with RTX Beta では、パス トレーシングによって、それぞれのワールド全体にレイ トレーシングされたリフレクションが追加されます。あらゆる細部、モブ、NPC、その他の視覚効果をピクセル単位のリフレクションで映すことができます。また、PBR テクスチャリング システムを利用することで、異なるブロックで反射率を変えることができます。それにより幅広い表現が可能になり、完璧な鏡、水面の滑らかな映り込み、粗く反射するサーフェスを実現できます。
リフレクションは Dr_Bond 氏の「Aquatic Adventure」に現実味を与えています。水面に映り込みが加えられ、ブロックからブロックに光が跳ね返り、宮殿を照らしています (クリックすると、RTX ON/OFF をインタラクティブに比較できます)。
宮殿の内部では、PBR テクスチャが壁から壁に光をかすかに反射させ、画質や臨場感をさらに高めています (クリックすると、RTX ON/OFF をインタラクティブに比較できます)。
パス トレーシング リフレクションを使用することで、精密性が高まり、情報量が増えるだけでなく、照明、リアリズム、没入感、視覚的忠実度が向上します。
シャドウ
Minecraft with RTX Beta の統合パス トレーシングのライティング モデルを使用することで、各ワールドのあらゆる部分で陰影が現実世界のように自然に作られ、日の光が遮られ、陰影が重なることで闇が作られます。シャドウは、モブ、NPC のような影を作るものからの距離に応じて柔らかくなったり、固くなったりします。新しいブロックは光を遮り、新しい陰影を作ります。光源 (たいまつや発光ブロックなど) が新たに置かれると、放たれた新しい光が新しい陰影を動的に作り出し、既存の陰影や遮光に影響を与えます。最も印象的なことは、「木の葉」ブロックの一枚一枚の葉がそれぞれの影を作り、驚くほどに細かいシャドウをワールドに加えます。
BlockWorks の Imagination Island でレイ トレーシングを有効にすると、自然な陰影が作り出され、各シャドウにはそれぞれの強さ、長さがあり、リアルな Contact Hardening と Contact Softening 特性があります (クリックすると、RTX ON/OFF をインタラクティブに比較できます)。
また、Razzleberry の Of Temples and Totems では、森の天蓋をゴッドレイが通り抜けるとき、葉ブロックの一枚一枚の葉でシャドウが作られます。
ピクセル単位の発光ライティング
Minecraft with RTX Beta では、あらゆるたいまつブロックと発光ブロックがピクセル単位の発光ライティングでアップグレードされています。これにより、これらのアイテムの各ピクセルは独自の色の光を発することができ、その周囲に変化を与えます。これを最もわかりやすく確認できるのが NVIDIA の特殊なディスコ ブロックです。各ブロックの各面 (8x8 の格子) で色が常に切り替わります。
ワールドでは、ピクセル単位の発光ライティングが最も効果的に活用されるものに「たいまつ」があります。たいまつが燃やされ、炎がゆらめくたびに、火の色が付いた光が微妙に変化し、周囲を現実世界のように照らします。そしてもちろん、放たれた光から新たなシャドウが作られ新たなリフレクションが発生し、その他のパス トレーシングの効果をレンダリングまたは変化します。
BlockWorks の Imagination Island では、発光ブロックが広範囲で使用されており、雰囲気を作るライティングが乗り物やアトラクションに追加されています (クリックすると、RTX ON/OFF をインタラクティブに比較できます)。
発光性の溶岩ブロックや炎ブロックが環境全体にそれにふさわしい光を放ち、新たなシャドウが作られ、その他のレイ トレーシングの効果が適用され、画質がさらに上がります (クリックすると、RTX ON/OFF をインタラクティブに比較できます)。
大気効果
パス トレーシングは Minecraft に新しい大気効果をもたらします。ワールドに霧や霞を加え、太陽や月の光を当て、ところどころにたいまつやランタンを配置することでプレイヤーは映画のような世界を体験できます。
GeminiTay の Creator World、Crystal Palace では、この素朴で美しい場所の雰囲気に霧とゴッドレイが貢献しています (クリックすると、RTX ON/OFF をインタラクティブに比較できます)。
さらに、パス トレーシングで作り出される、ピクセル単位で正確な、動的なゴッドレイが太陽と月の位置に合わせて移動し、変化し、また、ワールドの形状とクリエイターによる操作に合わせて変化します。
ゴッド レイは上図の地上と水中で見えます
透明性の反射、屈折、散乱
消散するまで個々の光線をパス トレーシングでたどると、ステンド グラス、水、氷など、透明な物体に、没入感のあるリアルな反射、屈折、散乱を適用できます。こうした機能を利用することで、氷の宮殿を太陽と月の光だけで照らしたり、壁にステンド グラスがはめられた城の内部を太陽から放たれる色の付いた光で満たしたりできます。
このような自然現象を表現する効果は、水中で物体を見るときに、顕著に知覚に影響を与えます。
クリックすると、RTX ON/OFF をインタラクティブに比較できます
さらに、スネルの窓さえもモデル化しました。スネルの窓とは、水中では、水面上にすべてのものが、約 96 度の光の円錐をとおして見えるという現象です。この現象はスネルの法則に従い、水に入ってくる光の屈折によって発生します。スネルの窓の外側にある領域は完全に真っ暗になるか、水中にある物体が全反射によって映ります。
クリックすると、RTX ON/OFF をインタラクティブに比較できます
Minecraft with RTX Beta におけるパス トレーシングの可能性は無限です。いくつかのアイデアについては、先に紹介した Creator Worlds をご覧ください。