長年にわたり、NVIDIA はフレームレートを高速化し、マイクロ スタッタリングを最小化し、ゲームプレイをより速く、よりスムーズにする数多くの機能を導入してきました。そして今、システム遅延に対して NVIDIA Reflex で取り組んでいます。NVIDIA Reflex は、競技向けゲームにおけるシステム遅延を最適化し、測定する一連のテクノロジです。これには 2 つのテクノロジが含まれています。Reflex 低遅延モードは、ゲームのシステム遅延を削減し、プレイヤーの競技パフォーマンスを向上させるのに役立ち、Reflex Analyzerは、システム遅延を簡単かつ迅速に測定します。
エンド ツー エンドのシステム遅延 (「入力ラグ」または「システム ラグ」とも言われます) は、ゲーム体験の応答性を決定し、クリックから画面上のアクションまでにかかる時間に影響を与えます。遅延が大きいと、ゲームプレイが遅く感じられ、マルチプレイヤー マッチでは対戦相手に負けてしまうでしょう。
システム遅延を解決するための最初のステップは、遅延を測定することです。システム遅延のモニタリングを可能にするため、新しい G-SYNC モニターには NVIDIA Reflex Analyzer ハードウェアが追加されています。これにより、10,000 FPS のカメラと同じくらいに正確な遅延分析を、手間や費用をかけずに瞬時に行うことができ、競技プレイヤーにシステムの能力と応答性に対する完全な自信を与えます (もう失敗を PC のせいにはできません!)。
また、マウス メーカーと協力し、マウス クリックの遅延もリアルタイムに測定できるようになりました。対応マウスを Reflex Analyzer 対応モニターの USB ポートに接続すると、リアルタイムにデータが収集され、システム遅延の統計に追加され、エンド ツー エンドのシステム遅延を測定することができます。
このガイドでは、NVIDIA Reflex Analyzer のセットアップ方法、互換性のあるマウス、およびシステム遅延を測定する際のヒントとコツについて説明します。
NVIDIA Reflex Analyzer を使ってシステム遅延を測定することは、以前から簡単に行えました。高価なハイスピード カメラやその他のハードウェア センサーはもちろん、データのセットアップや分析にかかる時間も必要なく、ボタンをクリックするだけでシステム遅延のキャプチャとログ取得ができました。NVIDIA は、Reflex Analyzer をさらに簡単にしました。自動構成 Reflex Analyzer は、GeForce Experience の Reflex Analyzer 対応モニター向けの新機能により、設定方法をさらに簡略化し、システム遅延データを以前より簡単に取得できるようにします。
マウス クリックのたびに、正確なシステム遅延の情報が GeForce パフォーマンス オーバーレイに表示されます。GeForce Experience またはモニターで追加設定する必要はありません。サポートされているゲームでの新しく強化されたレイテンシ フラッシュ インジケーターにより、ゲームプレイ中に遅延を正確に確認することができます。ゲーム内でレイテンシ フラッシュ インジケーターを有効にして、ALT+R キーを押して GeForce Experience パフォーマンス オーバーレイを開き、左クリックするだけです! これで、武器の切り替えや、マズル フラッシュのない武器を使うときでも、ゲームプレイ中に遅延の測定ができます。Reflex マウスを使用すれば、完全なエンドツーエンドのシステム遅延を測定することができますが、Reflex マウスを使用していければ、PC + ディスプレイ遅延を測定することができます。Reflex 対応ゲームで Reflex Analyzer ディスプレイの自動構成機能を使用するには、最新の GeForce Experience と最新の Game Ready ドライバーをインストールしてください。
GeForce Experience パフォーマンス オーバーレイは、遅延の統計情報をリアルタイムで更新します。
Reflex Analyzer モニターは、マウスがクリックされた瞬間から、画面上のピクセルが更新される瞬間 (この場合、画面左端の小さな四角のレイテンシ フラッシュ インジケーターが濃いグレーから白に変化したとき) までを正確に捉えます。マウスをクリックしてから画面上のピクセルが変化するまでの時間はシステム遅延と呼ばれ、この遅延が小さいほどプレイヤーの対戦成績が向上することが知られています。
Reflex Analyzer 対応の G-SYNC ディスプレイを購入される方、または既に購入されている方のために、その設定方法と技術の使い方をご紹介します。モニターの UI オプションや USB ポートの使用方法については、各モニターの説明書を参照してください。
図 1: Reflex Analyzer を ASUS ROG SWIFT 360Hz (PG259QNR) で設定。左の USB Type-B - Type-A ケーブルは PC に接続し、右のディスプレイに最も近い USB ポートにマウスを接続しています。マウスを接続するための Reflex USB ポートの正しい位置については、お使いのモニターの説明書を参照してください。
4. 最新の GeForce Experience をダウンロードします。
5. GeForce Experience を開き、ログインし、試験的機能を有効にします。GeForce Experience を起動し、右上の歯車アイコンをクリックして設定メニューを開きます。左の「全般」をクリックし、「試験的機能を有効にします」にチェックを入れます。
6. 自動構成 Reflex Analyzer に対応している Reflex ゲームをインストールします。
7. NVIDIA Reflex を有効にします – グラフィックス オプションから Reflex 低遅延モードを有効にして、システム遅延を削減し、対戦パフォーマンスを向上させましょう。Reflex 低遅延モードは 28 のゲームでサポートされています。
8. レイテンシ フラッシュ インジケーターを有効にします – 自動構成 Reflex Analyzer 対応のゲームを起動したら、ゲーム メニューからレイテンシ フラッシュ インジケーターを見つけて有効にしてください。これは通常、グラフィックス オプションの NVIDIA Reflex / Reflex 低遅延モード設定の隣にあります。
9. Alt+R を押して GeForce Experience パフォーマンス オーバーレイを開きます – キーボード ショートカット Alt+R を使用して、GeForce Experience パフォーマンス オーバーレイを開きます。これで、FPS およびシステム遅延の測定値をリアルタイムで確認できるようになります。これで設定完了です!
さらに、GeForce Experience のアドバンス遅延パフォーマンス オーバーレイを有効にすることもできます。これにより、クリックごとのマウス遅延やその他の指標を確認することができます。
アドバンス遅延オーバーレイを表示するには、Reflex Analyzer が選択されていることを確認してください。
まれに、GeForce Experience パフォーマンス オーバーレイの遅延統計が機能しなくなることがあります。この場合、ALT+R を押して GeForce Experience パフォーマンス オーバーレイをオフにし、30 秒以上待ってからオンに戻すと、機能が回復します。
上記の統計データを簡単に説明します。
このゲームでは、レイテンシ フラッシュ インジケーターが自動で有効化されます。ゲームをプレイして、ALT+R を押すだけです!
低遅延モードを有効にするには、メイン メニューの右上にある歯車アイコンをクリックし、設定に進み、一般タブで NVIDIA Reflex を有効にしてください。
Reflex は、設定 → ビデオ → 高度なグラフィック から設定できます。
このゲームでは、レイテンシ マーカーとレイテンシ デバッグ統計も必ず有効にしてください。両方が有効になっていないと、『フォートナイト』でレイテンシ フラッシュ インジケーターは機能しません。以下の画像を参考に、レイテンシ フラッシュ インジケーターを有効にしてください。ハイライトされた設定をすべて有効にしてください。
Reflex は、設定 → ディスプレイ → 詳細設定から設定できます。
Reflex は、ESC → Settings → Video から設定できます。
NVIDIA Reflex 低遅延モードは、大きな歯車アイコンをクリックし、Video メニューから設定できます。次の手順に従って、レイテンシ フラッシュ インジケーターを有効にします。
『Mordau』にはレイテンシ フラッシュ インジケーター用の UI がありません。キーボードの「~」を押してコンソールを開き、以下のコマンドを入力して有効化してください。
現在、Reflex は Vulkan API を選択した状態で Ubisoft Connect ストアから起動した場合に利用可能です。
Reflex は、Video → Advanced から設定できます。
このゲームでは、必ずレイテンシ マーカーも有効にしてください。両方が有効でない場合、『Splitgate』ではレイテンシ フラッシュ インジケーターは機能しません。以下の画像を参考に、レイテンシ フラッシュ インジケーターを有効にしてください。両方のボックスにチェックを入れてください。
Reflex は、設定 → グラフィックから設定できます。
1. 遅延などのパフォーマンス指標を .csv ファイルにキャプチャすることもできます。
2. 作成したショートカットを押して、遅延とパフォーマンスの両方のデータのログ記録を開始します。
3. ショートカットをもう一度押すと、記録が停止しドキュメント フォルダーに保存されます。
Reflex Analyzer は、システム遅延性能を確認するのに最適なツールです。カスタム マッチやトレーニング ミッションなどコントロールされた環境でテストすることも、通常通りゲームをプレイして、マウスをクリックするたびにリアルタイムのシステム遅延性能を確認することも可能です。
レイテンシ フラッシュ インジケーターに対応していないゲームもテストすることができます。Reflex Analyzer のモニタリング領域をマズル フラッシュなどの瞬時にアニメーションする場所に配置するだけです。場合によっては、ゲーム アクションをマウスの左クリックに割り当てる必要があります。
1. 自動設定を使わずに、Reflex Analyzer を手動で設定する場合。
2. ここで、モニター OSD の G-SYNC Processor の設定を開きます。
a. PC + Display Latency を On にします。
b. モニタリング用矩形の位置とサイズを、銃を撃ったときのマズル フラッシュなど、テストしたいゲーム アニメーションの範囲内に収まるように調整します。
Reflex Analyzer により、ゲーマーは初めてエンド ツー エンドのシステム遅延を正確に把握できるようになります。この指標は、より優れた、より競争力のある体験のために、システムやゲーム設定を調整するのに役立ちます。お使いのシステムを最適化して低遅延を実現するには、遅延最適化に関する詳細なガイドをご覧ください。
今すぐ G-SYNC Eスポーツ ディスプレイを手に入れて、ご自身の手でテストを始めましょう!